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エルニーニョ

2019-05-12 07:46:29 | 日記

エルニーニョ「やっぱり夏超えか!」秋までの確率60% 

エルニーニョ
エルニーニョ現象が起きると、太平洋中部から南米ペルー沖の海面水温が高くなる(気象庁)

 異常気象の原因だと考えられている「エルニーニョ現象」が発生中だが、気象庁は10日、「今後秋にかけて続く可能性は60%」だという見解を示した。

 

 エルニーニョ現象は、太平洋赤道域から南米ペルー沖にかけての海面水温が平年値を上回る現象で、いったん発生すると、日本を含め世界各地で、大雨や干ばつなどといった異常気象を引き起こすと考えられている。

夏超え
エルニーニョの発生確率(気象庁)

 

 気象庁によると、4月の海面水温は基準値より0.7℃高く、6カ月連続して0.5℃以上だった。南米沖に存在する暖かな海水は、上空の大気の流れ(対流活動)にともなって移動するが、これまでの観測での結果、今後夏にかけてもエルニーニョ現象が続く確率は80%と高い。秋にかけて平常に戻る可能性もあるものの、9月を過ぎても続く可能性は60%だという。

 

 この影響で、沖縄や奄美地方では4月としては平年を上回る高温が観測されているほか、東南アジアやインド南部でもエルニーニョ発生時に特有の高温が観測された。

 

夏の天気はどうなる

夏
エルニーニョ発生時の夏の天気の特徴(気象庁)

 

 この影響で、沖縄や奄美地方では4月としては平年を上回る高温が観測されているほか、東南アジアやインド南部でもエルニーニョに特有の高温が観測された。

 

 エルニーニョ現象が発生すると、3〜5月にかけて国内の天候は、沖縄や奄美で平均気温が高くなり、東日本でも平年並みか高くなる。6〜8月にかけて夏の間は、西日本全域で平均気温が低くなり、西日本の日本海側で雨が多くなるおそれがある。


巨大地震を即否定

2019-05-12 07:27:47 | 地震

南海トラフ巨大地震を即否定 気象庁の“忖度”を識者が懸念

 10日午前8時48分ごろ、宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード(M)6.3の地震が発生し、宮崎市と都城市で震度5弱の揺れを観測した。11日9時過ぎにも宮崎、高知、愛媛各県で震度4を観測するなど、日向灘を震源とする地震が相次いでいる。幸い、大きな被害はなかったが、要注意だ。南海トラフ巨大地震の予兆とみられるからだ。

 南海トラフは、「フィリピン海プレート」と「ユーラシアプレート」が接する海溝。駿河湾(静岡県)から、今回の震源である日向灘にかけて存在する。立命館大環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏(災害リスクマネジメント)が言う。

「ユーラシアプレートが跳ね上がろうとするのを、フィリピン海プレートが抑えつけている構造なのですが、今年になって、プレート間でズレが生じ、たびたび地震が発生している。いつ留め金が外れてもおかしくない状態です」

 今年に入って以降、日向灘を震源とするM3以上の地震はきのうまでに17回も起きている。3月27日にはM5クラスが同じ日に2回も発生している。茨城県沖や紀伊水道でも地震が頻発しているが、これらも南海トラフの動きだ。

 きのうの地震は南海トラフ巨大地震の警鐘と捉えた方がいい。ところが、気象庁の対応は不可解だった。地震発生後、緊急会見した気象庁地震津波監視課の中村雅基課長は「震源は南海トラフ地震の想定震源域だが、直ちに巨大地震につながるものではない」とし、巨大地震への懸念を即刻、火消ししたのである。

「このところ、気象庁は不安を打ち消すことを繰り返しています。今年はG20、ラグビーW杯、来年には東京五輪を控え、対外的に“危ない国”という印象を与えたくない政権に忖度しているのではないか。本来、気象庁は、科学的に冷静に判断し、国民に警鐘を鳴らすのが役目です。10日の地震も含めてデータを客観的に見れば、南海トラフ巨大地震は1~2年以内に起きると考えるのが自然です」(高橋学氏)

 危ないものにはフタということなのか。