アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

搬入前日 その1

2013年01月10日 | フランス Bordeaux~Paris
11月22日

この日の朝は、山下達郎と会った夢を見て目が覚めた。
たぶん来る時の飛行機の中で山下達郎の特集をしていたからだと思う。
最近出したベスト盤に、私が一番好きな「僕の中の少年」が入っていなくて
残念だと伝えておいた

まず朝食。4階の屋根裏部屋みたいな部屋が朝食ルーム。朝飯のメニューは
毎日同じで、パン4種(チョコチップの入りパン、クロワッサン、レーズンパン、
ミニバケット)、フルーツヨーグルト、リンゴをすったもの、コーヒー、紅茶、
オレンジジュース、別の何かのジュース、牛乳、シリアルと結構満足のいく
内容でどれも食べ放題。卵とか欲しいところだけどまぁ十分でしょ。
(写真撮ればよかったな。1枚も撮ってないや)

私は基本、貧乏旅行なので、しばらくはこの朝ご飯をいっぱい食べて、あとは
お昼と夜をまとめ一食にして節約しようと考え、毎日いっぱい食べました


朝食後出かける準備をし終えたところで、フロントから電話があった。

加納恒先生がお仲間(以前blogにコメントをいただいたミセスNさん)の
ホテルに行くから一緒にいかないかとのこと。すでにロビーにいらしていた。
私は携帯を持参していたけど、先生は元々携帯を持たない方なので、ボルドー
では連絡事項は基本直接会うという方法をとられていた。

ミセスNさんはサンタンドレ大聖堂にほど近いちょっと高級なアパルトメント
に泊っていた。アクシデントによりオランダに宿泊したのはNさんご夫妻で、
お会いした時もまだダメージを引きずっていた。とてもやさしいご主人がそばに
いるので大丈夫だとは思うけど、体調もすぐれない様子なので心配は心配。


ミセスNさんのホテルはこの道をまっすぐ下った左側

ご主人はまたインターネットを使いたかったらおいでと言ってくださった。
搬入時も搬出時も私の展示のことも本当によく手伝っていただき、とても
お世話になった。3年前の展覧会では私は前半のパリだけ、Nご夫婦は後半の
ボルドーだけの参加だったので、今回一緒に参加できて本当によかったと思う。

ミセスNさんのホテルを出て、加納先生とも別れ、みなさんと作業をするための
集合時間まで時間があったので、街をぶらぶら歩いてみた。

アキテーヌ博物館と日本館の近くにある文房具屋さんで、やっと探していた
ノートを買うことができた。こっちに来てからたくさんのノートを手に取って
見てみたけど、こっちのノートは罫線が濃くて(だいたい方眼で)ものを書く
にはうるさい感じ。やっと見つけたリングノートは程よい罫線の色で、間に
ポケットの付いたページがあり、とても気に入ったけど5.3ユーロ。1冊だけ
置いてあった。文房具も日本の方が値段も質もいいなと思う。


その2へつづく
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ボルドーの街を初散策 その2

2013年01月08日 | フランス Bordeaux~Paris
11月21日 つづき

さて、私は旅行に行く時は、毎回お小遣い帳と日記を兼ねたノートを用意する。
今回もちゃんと日本で用意して、お友達にメッセージまで書いてもらったのに、
なんとそのノートを自宅の家の机の上に忘れてきてしまったなので代わりの
ノートを早く見つけなくてはいけない。文房具屋さんを探しつつ街を歩いた。

 ふうせんがいい感じ

 シンプルだけどかわいいお店


ガロンヌ川。水はいつ見ても濁っていた

アキテーヌ博物館でも展示をされる加納先生方は、設営のために1日会場に
いらっしゃるとのことだったので、お昼前にそちらに行き少しお手伝いをした。
加納先生の奥様の方、登茂美先生にもやっとお会いすることができた。
他のメンバーの方にもご対面。でもみなさん大変お疲れの表情。出発前から
いろいろあったし、荷物も届かなかったりして本当に大変だったんですね

先生にお惣菜屋さんやスーパーを教えてもらいつつ、一旦部屋に戻り
絵葉書を買って友人と家族に送り、再びアキテーヌ博物館へ。


一番気に入った絵葉書。うちのことりたちに送ったもの

ちなみに、教えていただいたお惣菜屋さんは今回のメンバーもファンが多く
みなさん何度も利用されていたようだけど、食べ物の好き嫌いの多い私は、
見た目でも素材が判断できず、かつ、フランス語の表示が読めないものは
選ぶ勇気がなく、なかなかうまく活用することができなかった。残念!
結局利用したのは1回だけ。この素材は何だろう?って、辞書を片手に
長い時間ジーッとショーケースを見ていたら、買うの?見ているだけなの?
と言われてしまった。恥ずかしかった。

加納先生ご夫妻と小原からいらした方々と一緒にお買いものをしつつ
ホテルに帰る。この日はやっと早めに寝ることができた。

翌朝はまた外の掃除の音で早朝に目が覚めるんだけどね。


おまけ

ノートにメッセージを書いてくれたのも、コロコロ付きリュックを貸して
くれたのも、時々コメントを書いてくれる友人のやまさんである。

やまさんは私がリュックの大きさをメールで聞いた時、こんな写真を送ってきた。

自分のBaby をスケール代わりにして撮影したのだ。
まぁ、分かりやすいと言えば。。。

でも、本当に助かりました。ありがとう
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ボルドーの街を初散策 その1

2013年01月06日 | フランス Bordeaux~Paris
11月21日
早朝、通りから聞こえる音で5時頃目が覚めた。しばらくベッドでうとうと。

そう、このホテルには朝食が付いている。出発してから機内食以外でやっと
まともな食事ができる牛乳飲がみたいなあ3年前に宿泊された加納先生
ご夫妻やネットのレビューではイマイチという評判だったけど、私はなかなか
良かったと思う。どうもホテルはその後改装したらしく、そこでサービスも
良くなったのではとのこと。宿泊費がリーズナブルな割にお部屋もきれいだし、
バスタブもあるし、なにせ便利な場所にあるし、1回だけどランチボックス
(サンドイッチとお水とクッキー)ももらえるし、このホテルはお薦めです。

裏から見たところ。2階のカーブあたりが私の部屋でした

難点を言えば、ベッドのマットレスが古いのか(外国のホテルってみんなこんな
感じ?)真ん中がへこんでいて寝返りしづらく、ちょっと腰に悪い感じなのと、
朝方、道路の掃除の音が聞こえてきて目が覚めちゃうところかな

朝食後は初めて街を歩いてみた。展示をする予定のサン・レミ教会(時間が早くて
まだ開いてなかった)や、今回大変お世話になった進藤さんの日本館にも寄って
みた。進藤さんがいなかったら今回の展覧会はありえなかったものなのだ。

 サン・レミ教会

進藤さんの日本館


ここで、今さらながら、今回の展覧会の概要の説明を

今回の展覧会は3年前にパリとボルドーで開催された「日本文化 伝統と現在」
というグループ展に続くもので、前回は和紙がメインだったが、今回は和紙・
染織・書という3本柱になり、メンバーも増えてボルドーでの開催となったもの。

ボルドーのみとは言っても、前回は進藤さんの日本館の地下ギャラリーでの開催、
そして今回はアキテーヌ博物館が管理しているサン・レミ教会という大きな会場
での開催となった。一部の方々は並行してアキテーヌ博物館でも展示されている。
それももちろん、進藤さんの努力があってこそのことと聞いている。

ただ、残念なのは、私が前回パリのみの参加だったことと、今回の最終日の
食事会に参加できなかったことで、進藤さんとゆっくり話をする時間がほとんど
なかったこと。いつか機会があったら、ゆっくりお話をお聞きしたいなと思います。


その2へつづく。
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ボルドーへの出発の日 その2

2013年01月05日 | フランス Bordeaux~Paris
さて、すっかり暗くなった頃にボルドーの空港に到着

自分の荷物がなかなか出てこないのでハラハラしていたけどちゃんと出て
きてくれて一安心。外に出てみると、大きな銃を持った軍隊の人たちが
うろうろしていてビックリ。ここは空軍基地も兼ねてるって後で聞いた。

空港から街に行くため、1番の路線バスに並び「このホテルに行きたいのですが」
ってフランス語でドライバーに伝えホテルの名前を書いた紙を見せると、この
バスでいいとのこと 車両が2つジャバラで繋がってイモ虫みたい。
角を曲がるのが難しそうだ

ホテルは街の中心街ガンベッタにある「クール・ド・シティ・オテル・ボルドー
・クレマンソー」。はっきりと覚えていないけど30分くらい乗っていたかな?
ガンベッタという名前のバス停があったのでバスを降りてみた。でも、ホテルの
場所がわからない。見ていたドライバーさんがあっちって指さして教えてくれた。
(内緒だけど、実は乗るときにもちょっとしたサービスをしてくれました)

とは言え、しばらく歩いてもホテルの場所がやっぱり分からず、信号待ちの
若い女性に聞いたらスマホで住所を調べて教えてくれて、それでも入口が
わからず間違った方にうろうろ歩いてしまい、犬の散歩をしている女性に
聞いたら入口まで一緒に歩いてくれた みんな親切だなあ

 ホテルの入り口

気がつけばガンベッタ広場にはイルミネーションが輝きとてもきれいに装飾
されていた。パリと同様、寒くはなかった。予想外。


ホテルに入るとフロントのお兄さんが英語で「あなたは、なおこだね」って
向こうから声をかけてくれた。時間は9時くらいかな。たぶん、この時間まで
チェックインしていない日本人女性は私だけだったんだろう。
エレベータに乗って部屋に入ると、思ったよりも広くてきれいな部屋だった。

落ち着いたフローリングで、お風呂もバスタブがあるし、大きなテレビも
あって湯沸かしポットもある。窓からはトラムが走ってみるのが見えた。
そこのイルミネーションも赤と白で美しい。
←部屋の窓から←通りから


荷物を置いてくつろぎたいところだけど、まずはすでにボルドーに到着している
師匠の加納先生に連絡しなくちゃと思い、フロントのお兄さんに地図をもらって
先生のホテルに行ってみた。本当は空港から電話して、バスの時間を伝え、
バス停まで迎えに来てもらうはずだったけど、電話のかけ方がわからず手間取り
そうだったし、何時に着くのかもわからなかったら連絡できなかったのだ。
眠さの限界だったけど、先生を心配させてはいけない

先生のホテルまでは歩いて5,6分。ホテルの受付の人に呼んでもらって無事に
対面することができた。ファーストフード店でお茶をしながら他の人たちの
状況を聞くと、みなさん大変だったらしい。飛行機に乗り遅れたとかなんとか
いろいろな事情が重なりオランダに1泊することになってしまった方や、
前日に私と全く同じルートで渡仏したグループは荷物が届かなかったらしい。
着替えや作品が届かなくて困ったとのこと。私ひとりだったら大変だったなあ
とにかく、無事にボルドーに到着できて感謝です。

長い長い移動日が終わり、結局寝たのは12時過ぎでした。
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ボルドーへの出発の日 その1

2013年01月04日 | フランス Bordeaux~Paris
あけまして、おめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。

今日から、昨年フランスのボルドーで開催された展覧会についての
出来事を写真を織り交ぜながら日記風に綴ってみたいと思います。
よろしければお付き合いください。(blogって↑こういうものでしたね

初回の今日は、日本を発つ日の出来事。まだフランスに着いてなくて
今回は写真がまったくありませんがごめんなさい。文字ばっかです。

では、どうぞ!


2012年11月20日

フランスへ出発の日。夏の紙の温度での個展からずっと続いていた腰と脚の
痛みを残したままで不安の中、睡眠時間2時間で起床。出発前は時間がなくて
作品もワークショップの準備もままならない状態だったので、前日にやっと
荷造りを始めたら寝る時間がなくなってしまった

向こうでできるものは向こうでしよう。準備も寝るのも
そう決めてパッキング。スーツケース と友人に借りたコロコロ付きリュック。
それなら両手がふさがることがないから安心。それと、直前に購入にした
ポーターのショルダーバッグ。作品の持てる限りのものはショルダーバッグに
入れて機内持ち込みにした。

大きいものはスーツケースに。洋服など軽いものはリュックに入れた。
スーツケースには展示会場で使うかもしれないスチレンボードで作った
組み立て式のパネル(このパネルはいつも助けてくれるりかさんが作るのを
手伝ってくれました。ありがとう、りかさん)と使い捨てカイロが大きく
場所を取っているため、前回のパリには預け荷物はスーツケース1つで
足りたけど、今回はとても無理。

行きのルート はANAでセントレア8:20発→成田9:25着。
成田11:50発→パリ16:25(12.35時間のフライト)。そして、エールフランスで
パリ18:40発→ボルドー19:55着。到着も20日という、長い長い移動だけの日。
3年前はセントレアからパリまでJALで直行便が出ていたけど無くなっちゃって、
今回は成田経由になってしまった。

座席は国内は窓際、国際線の長いフライトは腰痛対策のために通路側に。
ずっと同じ姿勢だと固まっちゃって痛くて動けなくなるから行きは全部飛行機で
帰りはボルドーからパリまではフランスの新幹線TGVで移動予定。
飛行機も列車もホテルも全てネットで予約購入した。

展覧会メンバーは20人くらい?渡仏予定で、みんなそれぞれのスケジュールで
飛行機や宿泊場所を確保するという、基本的に現地集合・現地解散というかたち。
だから、基本一人旅。いつもは少し神経質になって到着してからのバスの乗り
換えのこととか、出入国の手続きについて直前まで調べたりするのに、今回は
時間も体力もない中だったので難しいことは考えられず、ひたすら
「パリ行きの飛行機に乗ったら寝よう」って考えていた。

だいたいボルドーの街の情報はあまりガイドブックには載っていなくて、
載っていたとしても行く予定のないワイナリーについての記事が多いから、
あまり情報を得られないままホテルを予約したり、ルートを考えるしかない。
だから、今回はガイドブックは購入せず、以前に買ったパリのガイドブックの
フランスの生活情報や空港の案内などのページを切り取って持って行った。

まず、成田について飛行機を降りて、やたら長距離をバスで移動。
成田空港は広いんだなあ。人生初の海外旅行でカナダに行って以来の成田。
ラウンジに行ってゆっくり休もうと思ったら、私の行こうとしていたラウンジは
出発時にしか行けなくて、乗り換え時には行けれないエリアにあると知り断念。
結局、搭乗口の近くで座ってぼーっとして過ごす。

食べ物の好き嫌いが多い私は、機内食のチョイスに失敗してはいけないと
出発前に2回の食事の和と洋をどちらにするかは事前に調べて決めていた
でも、座席が一番後ろだったせいで2回とも「もう洋食しか残っていない」との
理由で選ぶことができずショック1回目は和食を選ぶつもりだったのにな~。

私は魚が嫌いなので、とりあえず魚料理でなくてよかった。いつも
「両方数に余裕があるんだ、すごいなあ」と思っていたけど、後方で調整して
いたんですね。じゃあ、2回目は後ろから配るのかなって思ったけど、それはなし。
2回目の軽食はもともと洋食のつもりだったからよかったけど。

国内線から国際線に乗り継いでも、結局熟睡はできず、映画を観たり、うとうと
眠ったりしてパリに到着。入国に際して、機内で何かカードとか書くのかなって
思ったけど、いらないんですね。パスポート見せるだけで何も質問されず入国
できた。そして、ちゃんと荷物も一緒の飛行機に乗っていてねと祈りながら、
空港内をうろうろして時間をつぶす。

ターミナルの移動のために無料のシャトルに乗り、夕暮れの空港内を移動
パリは思ったほど寒くなかった。そして、私がうろうろしていると「何かお困り
ですか?」と空港の係員さんが何度か声をかけてくれて、親切に教えてくれた。
シャルル・ド・ゴール空港の良い評判はあまり聞いたことなかったけど、
けっこう親切じゃん!って思った

さて、パリからボルドーまでの飛行機に乗り、ジュースを飲んだとたん、
意識が遠のくように眠りについた。何時間起きてるんだ?もう、限界。
空港からホテルまでの行き方のことなど考える暇もなく

その2へつづく。
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ボルドーの展覧会 無事終了!

2012年12月10日 | フランス Bordeaux~Paris
ほとんど2週間、ホテルからボルドーの会場となるサンレミ教会に向かい
現地の方々といろいろお話をしながら和紙の説明などをし、うち1日は
和綴じ製本のワークショップも行いました

行く前に少し習ったフランス語もなんとか理解していただき、帰りには
3年前のパリの展覧会でフランス語版のココちゃんの本を気に入ってくだ
さったフランス人ご夫婦のお宅にホームステイをさせていただきました。
アットホームなもてなしを受け、貴重な体験をさせていただきました。

ボルドーでは市長の招待により、市庁舎で歓迎のパーティがあったり、
オープニングのパーティにはたくさんの方々にお越しいただいたりして
これもなかなか体験することのできない日々を過ごしていました。

ボルドーの街は大きすぎず、中心部はほとんど歩きつくしたという感じです。
道を聞いても、みなさん丁寧に教えてくださり、親切な人が多いなあと
いう感じました。バスやトラムも便利で建物も美しいし、ちょっとした
おとぎの街のようでした。

詳細はまた今度ということにして、現地の新聞に取材され掲載された
記事のWEB版をリンクしておきます。写真に写っている女性は
ボルドーで大変お世話になったテキスタイルの作家の先生で、
私の作品は写真の中央の柱のところに見える(ちょうど誰かが一人
見ているところ)何枚かの写真を張った大きな和紙と本です。
たまたま写っていたので


http://www.sudouest.fr/2012/12/01/opera-de-papier-895482-4608.php




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