人間の夫婦のよう…わさおの妻「つばき」が死ぬ
青森県鰺ヶ沢町の秋田犬「わさお」の妻・つばきが5日、死んだ。6歳だった。わさおの活動を支援する「わさおプロジェクト」が明らかにした。
つばきは2012年7月に青森県で生まれた短毛の秋田犬。長い毛が特徴のわさおとは見た目が異なるが、14年の嫁入り後は、焼きイカを販売する同町の「七里長浜きくや商店」で、わさおと一緒に仲良く観光客らを出迎えてきた。
17年11月に飼い主の菊谷節子さんが亡くなった後には、寂しがるわさおを慰めるよう、ずっとそばにいたという。
わさおプロジェクトの工藤健代表(51)によると、つばきは5日昼過ぎの散歩時は普段と変わらない様子だったが、夕方、同店に隣接する犬小屋でぐったりしているのが見つかった。運ばれた先の動物病院で、午後5時過ぎに息を引き取った。死因は心臓発作とみられる。
工藤さんは「わさおとつばきはいつも仲むつまじく、人間の夫婦のようだった。急なことで、ただただ残念だ」と話した。