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火砕流による被害が拡大

2018-06-06 08:50:30 | 日記

グアテマラ火山噴火の死者60人に、なぜ多い?

ハワイ・キラウエア噴火と対照的、理由を専門家に聞いた

中米グアテマラ、フエゴ火山の噴火。火砕流による被害が拡大している。

 6月3日に中米グアテマラのフエゴ火山が噴火し、60人以上の死者が出ている。

 動画からは、噴火によって火山灰が立ち上る様子がうかがえる。5月に噴火し、溶岩がゆっくりと流れる米ハワイ島でキラウエア火山と比べると、対照的な光景だ。ハワイにおける被害が、じわじわと建築物が破壊されるにとどまっているのに対し、グアテマラではなぜ、これほど多くの死者が出たのか。(参考記事:「【動画】ハワイの噴火、なぜ人は火山に住むのか」

フエゴ火山とキラウエア火山の違い

 キラウエア火山は、楯状火山と言われ、裂け目から溶岩の塊がじわじわとあふれ出てくるのが特徴だ。一方のフエゴ火山は、成層火山と言われる。このタイプの火山では、灰や溶岩や泥が勢いよく噴き出してくることが多い。

 噴火のしかたが違うのは、火山を形成する地質が違うからだと、米ウェストバージニア州コンコード大学の火山学者ジャニーン・クリップナー氏は語る。「マグマ自体がまったく違うのです。キラウエアのマグマは、粘性が低く流れやすいので、火山ガスはすぐ大気中に放出されます。しかし、フエゴ火山のマグマは粘性が高いのです」

 マグマの粘性が高いと、閉じこめられたガスの気圧が上がり、爆発的な噴火が起こる。まれに新しい噴火口が形成されることもあるが、今回のフエゴ火山の噴火は、既存の火口で起きている。(参考記事:「溶岩にのみ込まれたカメラ、撮影を続けていた」

火山被害のメカニズム

 火山でもっとも大きな被害を出すのは、噴火に伴う連鎖反応だ。

 フエゴ火山では、火口で爆発的な噴火が起きたあと、岩石や火山灰が斜面を滑り落ちてきた。この現象は火砕流と呼ばれ、場合によっては庭石ほどの巨大な岩が含まれることもある。「火砕流はとても熱く、とても危険です」とクリップナー氏。(参考記事:「予知できる噴火、できない噴火」

 火砕流が落ち着いても、不安定な岩石は残る。グアテマラのほとんどは熱帯に位置するので、頻繁に豪雨に見舞われる。雨と火山性堆積物が混じると、ラハールと呼ばれる危険な火山泥流が発生することがある。少量の雨なら、ラハールは生コンクリートのようになるだけだが、大量の雨が降れば、鉄砲水のような泥流が押し寄せてくることもある。(参考記事:「村をのみ込む泥噴出、止まらない原因を解明」

 フエゴ火山の周辺では、空気の質も悪化している。火山の噴火では珍しくない被害だが、火山灰を吸い込めば、呼吸器系の疾患につながることもある。そのため、専門家は屋内で過ごすことを推奨している。

 このあたりには、フエゴ火山のほかに2つの成層火山が存在し、そのすべてが地質活動の活発な地域にある。ただし、クリップナー氏は、一つの火山の噴火がほかの火山の噴火を誘発するという証拠は見つかっていない、と話している。

 フエゴ火山は、この地域でもとくに活発な火山と言われてきたが、今回の規模で噴火が起きたのは、数千名の死者を出した1902年の噴火以来となる。1974年にも大規模な噴火が起きたが、近隣の農場に被害があっただけで、死者は出ていない。


胃からプラスチック

2018-06-06 08:44:57 | 日記

死んだ子アザラシの胃からプラスチック

薄いプラスチックフィルムが病気のアザラシの腸を塞ぎ、死期を早めた?

 
流氷の上で休むアザラシの子。カナダ、セントローレンス湾

 小さなプラスチック片が動物の命を奪う決定打となったようだ。

 2018年5月25日、英国スコットランド北西部のスカイ島で、死んだタテゴトアザラシの子が発見され、海洋動物の大量死を調査する政府系組織、スコットランド海洋動物座礁調査機構(SMASS)に運び込まれた。死体を解剖した獣医病理学者のアンドルー・ブラウンロウ氏は、小さなプラスチックフィルムを胃から取り出し、5月30日にこの事例についてSMASSのフェイスブックに投稿した。

 死んだアザラシは生後8カ月から1歳と考えられている。ブラウンロウ氏によれば、アザラシの胃からプラスチックが見つかることは珍しい。アザラシは、漁網、釣糸、ルアーなどが絡まって命を落とすことがあっても、海中に浮遊する小さなプラスチック片を誤飲するケースはあまりない。

「知能が高い動物は、プラスチックと獲物を見分けられるようです」と、SMASSの代表でもあるブラウンロウ氏は説明する。今回の出来事は、プラスチック海洋汚染の広がりを印象づけるものだ。(参考記事:「使い捨てプラスチックの削減を、米版編集長が声明」

病気のアザラシの死期を早めた

 スコットランドでよく見かけるハイイロアザラシやゼニガタアザラシが岸に打ち上げられてSMASSに報告されることは多い。しかし、通常、北極地方に生息しているタテゴトアザラシが見つかることはまれである。

「すぐにハイイロアザラシではないとわかりましたよ」とブラウンロウ氏。「死体解剖では、動物がどうして死んだかだけでなく、どのように生活していたかも調べるようにしています」

 タテゴトアザラシは絶滅危惧種ではない。北大西洋や北極海の氷の海を泳いで生活し、魚や甲殻類をエサにしている。毎年、繁殖場所であるカナダのニューファンドランド島やグリーンランド海、ロシア北西部の白海に戻る。

 ブラウンロウ氏によれば、生息域からはるか南のスコットランドでタテゴトアザラシが見つかることは珍しいが、あり得なくはないという。子アザラシは獲物やほかのアザラシを追っていたのかもしれないし、迷子になったのかもしれない。いずれにしても、ノルウェー北部から、何らかの理由で南に向かった。気候変動も一因となった可能性があると、同氏はフェイスブックに書いている。

 死体解剖の間、ブラウンロウ氏とチームの科学者らは、タテゴトアザラシの胃の中でしわくちゃの1辺約5センチの薄いプラスチックフィルムを見つけた。胃がわずかに潰瘍化していることから、しばらくの間、その場所にフィルムが付着していたと見られる。このフィルムが、胃から腸につながる部分を塞ぎ、食物を腸に送れなかった可能性がある。腸にも炎症が見られた。

 ただし、腸を塞いだことが直接の死因ではないだろうと、ブラウンロウ氏は書き加えている。アザラシには、脱水症状や衰弱した後も見られ、すでに病気にかかり、何も食べていなかったことを示していたからだ。

 ブラウンロウ氏は、プラスチックが胃の組織を傷つけて、細菌が血流に流れ込んだのだろうと述べている。いずれにしても、この子アザラシは長生きできなかっただろうが、プラスチック片が死期を早めた可能性がある。

プラスチックは消化されず、アザラシの胃に残るが、健康なアザラシなら、生き伸びた可能性はある。

「生物保護の観点からは大きな問題でないかもしれません。でも、個体にとっては悲劇そのものです」とブラウンロウ氏は言う。「プラスチック汚染は動物の命を奪う、とどめの一撃になると私は考えます」

プラスチックゴミがもたらす危機

 プラスチックの犠牲になる動物は、このタテゴトアザラシのほかにもたくさんいる。特に好奇心の強いアシカやアザラシなどは、ビニール袋や梱包用のひものほか、漁網のような海洋ゴミに絡まってしまうことも多い。

 また今回のように、プラスチックを食べたことが報告された動物はおよそ700種にのぼる。多くは餌と間違えたためだ。プラスチック片は栄養になることもなく、胃の内壁を傷つけ、場合によっては死に追いやるきっかけとなる。絶滅が危惧されるウミガメや海鳥がプラスチックゴミをのみ込んだり、魚やクジラなどの海洋生物がマイクロプラスチックを摂食する危険性は日々高まっている。(参考記事:「研究室に行ってみた。忍び寄るマイクロプラスチック汚染の真実」

 魚を食べる人間も食物連鎖で、知らず知らずのうちにストロー、ボトルキャップ、ラップなどから生まれたマイクロプラスチックを体内に摂り入れている可能性もある。

 プラスチックごみの90パーセント以上は1辺が約1センチにも満たない。その小ささゆえに世間の目にはとまりにくいが、動物たちにとっては命取りだ。(参考記事:「太平洋ゴミベルト、46%が漁網、規模は最大16倍に」

「ですから、マイクロプラスチックの問題は、海洋を浮遊する大きなプラスチックの塊と同じくらい深刻だと考えるべきです」とブラウンロウ氏は語る。「小さなプラスチック片であっても、海洋汚染問題の本質に違いはありません」

 


海に流れる溶岩

2018-06-06 08:39:51 | 日記

キラウエア火山「まるで絨毯爆撃」海に流れる溶岩で変化する海岸線

カポホ
ハワイ島最東端のカポホ湾に流れ込む溶岩流

 溶岩の流出が続くキラウエア火山では4日、地割れから噴き出した溶岩がハワイ島最東端のカポホ湾に一列に連なるように流れ込むようすが観測された。

 

 キラウエア火山の溶岩流は、レイラニ地区を中心に、島の南東部に向かって斜面を下り落ちていたが、最も溶岩噴出がさかんな8番目の地割れから伸びる溶岩流は、地熱発電所を飲み込み、ハイウエイ132号線沿いに最東端のカポホ湾に向かって前進。

 

 今月2日にはハワイ島にふたつしかない淡水湖のひとつ、グリーン・レイクに流入して湖水を蒸発させたことが確認されたが、その後も前進を続け、3日から4日にかけてカポホ湾に到達した。

 米地質調査所(USGS)によると、溶岩の流入によってカポホ湾の海岸線が数百メートル沖へ押し広げられているが、キラウエア火山の溶岩流は、サラサラとした玄武岩質のマグマであるため、海水に接して冷え固まっても、急速にバラバラになってしまうという。

 

 現在もキラウエア火山の地下からは、マグマの供給が続いているが、ここ数日間は火山性地震の発生回数が減少しているとしている。

亀裂
いまだ溶岩を噴出し続ける8番目の地割れ(USGS)
流入
海水に接して急速に冷え固まった玄武岩は、すぐにばらばらになってしまう

腹からビニール袋

2018-06-06 08:37:42 | 日記

悲報!漂着したクジラの腹からビニール袋80枚8kg分!タイ

クジラ
タイ南部に流れ着いたゴンドウクジラを救出する人びと

 先月28日、タイ南部で1頭のゴンドウクジラが瀕死の状態で見つかった。獣医の努力もむなしく死亡したが、解剖した結果、胃の中に80枚のビニール袋が詰まっていたことが明らかになった。

 

 タイ海洋資源省によると、先月28日、マレーシアとの国境に近いタイ南部ソンクラー県の運河に瀕死のゴンドウクジラが漂流しているのを地元住民が発見。連絡を受けて駆けつけた役人と地元住民が協力して、クジラをボートに載せて、動物病院に運び込んだ。

 

 動物病院へ搬送する途中、クジラは口の中から5枚のビニール袋を吐き出した。海洋生物専門の獣医チームが胃のなかの洗浄を試みたが、今月1日午後に死亡した。死因を調べるために解剖検査を行った結果、クジラの腹の中には約80枚、重量にして8キロ近いビニール袋やペットボトルなどのプラスチック容器が入っていたことが明らかになった。

 

 バンコクのカセサート国立大学で講師を務める海洋生物学者トン・タムロンナワサワット(Thon Thamrongnawasawat)氏は「消化されずに胃に詰まったビニール袋によってエサが食べられなくなったのだろう」と指摘。

 

 そのうえでタイでは昨年、ゴンドウクジラやウミガメ、イルカなど300匹近い海洋生物がプラスチックが原因で死んでいると明らかにして、プラスチックゴミを減らすために商業施設がくれるビニール袋の使用を減らすべきだと訴えている。

 

胃の中から
胃の中から大量のビニール袋が出てきた(Thon Thamrongnawasawat)
腹の中
腹の中に詰まっていたビニール袋を取り出す作業の様子