全国の警察は1日、社会問題化している高速道路上での「あおり運転」の一斉取り締まりを始めた。7日までの期間中、車の後方から接近し挑発するなど悪質で危険な行為について、車間距離保持義務違反などで摘発するほか、サービスエリアで啓発用のチラシを配る。

 覆面パトカーのほか、都道府県警によってはヘリコプターで上空からも監視する。

 あおり運転は昨年6月、神奈川県の東名高速道路で夫婦2人が死亡した事故をきっかけに注目された。警察庁は今年1月、道交法以外にも刑法の暴行罪などあらゆる法令を駆使して捜査を徹底するよう通達を出した。

 通達では、あおり運転やその後のトラブルで傷害や車の損壊などを起こした場合は、違反による累積点数に関係なく、道交法の危険性帯有者として免許停止(30〜180日)の行政処分をするよう指示している。