教室のこと・速読のこと・受講生のスコア・SEG講習生のスコア等々について書いています。
クリエイト速読スクールブログ
人工的に「危機」を作りだしてくれたのがこの講座だ
SEG夏期講習E2ターム(8/8~12)アンケートからです。
高2男子GG君です。
通常15分ほどのアンケート記入を、GG君は1時間かけて書いていました。読点(、)の少ない、若いひと独特の息の長い文章です。
■この講座を経て自分が会得できた最も価値のあるものは、「集中の仕方が分かった」ことだ。自分は集中力のある方だと周囲から言われており、実際自分もそうなんじゃないかとうぬぼれていた。しかし自分は危機にせまられないと全く集中できないタチなので特に高1冬以降はだらけきった生活を送っていた。そんなだらけきった自分の尻を叩くかのように人工的に「危機」を作りだしてくれたのがこの講座だ。どの訓練も時間がシビアだったので全力で集中しないとおいてけぼりをくらうような状況だった。そんな中自分は「危機」を感じて、必死に集中しようとした。こんな状態が毎日続くと集中できる姿勢や集中する方法も自然と分かってくるものだ。講座を受ける以前も集中する時は同じことをしていたのだろうが、この講座を受けることでそれを意識的にできるようになった。このことは筆舌に尽くしがたい躍進であり、一生使うことのできる能力だと思う。心から感謝している。
「集中」ということだけを延々と語ってきたが、乱暴に言えば本講座の持つ幾多の目的を1つに収束すると最終的に「集中」というテーマに行きつくのではないかと思う。そして「集中」というのは人生を生き生きと過ごせるか否かの境目だと自分は思う。いい加減話がまとまらなくなるので強引にまとめるが、この講座は人生で最も重要な「集中力」を与えてくれた。そしてこの講座を受けたことは未来の自分が人生をふりかえった上でも3本の指に入るぐらいの大きなターニングポイントになっていると思う。いや、なっているに違いない。
教室中央最前列に5日間着席していたGG君は、初日の読書速度についてのやり取り以外は挨拶だけでした。
ただ彼は、つねに顔を上げてこちらの話をよく聴いていました。
傾聴を躾けられているという印象でした。
「GG君の最終5回目の主なスコア」 数字ランダム41・48・49 数字BP15ー4(1分)27ー3(2分) 漢数字一行三→1,473、一→649、九→644 たて一行150・125 ロジカルテストC14/18・17/20 スピードボード5×511/16・12/15 イメージ記憶13/40(45秒)、22/40(45秒) 倍速読書15,500字/分・理解度A+ ―私)武蔵 高1男子―
以下は、GG君の記録カードの分間読字数と理解度、そしてコメントです。
1.3,600字B- 「速く読みすぎた。勝手に手がページをめくった」
2.9,000字A- 「キョーミある内容で速くヨメタ。すばらしい!」
3.30,800字B 「一部を除き全体的に進歩している感じ。本は読みやすい」
4.30,800字A-- 「イメージボードの上達がうれしい。少し正確に読めるようになった?」
5.15,500字A+ 「じっくりと速く読めた。好きな本に出会えた」
初速が速かったので、授業終了後、目の前のGG君に『速すぎですねー』と話しかけると、彼はボソリと「勝手に手がページをめくってしまいました。理解度低いです」と記録カードに書いていることを。こんなに表現力があるのですから、もっとクチを動かせばいいのですが、GG君ばかりでなく若いひとたちは寡黙です。
「イメージボードの上達がうれしい」は、2日目の初イメージボードでは△●●△で、4日目は◎◎◎◎ですからきっと喜びヒトシオだったはず。当然、いまどきの高校生。表情には出しません。
速読一般への印象は、「黙々と、そしてひたすら本を読みまくるという単純なもの」。
受講目的は、「本を読むスピードに自信がなかったのでそれを向上させ、ついでに勉強も少しできるようになればいいなあという他力本願な願望めいた目的」。
GG君の効果的トレーニングは、イメージ記憶・ロジカル・カウント呼吸法・倍速読書。理由は、「最初の3つは勉強に直接役立てられる訓練だった。暗記物が苦手な自分には劇的な効果をもたらした。先生のアドバイスでまるで別人のように暗記が得意になっていた。そのことに純粋に感動した。倍速読書では、非常に限られた時間の中で本を読むという普段しないようなことを体験できた。その時間制限というプレッシャーのおかげで日々読書速度が跳ねあがっていくことを体でも数字でも感じることができた」。
最近は、真剣に取り組むという点で、私立武蔵生も目立ってきています。
これで、2011SEG夏期講習「速読による能力訓練」アンケートは終わりとなります。
もうすぐまた、冬期講習の募集が始まります。 真
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標題に引用した部分、うまいこと表現するもんだなあと思いました。
こういう若者がいるというのはいいですね~。
ではまた。