野暮用で、昼休みに、祇園白川を歩いていた。
桜はまだまだ蕾が固い。
けれどね、白梅は、もう膨らみ始めている。
春の先駆けだ。
よろしおすな〜♪
神社を抜けたところで、休み時間の舞妓ちゃんたちに出会う。
やっぱりほんとに可愛いな。
近頃跋扈している、「舞妓はんの格好をして、街を歩いてみよう。」的な方々とは大違いだ。
さらに近頃、日本文化を知らない方々が、舞妓ちゃんや芸妓さんに、ひどく失礼な振る舞いをすると聞いている。
地元の人間でも、写真を撮らせて、とお願いするのもはばかられる。
四条通に戻って、鍵善に入る。
大好きな「鍵餅(かぎもち)」を買うためだ。
暖簾を裏側から見て、気がつく。
玄関の上に、お干菓子の型が、たくさん乗っているぞ。
いいな。
店の中は、平日の午前中のこととて、とても静かだ。
楽しい短い街中散歩は、あっという間に終わる。
春の兆しの陰で、姑は眠っている。
ここ数日、何も話さない。
あれだけ神様やほとけさまのことを雄弁に語っていたのに。
体もどんどん硬くなっていく。
自分の力では、もう立てない。
伸びたままの体が、ズルズルと力なくベッドからずれていく。
老いが着実に姑の心身を蝕んでいる。
仕方のないことなのだけれど。
桜はまだまだ蕾が固い。
けれどね、白梅は、もう膨らみ始めている。
春の先駆けだ。
よろしおすな〜♪
神社を抜けたところで、休み時間の舞妓ちゃんたちに出会う。
やっぱりほんとに可愛いな。
近頃跋扈している、「舞妓はんの格好をして、街を歩いてみよう。」的な方々とは大違いだ。
さらに近頃、日本文化を知らない方々が、舞妓ちゃんや芸妓さんに、ひどく失礼な振る舞いをすると聞いている。
地元の人間でも、写真を撮らせて、とお願いするのもはばかられる。
四条通に戻って、鍵善に入る。
大好きな「鍵餅(かぎもち)」を買うためだ。
暖簾を裏側から見て、気がつく。
玄関の上に、お干菓子の型が、たくさん乗っているぞ。
いいな。
店の中は、平日の午前中のこととて、とても静かだ。
楽しい短い街中散歩は、あっという間に終わる。
春の兆しの陰で、姑は眠っている。
ここ数日、何も話さない。
あれだけ神様やほとけさまのことを雄弁に語っていたのに。
体もどんどん硬くなっていく。
自分の力では、もう立てない。
伸びたままの体が、ズルズルと力なくベッドからずれていく。
老いが着実に姑の心身を蝕んでいる。
仕方のないことなのだけれど。