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文章に対するコンプレックスを克服するために、自分は文演と出会ったのだ

 第53期文演(10/9/25~12/4)アンケートです。

 きょうは2011年体験記を書いてくれた冨田大資さんのアンケートです



    冨田さんの文演アンケート


 Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
 A.1 文章演習講座(以下、「文演」)を受講した目的は、偏に「上手な文章を書けるようになること」でした。では、なぜ私は文章がそんなに上手になりたいか考えてみたところ、当初は「自分が文章を書き、情報発信していくことで世間から認められたいからだ」と思っていました。しかし、さらに突き詰めて考えていくと、「文章に対するコンプレックスを克服したかったからだ」ということに気がつきました。
 私は小学校のころからずっと国語の成績が著しく悪く、中学、高校では5段階評定で3よりも上を取ったことがありません。あげくの果てには、浪人中に偏差値24.6(点数ではありません。偏差値です)を取ったことがあります。
 受験の国語は基本的に読解力を測るテストです。「読解力を測るテストの成績がこれだけひどいのだから、文章を書くのはもっての外。もう自分は文章を書く能力がないんだ」と思っていました。ここまでくると、苦手意識を通り越してコンプレックスになっていました。
 あれから10年弱。クリエイトで速読レッスンを30回受講したときに書いたアンケートがブログに載りました。そして、そのブログで松田先生に「文章力がある」と評価していただきました。生まれて初めて自分の文章を評価してもらえた瞬間でした。同時に、初めて自発的に「文章を書いてみよう」と思った瞬間でもありました。
 文演終了後、もう以前のような文章に対するコンプレックスはありません。人並みに文章を書ける自信はつきました。文章に対するコンプレックスを克服するために、自分は文演と出会ったのだと思います。


 Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
 A.2 
文演を受けて、文章に対する考え方が以前よりも真面目になった気がします。文演受講後、適当に書かれた文章を読むと筆者の適当さ加減がわかってしまいます。逆に、巧みに書かれた文章を読むと筆者の力量や努力の跡がわかります。
 このように、文章を書くということは筆者の内面を映し出すことでもあり、ある意味で怖いことですが、一方で自分を認めてもらえるチャンスでもあります。このため、文章を書くときは、ただ単に言葉を吐き出すのではなく、以前よりも考えながら書くようになったと思います。
 また、以前の私は、自分にとって必要な情報さえ吸収できれば十分、というスタンスで本を読んでいました。しかし、文演受講後は、筆者が真面目に書いた文章をぞんざいに扱うことはなくなりました。精神的に余裕のある時は、「筆者のこういうところ、上手だなぁ」などと考えながら読書をしています。


 Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
 A.3-1 「授業前」 大変でした! 理由は2点あっって、第1に、考えれば考えるほど、悩みが増えるからです。筆者はどういった趣旨でこの一文を書いたのか、初めて読む人は自分の書いた要約で理解できるだろうか、……などなど、宿題提出の直前まで悩み続けました。
 第2に、行数の指定があったからです。ちょうど30行で終わらせようとすると、文章の内容のバランスが崩れてしまい、苦心しました。新聞記者のすごさがわかったような気がします。
 
 
 A.3-2 「授業後」 要約の感想としては、2点あります。第1に、自分の「読み」がまだまだ浅い、と思いました。例えば、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●……まだまだです。とはいえ、改善の余地があるということは、もっと上に行ける、ということですから、改善してもっと上に行けるように頑張ります。
 第2に、同じ文章を要約しているのに、各人でこれほどまでに個性が出たのが意外でした。例えば、●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●など、各人でバラバラの要約が出来上がりました。受講生のバックグラウンドが違えば、成果物も異なる。文演は、まさに十人十色の「人間サファリ」でした。


 Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
 A.4  文演全体を通じて、得るものが非常に多かったです。文演から得られた知識、経験は私にとって、財産となるでしょう。
 
恐らく、文演受講生全体の満足度はかなり高く、誰しも「受講して良かった」と思っているはずです。しかし、そんな中でも私は特に恵まれた存在だったと思います。その理由は、整理して考えてみると4つありました。
 第1に、文章に対するコンプレックスを克服できたということです。
  第2に、文章に対する考え方が真面目になったということです。この2つは、先に述べました。
 第3に、文演の期間中に受講体験記を執筆し、文演で学んだことを実践する機会を得られたことです。文演の内容はどれも興味深く、納得できるものなので、受講生の頭の中にスッと入っていきます。ただ、その情報を知っているのと、実践するのは次元の違う問題です。講座で得られた知識をフレッシュなうちに実践できたのは非常に良い経験だったと思います。
 最後に、忘れてはならないのが、優秀で熱い仲間に恵まれたということです。文演には、日頃から読書をし、かつ熱いハートを持った人々が集まってきます。そのような場にいられた自分は幸せ者だと思います。
 
文章演習講座でご指導いただいた松田先生には心から感謝申し上げます。ありがとうございました!


 ●●●●●●●●の部分は、具体的回答のため削除です。

 冨田さんは、体験記をお願いしたときもそうでしたが、几帳面で義理堅いひとでした。

 

 今回、また冨田さんの義理堅さをみました。

 きのうのブログにコメントを送ってくれました。

目次先生,お世話になりました (冨田大資) 
                   
                       2011-02-22 09:38:15 

目次先生

お世話になっております。冨田です。
ブログを拝見し,驚きました。

私が会計士試験の受験生だった頃,先生の授業をたびたび受講させていただきました。
お陰様で,速読の力もつき,会計士試験合格という結果を出すことができましたが,それは目次先生の存在抜きでは語ることはできません。
本当に感謝しております。

本来であれば,クリエイトにお邪魔して感謝申し上げるべきところですが,あいにく木曜日は日程の都合がつかず,メールにて失礼します。

末筆になりますが,先生のご多幸,ご繁栄を祈念しております。
演劇,頑張ってください!

  冨田


 いまはまだほとんど無名の冨田さんや目次さんたちが、20年30年経ったとき(瞬きのようにあっという間)、社会の中軸になっていることを望まずにはいられません。

 ここに集うひとたちが、プラスの連鎖で大きくつながっていってほしいものです。   





          
           
※クリエイト速読スクールHP


 

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