第69期文演(18/1/13~3/10)アンケートです。
きょうは、地方公務員のMさんです。
司法試験の勉強もしています。
Mさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 ・仕事で、複数人で文章を作成する業務を行っており、文章を修正する際、他の人になぜ悪いか説明できるようにするため。・司法試験の論述対策。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 ・文章を読んで突っかかりを覚えることが増えた。特に形式面においておかしいと感じるポイントが以前より増えた。・論説文だけでなく、随筆文においても構造に着目するようになった。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1 「授業前」 ・1回目の提出から最終提出まで、気持ちの上では相当修正したつもりだったが、実際には殆ど変わっていなかった。・750字と聞いて、ロジックよりレトリック部分が問題になると思った。原文のレトリック上の工夫を、どう要約で再現するかが肝だと思った。
A.3-2 「授業後」 ・最終版として提出したものが、1回目の提出より悪化していることがわかった。文章は時間をかけて直せばよくなるとは限らないと気づかされた。・最初に作ったものに縛られ過ぎた。授業が進むにつれて色んなヒントが出てくる。ヒントを踏まえて一旦は修文しても、結局元の文章を採用してしまったものもあった。・字数配分に問題があった。原文の各文章の重要度の整理が足らず、メリハリのある文章量の割当てができていなかった。・一部キーワードが抜けていた。そもそも重要と思っていなかったということであり、ケアレスミスというより原文の読解が不十分なのだと思った。・筆者の主張をどこまで正確に反映すべきかが難しいと思った。他の人の要約を読むと、いい意味でこんなのありなのかと思うものもあった。・自分の場合、筆者の言葉をできる限り使用しつつ、筆者に特徴的な単語は避けたせいで、筆者らしさも自分らしさもない中途半端な文章になった。・他の人の要約は、想定より収斂していたと感じた。750字は原文の最重要部分を把握した人には余裕がある字数で、把握してない人にはきつい字数だと思う。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 ・全体を通して文章による描写の重要性と難しさを感じた。伝えたいことの前提となる情報をどのように文章化するかで相当な差が生まれると思った。授業の題材となる文章は、体験文が多かったが、単に写真や図などで表された情報を文章にするのもよい訓練になるのではと思った。・要約は文章練習の課題として面白いと思った。通常文章を作成する際はある程度素材を選択する自由があり、文章表現に詰まったら素材を変えて誤魔化すこともできる。要約は、素材が決まっているので逃げ場がなく、文章表現を工夫せざるを得ない。もっとも要約は、文章力以上に読解力が問われる課題だと思った。原文の読解を間違えると頭の中で素材を変えてしまうことになる。・授業内容について、体験文、随筆文の比重が想定していたよりも多く、当初の目的とは異なる部分で得るものがあった。いわゆる学校作文が苦手だったので、なぜ苦手だったのか、どうすればうまく書けたのか目が開かれた部分があった。体験文を書く場面は少ないが、文章だけでなく、スピーチなどにも転用できると思った。・初回の講義は形式面の話で、そのときは正直つまらないと思ったが、後の講義で非常に重要だと気が付かされた。要約課題でも、松田さんから指摘されて初めて気づいた形式の問題もあった。文章を見直す際、チェックポイントを常に自然と意識できるようになることが重要だと思った。・色々と書いてありますが総じて受けてよかった、非常にレベルの高い授業だと思いました。ありがとうございました。
2017-12-13「集中力が持たないと感じた課題が多かった」のMさんです。
本人のアンケートを読むと拙い内容の要約と誤解を受けそうですが、実際、点数にすれば90点です(ポイント押さえてますから)。
ただ、司法試験受験生は、このぐらいの慎重さがあって当然という気がします。たしか、全6回授業の中盤で、『みなさん、Mさんとは仲良くなっておいたほうがいいですよ』とふだんクチにしないことを放ったのは、Mさんだからこそでした。
Mさんの速読受講回数は25回。50回コースの折り返しです。
これから75回ほど、崖を攀じ登るようなトレーニングをしてほしいです。 真
※クリエイト速読スクールHP