劉（ユウ）代表から

   新代表として具体的なことも少しずつ書いてみませんか、と松田さんからご依頼をいただきました。

   今後はＨＰ内のブログだけでなく、こちらでも定期的に発信をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m　　
　　

   劉 智秀（ユウ ジス）

 　【仕事の原動力】

　代表という立場になったものの、まだまだ勉強中の身ですから、今でも一生徒として受講をしています。以前と同じように書いているにも関わらず、手前味噌となってしまうのがなんだか可笑しいですが、受講のたびに、頭の霧が晴れ、目が覚めたような気分になります。　

　自分が創ったプログラムではないからこそ、自己中心的な愛着が混じることもありません。良いサービスだから多くの人に届けたい。シンプルな動機が、自分の仕事の原動力になっています。裁量権こそ大きくなったものの、友人に必死でクリエイトの卓越性を説いていた過去の自分と、本質的には何も変わっていない気がします。

 

   【就任後の変化】

　私は、重要な意思決定の分岐点に立たされた際、心臓の鼓動が止まらなくなるという体質があります。考えることを後回しにしようと思っても、体がそれを許してくれませんから、じっくりと思索にふけることになります。自分が継ぐことになるという直観に逆らい、あれこれと断る理由を探しましたが、どれだけ最もらしい断り文句を並べようとも、継ぐ覚悟を決めるまで動悸が収まることはありませんでした。

　就任から3カ月、松田さんから衝撃のメッセージが届いてからですと1年が経とうとしていますが、気持ちの面での変化は何もありません。「なぜ教室を継ぐことを決められたのですか？」と質問をいただくことが多く、そのたびに何かしらの回答を試みるのですが、お話をいただいたその瞬間に自分のやるべきことであると直観したから、というのが、当時の自分を振り返ってみての飾らない正直な答えです。

　一方、他者からの見られ方は随分と変化を感じています。肩書きの力とでも言いましょうか。経営者の集まりにご招待いただくといったように、就任前は想像も出来なかった多くの機会に恵まれています。フットワークの軽さが取り柄ですから、全方位外交のスタンスで、取りこぼすことなく教室に還元していきます。

　ただ、同じ自分なのに肩書きだけでここまで変わるのかという驚きは、就任後もっとも印象的なものでした。逆説的ではありますが、自分だけは、常にフラットに他人と接することができるようになりたい。何にも惑わされることなく人を見ることができるようになりたい。そんな思いを強くしました。松田さんの生き方は、その究極を体現しているのではないでしょうか。

 

   【前代表からの学び】

　経営者としての松田さんは、とにかく用心深いです。イケイケドンドンなだけで思慮の浅かった過去の私の目には、まるで「石橋を叩き壊して渡らない」かのように映っていました。今となっては、当時の自分の軽薄さが恥ずかしいです。

　速読という難しい業界で、クリエイトの看板を40年間守ってきたのは、間違いなく松田さんの用心深さでしょう。しっかりと雑巾掛けから始めなくては、未熟な私は大怪我をしかねません。こうした背景もあり、引退後も私から頼み込んで、教室に来ていただいています。代表という立場ではありますが、自分が、松田さんから一番多くのことを教わっている生徒な気がします。

 

   【価格改定について】

・価格が安すぎる。これは、クリエイトより安い教室がすべて廃業していることからも明らか

・パソコン等を用いない対面授業であるのならば、なおさら安すぎる

・短期的にみると、排他的な意思決定であると捉える人もいるかもしれない

・しかし、必要な経営投資を可能とし、中長期でみたときにより多くの人にサービスを届けることを優先すべきでは

・運営コストやサービスの質と照らし合わせ、妥当な水準まで改定していきたい

  こうした背景から、年明けから価格改定に踏み切ることとなりました。

  心苦しくはありますが、ご理解いただけますと幸いです。

 

    【リニューアル】

　どんなに優れたサービスでも知らないものは選べない。私が向き合っている経営課題は、この一文に集約されます。

　BTRメソッドの思想、クリエイトの世界観は、100年先も揺るがない普遍的な価値を有していると思っています。事業承継にあたり、私が何よりも尊重している要素であり、これらの土台は今後も変わることはありません。

　しかし、表現は、受け手に伝わることを第一として、つねに変化する必要があります。

　松田さんと私のタッグで、ブランドの表現を、時代に即した形に進化させていく所存です。

　その第一歩として、11月30日にホームページがリニューアルされる予定です。公開後、リニューアルに込めた思いを、またブログでお伝えできればと思います。