第76期文演(21/3/27~21/5/29)アンケートからです。
第1回は、国家公務員のMさん。
2021-05-24「俯瞰的な視点や大局観を伴った判断力」のMさんです。
Mさんの文演アンケート
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 文章に対する苦手意識を克服したくて受講しました。
思うところあって、某大学通信課程で勉強し始めましたが、レポートが書けず困っていました。参考文献を読み、ワープロにアウトラインを打ち込んではみるものの、筆が進まず、何も書けないまま時間が過ぎては、気ばかり焦るの繰り返し。サクッとレポートを作成したい、文章がスラスラと書けるようになりたい、何か良い方法はないかと「文章」「上達」などのキーワードでネット探索していると、文演の「受講体験記」に辿り着きました。プロの編集者や大学教官、司法試験合格者たちが「受けてよかった。絶対受けるべき」という講座。何かつかめるかもしれないとワラにもすがる思いで申し込みました。
Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 文章の読み書き全般に対して、自分の甘さを痛感しました。
句読点の打ち方など基本的な文章作法から始まって、実際の文章を例にして、どこが悪いのか、どのように改善したら良いのかなど、読みやすい文章を作成する技術を具体的に学ぶことができ、高校までの国語の授業にはなかった驚きと面白さを体験しました。良い文章は、限られた文字数の中で思いが伝わるように、明確に意図をもって言葉が選ばれ、考え尽くされていると分かり、職業作家の偉大さを思い知りました。
一方で、自分の文章への向き合い方が甘く、なんとなく感覚だけでやってきたことを痛感しました。
また、⚫⚫⚫⚫作成の意義を理解できました。⚫⚫⚫⚫なしの場合、表層的なアウトラインだけとなってしまい、考えがまとまらないまま書き始めることになり結論に至る道筋がイメージできず、結局文章は書けない。という、自分がレポートを書けない理由も良く分かりました。
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」 原文の要旨は理解できたので、キーワードを抜き出して機械的に短くまとめれるだけで、それほど難しくはないと思い込んでいました。
A.3-2「授業後」自分の文章は、接続詞の使い方や言葉の言い換えが、独りよがりで、改めて読むとクドい印象になっていること。また、原文の解釈も著者の主張とずれていました。 今回の宿題に限ったことではなく、他者への説明や意見発表など日々のコミュニケーションにも通じる自分の偏りの表れだと思うので、情報を簡潔かつ適切に整理できるよう改善していきたいと思いました。
また、他受講生の作品を読み、本文中にはないが、より的確な言葉に書き換えたり、情景が目に浮かぶような表現になっていたり、こんな要約もあるのかと、自分の狭い世界の枠が広がるような感じを抱き、大変勉強になった次第です。
Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A.4 厳しい状況の中ではありましたが、感染対策を万全にして、最終回まで開催していただきありがとうございました。
各講義での指導要点が伏線として敷かれ、最終回で全てが結実するという、よく練られた構成の講義、松田さんの文芸世界にどっぷり浸かり、文章を書くというのは、上質な知的刺激を与えてくれる行為であり、素直に楽しいことだと意識が変わりました。レポート作成も⚫⚫⚫⚫を作成し、完成までの道程を考えながら進められそうです。
授業中に配布していただいた文章はどれも楽しく読めました。某作家のエッセーは、恥ずかしながら読んだことがなかったのですが、こんなにも面白いものがあったのかと初めて知りました。この面白さに出会えただけでも文演に参加して良かったです。
お土産のおにぎり、筋子がぜいたくに入っていて、とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
Mさんには、文演など必要ないでしょという気持ちでいました。
ただ、これまで勉強してきたにも関わらず(「工学部出身」)、「某大学通信課程で勉強し始めましたが、レポートが書けず困ってい」るという話を聞きました。
『そういうことでしたら文演が役立ちます。……また、Mさんのような方がいると文演の重しになりますから受けてもらうとありがたいです』と、勧めたのでした。
Mさんは、8月に「西日本方面へ転勤」。そういうこともあるのでしょうが、文演最終回が終わってからもう2回も受けにきています(受講65回。21/6/3)
5年後(?)に東京に戻られたら再入会し、今度は、子どもさんと一緒に通ってほしいです。
ひとりの時間が増えるわけですので、「職業作家の偉大さ」を堪能していただきたいです。 真
※クリエイト速読スクールHP