教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
まずは読みやすい本を沢山読んでいきたい
年始に入会した大学院生Hさんの、受講20回目アンケートと最新スコアです。
「Hさんの受講20回目アンケート12/2/15」
マイナス・困っていることはありません。その代わりに、これから直していきたいと考えている点を書きたいと思います。私が書く内容にズレている解釈がありましたら、お教えいただければ嬉しく思います。
・「全力」と「リラックス」……一つ一つ全力で取り組むことと多少リラックスした姿勢で臨むことの兼ね合いが少し難しいと感じています。全力で取り組めば取り組むほど、全力で取り組んだはずのスコアがあまり奮わなかったときに落ち込みがちになってしまいます。明るいパワーを持っていらっしゃる方は、この兼ね合いがお上手なのでしょうか。
・心の中でつぶやくクセ……講師の方々からさまざまアドバイスをいただいているものの、まだ文字を見たときに心の中でつぶやくクセが抜けていません。このクセが直らないと訓練のスコアが伸びていかないのかなと思うものの、実際はその反対で、スコアを伸ばそうという意識がまだ足りないからこのクセが直らないのかもしれません。そう思うと、松田さんや講師の方々がおっしゃる、「前へ前へ」という意識やスコアを伸ばそうという意識は、一つには、心の中でつぶやく余地を自分に与えないようにするためのアドバイスでもあるのかなと思う次第です。
・読字数……記録を見ると、読字数があまり伸びていません。これは、いままでの自分の読書経験を考えれば当然のことと思い、悲観はしていません。ただ、同じ教室で色んな方々と一緒に受講させていただくうちに、この読字数の伸び悩みに関する具体的な要因について、とりわけ目立って思い当たるものがありました。それは、イメージ読みです。私が3分あっても50語ほどしか書けないのに対して、他の方々は1分、あるいはそれより短い時間でおそらく私よりも沢山の語を書きだしていらっしゃるのを目の当たりにしました。イメージ読みは、訓練中に頭の中で起こっていることの内容や訓練時間に最も差がでやすい訓練の一つだと思います。そのため、イメージに関する力については、教室の訓練以外の時間で積極的に補っていきたいと思います。そのためにはやはり、日頃から松田さんが仰っているように、小説をはじめ、本をたくさん読むことによってイメージを楽しむという習慣をつけるのが一番かなと思います。まずは読みやすい本を沢山読んでいきたいと思います。話はずれますが、このようにして自分の具体的な弱点に気付くことができるのは、クリエイトの訓練メニューが、読書という活動をとても論理的に細分化しているものだからこそだと痛感しています。私一人でこの点に気付くことは到底できませんでした。
プラス・目の動かし方が、クリエイトに入会する前に比べると明確に変わりました。たとえばたてサッケイドシートでは、初めのころは、▼▲の一つひとつめがけて目を意識的に動かしていました。これに対して現在は、自分はただ横方向に目を送っているつもりでも目が勝手に▼▲のところに動くという感じになっています(スムーズに、とはまだ言い難いのですが)。
・記憶力が向上したと思います。具体的にそれを実感したのは、次のような場面でした。ある日、電車の中で読書しているとき、本の中に自分の知らない単語を5個ほど見つけました。しかし、電車の中で立って読書をしていたので、その場で辞書を開くことができません。その時は、「これではどこが分からなかったか家に帰るまでに忘れてしまうだろうけど、まぁ仕方ないか」と思い、分からない箇所を覚えようとする努力はしませんでした。しかしながら、家に帰って辞書を開いて「どんな単語だったのかな」と思うと、その5個の単語を全て思いだすことができたのです。自分にとって知らない単語なので、意味の理解を通じた覚え方はできませんから、きっとその単語のイメージが頭の中に残っていたのだと思います。今までこのようなことは一度もなかったので、これにはとても驚きました。
・一文字一文字読んでいく、ということがなくなりました。一文字一文字読んでいくというやり方から、文節のいくつかのまとまりごと、あるいは一文ごとにパッパッと見ていく、という読み方に現時点ではなっています。読字数は大きくは伸びていませんが、体感速度はかなり上がっているため、これは私にとってとても嬉しい変化です。
・本の読み方に対する考え方が断続的に変化しています。学校で、「抽象的な議論を読むときには、具体例を必ず思い浮かべて考えるように」とよく言われます。クリエイトに通う前は、具体例をいちいち探してくるなんて面倒だなと感じていたのですが、クリエイトに通ってしばらくした今、ようやくその言葉の意味が理解できたような気がしているのです。つまり、抽象的な議論に対する具体例はわざわざ探してくるようなものでは必ずしもなく、本を読んでいくなかでイメージとして自然と浮かんでくるものなのだということです(もちろん膨大な読書量の蓄積あってのことですが)。
・よくなってきたこと、とは少しずれますが、訓練中、すこし良いスコアを出すことができたときに講師の方々が声をかけてくださるのがいつもとても嬉しく、「頑張るぞ!」という気持ちがますます高まるのを感じました。お心遣いに感謝しています。今後ともよろしくお願いいたします。
「Hさんの受講26回目の主なスコア12/2/24」たてサッケイド31 数字ランダム34・33 漢数字一行〇→3,480、三→1,260、一→810 たて一行ユニット78、81 スピードチェック40(53秒)40(57秒) ロジカルテストCタイプ24/24(3分)24/24(3分) イメージ記憶15/40(1分)、28/40(45秒)倍速読書『図書館の神様』4,500字/分 理解度A-「スピードチェックの記録が伸びたのがうれしかったです。周りに速い人がいたからかもしれません。イメージ記憶が停滞しているので、伸ばせるよう家でもがんばります」
Hさんとは、2012-01-30「歴史を感じます」のHさんです。
2日に1回の月15回ペースです。どこまで伸びていくのでしょうか。
4月からの文演も申し込んでいます。楽しみです。 真
※クリエイト速読スクールHP
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こうしてアンケートやスコアの一部にハイライトをしていただくと、改めて色々と考えることがあり、勉強になります。
私のアンケートの「明るいパワー」のところにリンクしてくださったAさんの記事は、このブログのなかで私が最も好きな記事の一つです。
この記事を読むと、こちらまで明るくなれる気がいたします
4月からの文演、よろしくお願い申し上げます。
後から文演に申し込ませていただいた私にとっては、とても重みのある一席です。この貴重な一席を無駄にすることのないよう、全力で取り組みたいと思います。
乱文失礼いたしました