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知ってしまったからには後には戻れない

    9/23(金・祝)は、休校となります

  どうぞよろしくお願いいたします  
 
 

 
第80期文演(22/7/16~22/9/10)アンケートからです。

  きょうは、銀行員で剣道四段のYさん

 
2022-04-22 もう一度きちんとトレーニングしなおしたい」のYさんです。

  仕事の一環として、中小企業診断士試験にチャレンジしています。
 

    Yさんの文演アンケート


Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 
・仕事や資格試験の際、文章を書くのに時間がかかっていたので、効率的かつ論理的に文章をつくる手法がわかればいいなと思って参加した。


Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 
・「読む」ということの意味合いが自分の中でだいぶ変わった。今まで何気なく読み飛ばしていた言葉に、書き手の意図や文章の印象を決定づける要素が含まれていることを知ることができた。考える角度が追加されることで、「読む」という行為がアップデートされたと思う。


Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」
一言でいうと難しい。他人の言葉をどこまで自分がいじっていいのかの線引きができない。一文の中ですべてを説明しようとしてしまって、冗長な文章になってしまう。話し言葉口述筆記のため、本文の間で話題が脱線する箇所があり、うまく組み込むことができなかった。

A.3-2「授業後」文演中に教わったことを実践に移すことがいかに難しいかを身をもって実感した。一文での見え方と、文章全体での見え方、両方に気を配る「木も見て森も見る」意識が上達への近道なのだろうと実感できた。

   また、しっかりと文章の骨格を余すところなく拾うことができているなら、ある程度自分の言葉に置き換えても正しい要約として成立することがわかった。今後は仕事や資格試験でも、自分の文章に自信を持っていきたい。



Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A. 
この手のアンケートは「得るものが沢山ありました。受講してよかったです」というテンプレ回答を適当なエピソードで希釈してお茶を濁すことが多いのだが、この「文演」についてはそうもいかない。

   得るものは確かに多かったが、失うものも多かった。受講してよかったかどうかも、正直まだ決めかねている。

  まず得るものについて。おそらく普通に生きていれば一生知ることのなかったであろう、文章に対する視点を持つことができた。内容以前の基礎的な部分、小学生のころから教わっていたはずの言葉のつかい方、文章のリズムやテンポ……。毎回の講義で、漠然としていた文章の気持ち悪さや読みやすさの正体がはっきりしていく感覚は、他では味わえない快感だった。

  また、文演の中で紹介される本。これが抜群に面白い。もともと面白い本なのに、「上手い文章とはいかなるものか」を文演で実感した後に読むのだからたまらない。紹介された部分を読むだけでは物足りず、大体全部買ってしまった。自分の読書の守備範囲の外にある良書を知ることができるのも、文演の魅力だった。

  逆に失うものについて。これは自分の文章に対する「自信」に他ならない。

    私は数年前からネット上に小説を投稿している。活動はあくまで趣味の範囲内だが、小さな賞をいただいたこともあった。そのため文章を書くということの難しさや技術についてそれなりに自信があった。文演を申しこんだときも「お手並み拝見」くらいの驕りがあったことは認めざるをえない。

    しかし、文演はそんなに甘いものではなかった。講義を受ける度、自分の文章というものへの理解の浅さに打ちのめされた。松田さんが指摘する文章の問題点が、例文を突き抜けて私の自信作にぶっ刺さり、私の自信は見るも無残に崩壊した。

   どれだけ自分が雑に文章を書いていたのかを実感するたび、それを平然と人目のつくところに晒していた恥ずかしさとバツの悪さで胃が痛んだ。講義後はいつも過去作たちをアカウントもろとも葬りたいという衝動にかられた。私にとって文演は過酷な試練としての側面を持っていたのである。

  だがその一方で、文演で自信を粉々にされるたびに、「書きたい」という欲求が自分の中で高まった。

   新しい知識や理論を知ると、それを実際に使ってみたくなる。新しい向き合い方で文章を書いたら、どんなものが完成するのか。自分の中から何が飛び出すのか。想像するだけでも早く原稿用紙に向かいたくなる。そんな気持ちがどんどん強くなった。

   もう小説でもエッセイでも小論文でも、とにかくなにか書いてみたいという強烈な欲求がモリモリと高まり、日常生活にやや支障をきたしている。今だって十月末に控えた中小企業診断士の勉強そっちのけでこのアンケートに時間を割いてしまっている。由々しき事態だ。これもある意味、文演のせいで(?)失ったものに数えられるだろう。

 文演を通して、文章を読むこと書くことの面白さと難しさは何倍にも膨れ上がった。得るものと失うものを差し引きしてプラスになるかはまだよくわからない。何も知らずに楽しく好き勝手に文章を読み書きしていたほうが、もしかしたら幸せだったのかもしれない。

   しかし、知ってしまったからには後には戻れない。私は残りの人生をかけて、文演に出会えてよかったと言えるよう精進していきたいと思う。ありがとうございました。

  宿題は、さすがポイントを外さない完成度の高い要約でした 

  Yさんは、これまでブログなどで何回も誘っていました。そのたびに断られていました。

  上記アンケートを読んで、そういうことだったのかと腹落ちしました。

 

 
 Yさんは、一次試験に合格しています。

 10月30日()の筆記試験までに、また教室に息抜きにポツポツ通えばよいかと思います。

 Yさんの速読は受講66回です(2022/9/17)。 
 



 ※Yさん関連ブログです
 ・2021-05-01 「休日に頭を使う習慣を作りたいと考えたため」
 ・2021-11-02 「業務後の勉強が前より捗っている」
 ・2021-12-01「時間があれば本を開くことが習慣になった」
 ・2022-04-22「もう一度きちんとトレーニングしなおしたい」






          ※クリエイト速読スクールHP            

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