千葉県でマグニチュード(M)4.0以上の地震が6月に入って相次いでいる。房総半島沖で、プレート同士が地中の境界でゆっくり滑る現象「スロースリップ」が起き、地震を誘発しているのが原因とみられ、専門機関は「当面は滑りが続く可能性がある」として注意を呼び掛けている。

 茨城県つくば市にある防災科学技術研究所(防災科研)によると、房総半島沖では2〜7年間隔でスロースリップが起こる。陸側と海側のプレート境界が約1週間で10センチ程度ずれ、群発地震を誘発しているとされる。

 今回のスロースリップは3日ごろから観測されるようになった。