以前はぎっくり腰になっても1週間も整骨院に通えば治っていたが、歳をいくと治りが悪く整骨院に行き出してからもう2週間になる。
それぐらい通っていると施術師さんも慣れてきて、施術をしながら色々と話しかけてくる。一昨日は時計の話で昨日は車の話、今日は私の着ていた、大きな英語のロゴがかすれているトレーナーについて話しかけてきた。
施術師「年季の入ったトレーナーですね」
私 「これか?ひ爺さんの形見や」
施術師「ひ爺さんの形見て、一体いつ頃のトレーナーですか?」
私 「江戸時代や」
施術師「江戸時代にトレーナーなんかありましたか?」
私 「ジョン万次郎から土産にもろてん」
施術師「ジョン万次郎て、誰ですか?」
私 「ジョン万次郎、知らんのかいな」
施術師「はい、はじめて聞きましたが…」
私 「江戸時代の漁師で14歳の時に漁に出て遭難したんやけどアメリカの船員に救助されてアメリカに連れていかれてん」
施術師「へえ、それでどないなりましたん?」
私 「英語を身につけてから帰国、ペリーの黒船が来航した時に通訳として活躍したんや」
施術師「そんな人と、マスターのひ爺さんが知り合いだったんですか?」
私 「そうや、ひ爺さんはよう知っててん」
施術師「へえ、すごいですね」
私 「いや、相手は知らんけどな。俺られが芸能人を知ってて向こうは俺らを知らん、みたいなもんや」
施術師「そういう事ですか。真剣に聞いて損しましたわ」
一句:万次郎 我が国初の 国際人
謎かけ:ジョン万次郎とかけて、またぎと解く。どちらも(漁師・猟師)です