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波紋

2016-09-21 22:10:33 | 日記

闇が深いオオカミ議論/68頭のみの野生の70%を射殺へ。ノルウェー国会が許可、波紋を広げる

 

ノルウェー国会が下した「野生オオカミ駆除」の決定が、国内外で波紋を広げている。

ノルウェーには、国内で生息する野生オオカミは65~68頭ほどしかおらず、加えてスウェーデンとの国境を行き来するオオカミは25頭。国会は、国内のみで生息するうちの7割にあたる、47頭の射殺を法的に許可することで合意した。しかし、これは動物の大虐殺だと、環境保護団体などは批判の声をあげている。

オオカミによる死亡者はゼロ、問題はヒツジ

ノルウェーのオオカミにおける議論は、複雑だ。筆者は、最初は、オオカミ議論は、日本でいうクマや、ノルウェー北極圏に住むホッキョクグマにあたるのかと思っていたのだが、どうやら違うようだ。

ノルウェーの野生オオカミは、そもそも人の命を奪う身体的危害を加えたという事例がない。200年以上、ノルウェーでのオオカミによる死亡者はゼロ、人と遭遇することも稀だ。

オオカミの牙によって、命を奪われるのは、ヒツジ。ヒツジを家畜として放牧し、生計を立てている農民の声に押され、政治家たちはオオカミの射殺を許可する。しかし、これには矛盾がある。

2014年の時点では、国内の自然地区で生存するヒツジは195万頭にのぼる(NIBIO研究所調べ)。

ヒツジの数:195万

野生オオカミの数:65~68

毎年、さまざまな理由で命を落とすヒツジの数は、10万頭とされる。そのうち、オオカミが原因で死ぬヒツジは、1.5~3%。

牧場の「外」で、放し飼いにされているヒツジ

ノルウェーのヒツジにおいて、ひとつ重要なことが、「自由に放し飼い」されていることだ。牧場内で放し飼いされているのではなく、牧場の外で、放し飼いにされている。これは、他国とノルウェーとで、大きく異なる点だ。農家は、ヒツジをそこまで見張り、管理することはない。つまり、人間の目が行き届かないところで、ヒツジが岩などに上って、海に落ちて死亡したりもする。自由に歩き回っているのだから、オオカミやほかの動物に遭遇することもあるだろう。しかし、国会の判断は、動物・人間の共存の模索や、農家のヒツジの管理責任の追及ではなく、オオカミの射殺となる。かわいそうな、ヒツジと飼い主。「罪深き侵入者」は、オオカミなのだ。

オオカミに対する、「怖い」という先入観

ノルウェーでは、そもそも「野生オオカミ」に対して誤解が多く、「恐怖心」が植え付けられている人が多い。また、石油採掘前は、農業が中心だったノルウェーでは、「農家」は特別なステイタスをもつ。

「オオカミを守ろう」という声が目立ちがちな「都市」と、「駆除すべき」という農家派が増える「地方」でも、両者の距離は大きい。

学校でも、先生が避けたいテーマ

数日前、筆者が別の取材で、複数の中学校の先生方と話していたとき、物議を醸しやすい、生徒と話しにくいテーマについて教えてもらった。ノルウェーで起きた連続殺人テロなどに並んで、「野生オオカミ」がでたのだ。それほど、意見が割れやすい繊細な話題なのだ。

WWF代表イェンセン氏は「大虐殺」と非難Photo:WWF-Norway
WWF代表イェンセン氏は「大虐殺」と非難Photo:WWF-Norway

ノルウェーでは、右翼・左翼に関係なく、大政党を中心に、主要の政党は、「オオカミ射殺派」だ。保護派は、自由党(右寄り)、緑の環境党、左派社会党(左寄り)という、環境政策を得意とする小政党のみ。

しかし、そもそも、ヒツジが死ぬ最大要因はオオカミではない。なぜ、人間と遭遇率がより高いヘラジカや、人を殺した事例があるホッキョクグマは、同じように危険視されないのだろうか?

否定的なイメージが強いオオカミ

環境保全団体WWFノルウェーのスヴェッレ・ルンデモ氏が、メールで回答してくれた。ノルウェーでは、野生オオカミは保護動物として1971年に指定され、以前は15~35頭と、その数はわずかだったとする。

「ノルウェーでは、野生オオカミは長年、異端視されており、先入観が先行し、否定的にみられています。オオカミは人間が近づくと、すぐさま姿を消すため、人間に与える危害の確率は非常に低いのです。人は殺されたことがなく、ヘラジカと遭遇する確率のほうが高い。ほかの野生動物のほうが、ヒツジを殺しています。しかし、オオカミがヒツジを狩る時は、一度に大量のヒツジを襲います。それは大人のオオカミではなく、まだ若い、経験が少ないオオカミばかりです」。

「オオカミが、人々に好かれ、同時に憎まれる理由には、昔からの言い伝えや神話が影響しています。人間の狩猟対象である、ヘラジカなどを狩るため、人間の“競争相手”とみられやすい」

都市と地方、社会対立のシンボル

「オオカミは、社会的な抑圧からうまれた、ある種の否定的なシンボルともなっています。オオカミが地方にいるのは、“大都市の人々がそう決めたせいだ”からだと“オオカミとの闘い=地方が大都市に対する、資源・産業・人間をかけた闘い”という構図をうんでしまいました」。農家は、ヒツジがオオカミに殺された場合、被害額が政府から支払われる。

ホッキョクグマは保護、オオカミは駆除?

「ノルウェーのスヴァールバル諸島には、ホッキョクグマがいますが、これは狩猟対象として政府に認められていません。オオカミとは反対に、人間にとって危険にもかかわらず。それでも、多くの人々が、安全な距離感を保って、ホッキョクグマを体験しようと、この地域を訪れます」。

「趣味で」狩猟を楽しむ文化

また、政府から狩猟許可が出た場合、狩人たちの間にある「独特なカルチャー」にも、別の問題が潜む。狩猟の風習が色濃く残るノルウェーで、「オオカミはステイタスが高い」狩り対象だと、筆者が話をしたノルウェーの人々は口を揃えた。「農民の生活を守るためとかではなくて、ただ、クールだから狩るのだろう」と。

現地報道のイメージ

ノルウェーで8年間生活しているが、これまで、「オオカミが○匹のヒツジを殺した」という報道を何度か目にした。大きな見出しと、赤い血に染まったヒツジの死体の写真で飾って。ノルウェーの人々は、人生で遭遇することがほぼないオオカミに対して、こうして否定的なイメージを育てていく。ヒツジやオオカミの生息数の比較、ヒツジが死ぬ他の原因などは議論されることなく。ヒツジがほかの動物に殺害されても、それは同じように大きなニュースとはならない。

「オオカミを守ろう」という、都市の人々が言いがちだとされる動物愛護精神、人間と動物の共存という議論だけでは、おさまりきらない。特別な、大事な「農民」、地方と都市の政治論争のシンボルのひとつ、ということを考えると、なぜノルウェーで、野生オオカミ議論が特殊なのかが、少し理解できてくる。ノルウェーでは、「農民」(ボンデル=農民)という言葉は、確かに強い影響力を持っているのだ。

しかし、68頭しかいない47頭を射殺して、はたしてヒツジの数や農民の生活に大きな影響がでるのだろうか。家畜が一匹も死なない世界を目指しているのだろうか。そのためには、野生動物は死んでもいいのか。

この議論の根元にあるのは、動物の数よりも、「人間」そのものだ。ヒツジの命の大切さが議論されているわけでもない。根付いているのは、人間の欲や思い込み、意地ではないだろうか。その絡まりあった紐を、1本ずつほどいていく作業が、今や困難な状況になっているのかもしれない。

環境推進派よりも、農民のほうが、この国では歴史が長い。動物は、有権者ではない。政治家が、農業や労働市場の活性化を優先するのは、当たり前なのかもしれない?

長い年月をかけて、積もり積もったのであろう、ノルウェーの野生オオカミ議論。ここ数日時間、筆者は周りの友人たちにも意見を聞いていたのだが、農民側に立つか・立たないかという視点で話す人が多かった。多くが「これ、難しい問題なんだよ」とつぶやく。

オオカミを射殺してしまったほうが、一部の人にとっては、もう楽なのかもしれない。だが、その先の未来に、野生動物はいるのだろうか。


激やせ

2016-09-21 22:03:52 | 日記

高島礼子 激やせ!苦悩の裏で高知東生が残す2ショットLINE

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9月15日に行われた高知東生被告(51)と愛人ホステス・五十川敦子被告(34)の公判。そこで言い渡されたのは、懲役2年、執行猶予4年という有罪判決だった。

裁判官に「失ったものは大きいが、これから切り開いていく人生があります」と諭されると、うなずく場面もあったという高知。実際、彼がオーナーだった横浜のエステサロンを訪ねたが、すでに閉店している。看板も外されており、中には誰もいなかった。 

また担当弁護士も「もし会っていただけるなら、今までご迷惑をおかけした方々に直接会って謝罪したい気持ちがあるようです」と高知の心境を語っていた。なかでも彼が迷惑をかけたのは、離婚した元妻・高島礼子(52)だろう。高知の知人がこう語る。

「それでも高知さんは、今も高島さんへの未練を捨てきれないようです。先日知人にLINEが送られてきたそうで、そのとき彼のプロフィール写真は高島さんとの2ショットだったといいます。また高知さんは今も彼女に連絡を取っているそうです。彼女から返事が来ているのかは不明ですが……」

元妻との“復縁”を願ってか、連絡を取り続けているという高知。だが、当の高島自身はすでに新たな人生にむけて歩き始めていた。事件後は二人で住んでいた愛の巣になかなか入ることができなかった高島だが、ひそかに自宅へ戻っていたのだ。

判決前日の9月14日午前10時ごろ、自宅前に白のポルシェが停車。中から出てきたセレブ風の女性が姿を見せると、そのまま家へ入っていく。約1時間後、女性とふたりそろって出てきた高島は事件直後よりもかなり激やせしている。頬はこけ、ひとまわりは小さくなったように見えた。

「事件後の高島さんはかなり悩んでいました。食事も満足にとれず、あまり眠れない日々が続いていたそうです。それでも彼女は支えてくれる人たちのために離婚という決断を下した。なのに今も元夫からの連絡が続いている。それが彼女を苦しめているのでしょう」(芸能関係者) 

この日はそんな高島をねぎらうかのように、いっしょにいた女性がポルシェでドライブへ。出かけた先は、セレブママ御用達の街である二子玉川だった。

「この日はオフだったらしく、ショッピングモールで買物をした後、ランチを楽しんだようです。判決前日ですし、元夫のことで再び騒がれたくないから自宅を離れていたのかもしれませんね」(高島の知人)

3時間ほど二子玉川でのセレブランチを楽しんだ高島は午後2時半ごろに駐車場へ戻ってきた。女性と話し込む彼女の表情は明るく、声もとても楽しそうにはずんでいる。停めてあったポルシェに再び乗り込むと、高島は笑顔で自宅方面に戻っていった。

支えてくれる友人のためにも――。有罪判決を受けた元夫と対照的に、高島は結婚生活を過去のものとして決別しようとしている


漂流物

2016-09-21 08:11:25 | 日記

<たんぽぽ計画>生命の「種」あるかな 宇宙の漂流物が到着

 宇宙空間に漂っているかもしれない生命の源を捉える実験「たんぽぽ計画」で、国際宇宙ステーション(ISS)で集めたちりなど微粒子を含む捕集パネルが日本に到着し、20日、研究チーム(代表=山岸明彦・東京薬科大教授)に手渡された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で微粒子の種類などを調査した後、今年12月以降に参加機関で詳しく分析する。

【たんぽぽ実験のパネルを取り付けた実験装置】

 計画には、JAXAなど国内26の研究機関と大学が参加。生命の「種」が綿毛のように飛んでいるイメージから命名された。地上約400キロの軌道上を飛行するISSの船外に昨年5月、多数の微細な穴が開いたガラス製の捕集パネル(縦横各10センチ、厚さ2センチ)を36枚設置。このうち、宇宙空間に約1年さらした8枚が宇宙船に搭載され、8月27日に地球に到着した。

 研究チームによると、パネル1枚当たり微粒子を10個程度捕獲できている可能性があるといい、今後、宇宙のちりによって地球に運ばれた有機物の種類や、地球から宇宙に飛び出す微生物の存在の有無などを検証する。

 宇宙空間に漂っているかもしれない生命の源を捉える実験「たんぽぽ計画」で、国際宇宙ステーション(ISS)で集めたちりなど微粒子を含む捕集パネルが日本に到着し、20日、研究チーム(代表=山岸明彦・東京薬科大教授)に手渡された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で微粒子の種類などを調査した後、今年12月以降に参加機関で詳しく分析する。


宇宙空間のチリ


放射線からDNA守る

2016-09-21 07:56:18 | 日記

「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明

外来DNAが17.5%、乾燥、低温、放射線など驚異のストレス耐性を強化?

 
クマムシは驚くべき能力の持ち主だ。渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT PICKETT, VISUALS UNLIMITED/CORBIS)
[画像のクリックで拡大表示]

 水生の無脊椎動物であるクマムシは地球上で最もたくましい動物と考えられている。緩歩(かんぽ)動物と総称されるこの小さな生物は、凍えるような寒さや長期の渇水、大量の放射線に耐えられるだけではない。知られている限り、真空でも生き延びられる唯一の動物だ。

 この目に見えないほど小さな怪物の体は何でできているのだろう? クマムシは存在自体が驚きだが、この疑問の答えも衝撃的だ。

さまざまな生物のDNAをミックス

 11月23日付の科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、クマムシには全体の17.5%にも相当する大量の外来DNAが含まれているという。

 研究チームはドゥジャルダンヤマクマムシ(Hypsibius dujardini)という種のゲノム配列を解析した。米ノースカロライナ大学チャペルヒル校の生物学者ボブ・ゴールドスタイン氏いわく、「極めて過酷な環境でも生き抜ける動物の秘密を解明するため」だ。

 ゲノム解析の結果、全く異なる複数の生物界に由来するDNAが含まれることが判明した。その大部分は細菌(16%)のものだが、菌類(0.7%)や植物(0.5%)、古細菌(0.1%)、ウイルス(0.1%)のDNAもあった。

「動物のゲノムにこれほど多くの外来遺伝子が組み込まれているとは全くの予想外でした」とゴールドスタイン氏は述べている。

 クマムシは遺伝子の「水平伝播」によって外来DNAを獲得する。通常は親から子にDNAが受け継がれるが、水平伝播は異なる生物の遺伝物質が直接取り込まれる現象だ。

 ゴールドスタイン氏の同僚にあたるトーマス・ブースビー氏は今回の発見について、「実に特異」なことだと述べている。「遺伝子の水平伝播は人間も含め多くの動物で少しは起きているようですが、クマムシのゲノムで判明した割合(約6分の1)には遠く及びません」

「これからは生命を系統樹ではなく、クモの巣のような形で考えることができるかもれません。例えば今回の場合、細菌の枝から動物の枝に遺伝物質が渡っているのです」

外来DNAをどうやって?

 では、クマムシはどのように外来DNAを獲得しているのだろう? それにはクマムシのある生存能力が関係しているかもしれない。乾燥した環境では自身も水分も乾燥して休眠状態になり、水分を得ると活動を再開する能力だ。(参考記事:「史上最強生物!?クマムシ」「動画:乾燥してから水を得てまた復活するクマムシ」

 細胞が水分を失うと、DNAが断片化する。そして、「細胞が水分を取り戻すと、細部膜は一時的に物質を通しやすい状態になります」とブースビー氏は説明する。

 タンパク質や外来DNAの断片といった大きな分子も通過できるようになり、その後、断片化したDNAが修復される。「損傷したゲノムを修復する際、外来DNAを組み込んでいる可能性があります」

 ドゥジャルダンヤマクマムシを含む一部のクマムシが無性生殖することも1つの要因だ。今回の研究に使われたドゥジャルダンヤマクマムシは「すべて、20年以上前に英国の池で採取した1匹のメスの『娘』にあたります。クマムシは、基本的に自身のクローンをつくって繁殖するのです」とブースビー氏は話す。

 無性生殖は外来遺伝子を安定させる。父親の遺伝子を受け継ぐことで失われる遺伝子がなく、同じ遺伝子が2組つくられるためだ。

能力の強化に貢献?

 ブースビー氏はさらに、「過酷な環境を生き抜くクマムシの能力の一部は、強化された外来遺伝子によって得たものかもしれません」と述べている。

 例えば、研究に使用したクマムシたちが獲得した遺伝子の中には、ストレス耐性にかかわるものがあった。これが渇水に耐える能力を高めているのかもしれない、とブースビー氏は分析している。