これ本物? CGみたいな「ワイヤーフレーム車」が話題 職人が手作り「前は全然注目されなかったのに…」
駐車場に置かれたワイヤーフレームでできた車が「まるでAR(拡張現実)」と、ツイッター上で話題になっています。作ったのは埼玉県吉川市にある会社です。何のために作ったのか? 話を聞きました。
【写真特集】正面、真横、後部、タイヤ、ミラー…「ワイヤー車」をいろんな角度で。玉虫色のもう一台も紹介
今月12日にツイッターに投稿された画像。駐車場に白い骨組みだけの車が置かれていて、まるで写真に後から追加したように見えます。
現実の中にデジタル情報を映し出す拡張現実(AR)みたいですが、この車は実在する本物です。これに対し、ネット上では「なんかの絵で合成してるのかと思った」「現実なのに凄い非現実感」といった驚きの声が上がりました。
作ったのは埼玉県吉川市にある山口製作所です。金属加工や店舗ディスプレイ用の什器などの企画・設計から製作まで手がけている会社です。
なぜワイヤーフレームカーを作ったのか? 山口製作所の神戸由希子さん(38)は「以前、車の展示会向けに依頼を受けて製作したことがあったんです。そのノウハウを生かして自社のPR用に作ってみました」と話します。
まずは3次元CAD(コンピューター支援設計)ソフトで設計し、レーザーで鉄板を切って原型となる「治具」を作ります。そして、治具に沿ってワイヤーを手作業ではわせて溶接。最後に治具を外して完成です。
過去にも何台か製作し、駐車場に置いて夜間にライトアップしたこともあったそうです。「最近は目立たない所に置いていたのですが、数日前に白に塗り直して、駐車場に置いたばかりなんです。ライトアップした時はぜんぜん反響なかったのに……」と神戸さん。
話題になっていることについては、「ただただビックリしています。細やかな職人仕事で一貫製作しているので、ものづくりについてはどこにも負けません。注目してください」と話しています。
生まれたての惑星?を観測 地球から175光年先
うみへび座の方向にある地球から175光年離れた恒星の周りに、海王星と同じぐらいの重さの惑星がある可能性が高いことを、茨城大などのグループが、南米チリのアルマ望遠鏡を使った観測で明らかにした。14日に松山市で始まる日本天文学会で発表する。出来つつある段階の惑星を観測したのは珍しいという。
【写真】観測に基づいた、うみへび座TW星の想像図=国立天文台提供
生まれてすぐの恒星の周りはガスとちりによる円盤ができる。理論上、惑星が出来ると円盤に隙間が生じ、大きなちりがなくなり小さいちりが残るとされる。
同大の塚越崇助教(電波天文学)らは、若い恒星「うみへび座TW星」にある円盤をアルマ望遠鏡で観測。この星から地球と太陽の距離の22倍(22天文単位)離れた所にある円盤の隙間に存在する、ちりから出る電波を調べたところ、小さいちりしかなかった。惑星は見えないが、隙間の幅などから、海王星ほどの重さの惑星があると推測されるという。
ワクワク
全身ピンクのバッタ発見
神戸市須磨区横尾で、全身がピンク色のバッタが見つかった。
会社員の男性(60)が12日午後、自宅近くの草むらで発見。やけに目立つ色のため、「虫のおもちゃかな」と顔を近づけたところ、動き出したため、慌てて携帯電話で撮影した。
伊丹市昆虫館によると、クルマバッタモドキかヒナバッタの幼虫とみられるという。まれに色彩変異でピンクや赤っぽい個体が出現するため、同館にも年に数回問い合わせがあるそうだ