今季一番の冷え込みに 北海道で-20℃以下を観測
今日23日(月)朝の北海道では厳しい冷え込みになっています。
上空には強い寒気が流れ込み始めており、昨夜から晴れていた内陸を中心に放射冷却現象が強まったことで気温が低下し、-20℃を下回った地点がありました。
今季の全国最低気温を更新
後志地方の喜茂別では-20.9℃を観測し、今シーズン全国で一番気温が下がりました。上川地方の占冠でも-20.2℃まで下がり、冷凍庫を超えるレベルの強烈な寒さとなっています。
また、早朝は冷たい雨が降っていた東京都心でも7時までに3.5℃まで冷え込み、16日(月)以来、一週間ぶりに5℃以下の朝となりました。
北海道 今週は真冬日続く
北海道の上空には寒気が流れ込みやすくなっている影響で、今週は昼間でもプラスの気温になる日が少なく、真冬日が続く見込みです。
インフルエンザの流行入りが早かった今年、熱や咳が出たり、悪寒を感じると「もしかして…?」と疑って、診療所に駆け込んだ人も少なくないはず。鼻や喉の奥の粘膜を、細長い綿棒のような器具でこすりとる検査で「陰性」判定がくだれば、とりあえずは一安心だが、一方で風邪の治療はしなければならない。
一言で風邪と言っても、原因はウイルスから細菌までさまざまだが、日本呼吸器学会によると風邪の80〜90%はウイルスが原因だという。主な原因はライノウイルスやコロナウイルスに次いで、RSウイルスやアデノウイルスなどと言われるが、ではインフルエンザと風邪に同時に感染する可能性はないのだろうか?
4万人の患者のデータを分析
今月16日、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載された論文によると、スコットランドのグラスゴー大学ウイルス研究センターのチームは、2005年から2013年までの9年間にわたってインフルエンザの流行シーズンに急性呼吸器疾患で医療機関を受診し、ウイルス性呼吸疾患の疑いで喉と鼻の粘膜検査を受けた4万4230人分のデータを分析。
インフルエンザと非インフルエンザの11種類のウイルスのうち、どれに感染しているかを調べた結果、35%が少なくとも1種類のウイルスに感染、8%が2種類以上に感染していた。とりわけ研究者の興味を引いたのは、インフルエンザが流行中の冬には、風邪の代表的なウイルスであるライノの感染率が減少することだ。
インフル患者は風邪ひきにくい
もういくつ寝るとクリスマス。日本ではモミの木の模造品がおなじみだが、欧米では本物を切って鉢植えに仕立てたツリーを飾ることが一般的。ところがオーストラリアでは、知らないうちに家の中に侵入していたニシキヘビの寝床になっていた!
豪州東部クイーンズランド州のブリスベンに住んでいるリアン・チャップマンさんとジョン・ブルックスさんのカップルは、今月12日、職場から帰ってきて室内に足を一歩踏み入れた途端、パニックを起こして玄関の外に飛び出した!
ツリーで眠る3mのヘビ
ツリーの飾りつけも済ませた
クイーンズランド州やニュー・サウスウェールズ州など豪州東部の在来種なので、郊外に暮らすオーストラリア人にとってはおなじみだ。
とはいえ、ここからが驚きなのだが、ツリーは飾り付けが終わっておらず、二人は週末を利用してクリスマス仕様にする計画を立てていた。そこで、巨大なとぐろを起こさぬよう横目で見ながら、周囲に青い玉やチカチカ光るイルミネーションを取り付けているうち、寝床の異変に気づいたヘビが起き上がって、スルスルと床を這いながら、軒下に消えて行き、約5時間の滞在が終了した。
実はリアンさんたちはイギリス人。7年前に移住するまでは、ヘビを見たら心臓発作を起こしそうになるほど驚いていたが、「今ではすっかりオージー(オーストラリア)流になじんだわ。ちょっと気の早いクリスマスのお客さんが訪ねてきた気分だもの」となんだか嬉しそうだ。
12月に入り頻発する地震は大地震の予兆? 専門家の間でも分かれる意見
関東北部で地震が頻発し、「首都直下地震の予兆では」と不安が広がっている。専門家の見方は分かれているが、重要なのは冷静に備えを進めることだ。AERA 2019年12月23日号では、専門家らの意見を紹介した。
【写真】大人1人あたりに必要な1週間分の食料と飲料水の例
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また、揺れた──。
12月5日夜、茨城県日立市の主婦(36)はスマートフォンを握りしめた。地震速報アプリで流れてきた震度は「3」。モノが落ちるなどの被害は一切なく、身体に感じた揺れもそれほど強くない。だが、不安が募った。日立市では前日の4日にも震度4を記録するなど、比較的強い地震が続いていた。女性が日立市に引っ越してきたのは3年ほど前。直後に震度5強の強い地震があったが、そのときの恐怖を思い出したという。
「大震災の前触れなんじゃないか。また、あのときのような強い揺れが来たら……。そう不安になりました」(女性)
12月上旬、茨城県や栃木県を震源とする中規模の地震が相次いだ。3日に茨城県南部でマグニチュード(M)4.7、最大震度4を記録したのを始め、5日までの3日間で震度3以上の地震が6回発生したのだ。
震源となったのは、大きく分けて茨城県北部・茨城県南部・栃木県北部の3カ所。相次ぐ地震で、インターネット上では「巨大地震の前触れではないか」と恐れる投稿が相次いだ。日本では、M4台の後半を記録するような中規模な地震は年間200回以上起こっていて、決して珍しくない。気象庁も5日、「これらの地震に関連性は見られない」と発表した。しかし、数日の間に狭い範囲で地震が続いたことで不安の声が広がった。
これらの地震が、より大きな地震の前触れになる可能性はあるのだろうか。東海大学海洋研究所所長で同大教授の長尾年恭さんは茨城県北部の地震に着目し、こう話す。
「地震の計測や分析が進み、大きな地震の前に起こる前震と通常の地震活動の違いが統計的に明らかになりつつあります。今回の地震を見ると、茨城県北部で起きている地震に前震的な傾向がみられます」
一度大きな地震が起きると、その地震よりも規模の小さな余震を繰り返しながら収束に向かうのが一般的だ。一方、本震と呼ばれる大きな地震の前の前震の場合、同規模の地震が頻発し、その後さらに大きな本震が起きるケースが多いという。
例えば2016年の熊本地震の際は、4月14日にM6.5の大きな地震が起きたあと、M5.8、M6.4といった規模の近い地震が頻発。2日後の16日にM7.3の本震が起きた。
「今回、茨城北部では4日にM4.8の地震が起きたあと、翌日にM3.9やM4.5の地震が起きています。あくまで統計的にですが、過去の地震の際の前震と似た特徴があります」(長尾さん)
関東北部での地震活動は、いったん落ち着いたようにも見える。しかし、長尾さんによると前震から本震までの期間は様々で、地震学的には2日も2カ月も「誤差」の範囲だという。
「近いうちに、M6程度の比較的規模の大きな地震が起きる可能性は捨てきれません」(同)
では、茨城県の北部と南部、栃木県北部の3カ所で起こったそれぞれの地震の関連性はあるのか。活断層や内陸地震の研究を専門とする東北学院大学・中央学院大学講師の水本匡起さんはこう否定する。
「3カ所で起こった地震はそれぞれ、発生のメカニズムが異なります。関連はないと考えるのが自然でしょう」
今回発生した地震のうち、茨城北部と栃木北部で発生した地震はそれぞれ震源の深さが約10キロと浅く、茨城南部の地震は50~60キロとやや深かった。一般的には、震源が浅く、内陸で起きる地震は活断層や火山活動による影響が考えられ、深い場所で起こる地震はプレート間やプレート内部に要因があると推定される。平面的には近い場所で起こっても、立体的に考えると発生位置も要因も大きく異なるのだ。
今回の3カ所の地震のうち茨城県北部の地震は、東日本大震災以降続いている「日本列島が太平洋側へ引っ張られる力」によって、地表に近い岩盤が縦に動いたことによる活断層型の地震だという。「日本海溝を境に、東にある太平洋プレートが西にある陸側のプレートを押し込むのが本来の姿です。しかし、東日本大震災で陸側のプレートが東側へ大きく動いたことで、一時的に日本の陸地も東へ引っ張られるようになりました」(水本さん)
東日本大震災から間もなく9年を迎える今も、この力は残っている。引っ張られることで一方の地盤がずり下がって生じる断層を「正断層」といい、茨城県北部から福島県南部ではこの正断層型の地震が多発している。
「東日本大震災以降、この地域では従来はなかった正断層型の地震が活発です。11年4月11日の福島県浜通り地震や16年12月28日の茨城県北部の地震もこのメカニズムによるもので、今回も同じです」(同)
一方、茨城県南部で起こった地震の震源は深さ50~60キロ。
「これは関東平野に沈み込む太平洋プレートや、その上にあるフィリピン海プレートがある位置です。プレートが単独で破断した地震でしょう」(同)
では、茨城県北部と同様に震源が浅い栃木県の地震はどうか。
「茨城県北部と同じく活断層型の地震ですが、断層の動き方が異なります。栃木の地震は岩盤が横にズレて起きたもので、茨城の地震との関連性は薄いでしょう」(同)
水本さんによると、3カ所の地震はそれぞれその地域ではよくあるタイプのもので、今回のように同時期に起こることも想定外ではないという。
「東日本大震災のような超巨大地震が周辺地域の地震活動に影響を与えることはありますが、今回の規模では考えられません。三つの地震の関連性は薄いでしょうし、巨大地震の前触れだとも考えにくいですね」