西尾治子 のブログ Blog Haruko Nishio:ジョルジュ・サンド George Sand

日本G・サンド研究会・仏文学/女性文学/ジェンダー研究
本ブログ記事の無断転載および無断引用をお断りします。
 

リマインダー:第45回「女性作家を読む会」

2016年06月23日 | サンド・ビオグラフィ

リマインダー:第45回「女性作家を読む会」
今回は、多くの評伝や翻訳書を出版されている湯原かの子氏をお迎えし、講演をして頂くことになりました。
詳細は下記の通りです。最新の広い会議室に変更になりました!
題目 : 「ポール・クローデルをめぐる二人の女性:姉カミーユと愛人ロジィ」
講演者: 湯原かの子氏(評伝作家・上智大学講師)
日時 : 2016年7月2日(土)11時-12時
場所 : 跡見学園女子大学 文京キャンパス2号館 2308号室(3階)
参加無料・要事前登録:coquelicot_hj2004&yahoo.co.jp(&を@にご変換下さい)

概要
20世紀フランス文学を代表するカトリック作家ポール・クローデルは、駐日フランス大使を務めた外交官でもあった。一方、姉のカミーユはロダンの弟子だった女性彫刻家、ロジィはポーランド女性で美貌の人妻である。この二人の女性が、クローデルの文学世界と女性観の形成にどのような霊感を与えたかを考察したい。

                    ーーー

戯曲家で詩人のクローデル(1868-1955)については、姉の悲運の芸術家カミーユ・クローデル(1864-1943)が有名で、共訳書『フランスを目覚めさせた女性たち』でも女性史の視点から彼女を取り上げていますが、ポーランドの美貌の人妻ロジィについてはほとんど知られていません。情熱的な恋人同士の愛とはどのようなものだったのか。それはクローデルのどの作品に結晶化されているのか。彼の女性観はどのように変化したのだろうか。今回の講演は、男性作家クローデルが愛した女性二人の情熱的な生に着目します。

湯原かの子氏は評伝『その女(ひと)の名はロジィ:ポール・クローデルの情熱と受苦』の翻訳者・作家でもおられます。

講演者紹介
1971年上智大学文学部フランス文学科卒業後、上智大学大学院及び九州大学大学院を経て、1984年にパリ第4大学(ソルボンヌ校)第三課程博士号、1999年に同大学新制度博士号を取得。1987年活水女子短期大学専任講師、1989年助教授、1994年活水女子大学助教授、1998年淑徳大学教授。2007年、同大学退職。
著書
『カミーユ・クローデル 極限の愛を生きて』朝日新聞社 1988/朝日文庫 1992
『ゴーギャン 芸術・楽園・イヴ』講談社選書メチエ 1995
『絵のなかの魂 評伝・田中一村』新潮社 2001/新潮選書 2006
『高村光太郎 智恵子と遊ぶ夢幻の生』ミネルヴァ書房〈日本評伝選〉 2003
『藤田嗣治 パリからの恋文』新潮社 2006
翻訳
R.フレティニ、A.ヴィレル『夢療法入門 心理療法におけるメンタル・イメージ』渡辺寛美共訳 金剛出版 1986
レーヌ=マリー・パリス、エレーヌ・ピネ『カミーユ・クローデル 天才は鏡のごとく』(監修)南條郁子訳 創元社・「知の再発見」双書 2005
テレーズ・ムールヴァ『その女の名はロジィ ポール・クローデルの情熱と受苦』原書房 2011
クレール・ド・デュラス夫人『ウーリカ ある黒人娘の恋』水声社 2014
カトリーヌ・ガルシア『レメディオス・バロ 絵画のエクリチュール・フェミニン』水声社 2014
参考
J-GLOBAL  紀伊國屋書店ブックウェブ  二人のクローデル展

クローデルの『繻子の靴』に関しては、筒井康隆が「精神・肉体、宗教・国家、芸術・文化、言語・物語を超えた壮大なる超宇宙時空間ハチャメチャドタバタ実験詩劇として、新たに台本を書き直し、役者や観客が前後不覚・心神喪失になるまで全幕を連続で演出してみたい」といったようなことを書いていたようですが、この作品にロジィの作家への愛はどのような影響を与えたのだろうか、またその後、恋人たちの生き方をどのように変えていったのでしょうか。本講演は、永遠のテーマである男女の愛について多くを考えさせてくれるでしょう。

第45回「女性作家を読む会」コーディネーター:西尾治子
参加ご希望の方は西尾までご連絡下さいますよう、よろしくお願いいたします。
coquelicot_hj2004&yahoo.co.jp(&を@にご変換下さい)

http://blog.livedoor.jp/porte21/preview/edit/92080b766418cd098cff1623ed352280

https://www.facebook.com/nharuko
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする