アトリエ ここるぴあ

和紙作家 佐治直子のブログです。キンカチョウのことりたちと、工房『アトリエここるぴあ』での出来事を綴ります。

虹が背中を押してくれた

2015年07月19日 | 本づくりのための横浜物語
今、明日搬入の作品の仕上げで厳しい時間を過ごしています。
ブログを書いている場合じゃないけど、あえて。

昨日は台風の影響が気になるなか、いつもと違うルート、浜松からバスに乗って
横浜に行ってきました。

宿題の表紙10枚の和紙はなんとか間に合ったものの、前日は東名高速が台風で
通行止めになっていたから、大丈夫かなあと心配していたけど、昨日は激しい
雨や風もなく、無事に行って帰ってきました。

私は学校の課題でも、なるべく自分の和紙を使えるところは使うようにしている。
親方は和紙の価値を尊重してくださり、興味を持ってくださっているうえ、長年の
経験から、その扱い方などもしっかり教えていただいて本当に助かっている。

和紙を漉く人、和紙に詳しい人は周りにいても、和紙を使って本を作る作業を
されている人は私のまわりにいない。私が漉いていった紙を見て、その紙が
生きるよう、そして、ちゃんと本を作る素材になるように実演をしつつ
細かく指導してくださるので、とても参考になるし、自分がまだまだ知らない
ことがあるなあと、もっと勉強したい気持ちになる時間でもある。

しかし、最近いろんな締め切りが重なっていたり、やることがいろいろあったり
寝不足の上に長距離の移動だったので、授業中は後半眠くて細かいところが
見づらくなって、そして、持っていった和紙の表紙と、前回作った本文のできが
イマイチ満足のいくものではなかったので、数冊で仕上げるのを断念した。
帰って落着いたら修正しながら仕上げよう。そうしよう、と思って。

そして、昨日から横浜市営地下鉄のブルーラインに快速ができたのを知り、
びっくりしながら帰路につき、バス停まで歩いていたら、空に綺麗な虹が
出ていました。




疲れ切った私の、それでもわずかに残ったがんばろうという気持ちを後押し
してくれるような、よく見ると二重の大きな虹でした

今、眠くてたまらない。でもまだやらなきゃいけいないことがたくさん。
早くきりをつけてお風呂に入りたい。あと少しがんばる

明日の搬入はワイヤーアート作家の水谷一子さんがお手伝いしてくださる。
来月の三越も。本当にありがたいことです。疲れたなんて言ってられないな。
さあ、がんばろう。作品のタイトルは『風うたう』です。
コメント
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