生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

甘えの構造

2011年03月16日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
私たち祖先がアフリカを出てどんな経路と歴史を経てここ日本にたどり着いたか、そして今日の私が生まれてきたか実に壮大な物語が背景にあります。山を越え、海を渡り、そしてこの島国にたどり着き今日まで生き抜いてきた私の母達(ミトコンドリア)を想うと涙が流れてきます。その苦労を想うと少しばかりの困難は気になりません。過去の遺伝子、そして私たちの遺伝子が未来に流れていきますから、逞しい遺伝子を残してあげましょう。想像もつかない事件が次から次へと生起する現代社会、大地震、大津波、何とか逞しく生き抜いてきた祖父母たち、その生命力は非常に大きなものだ、と思います。そんな中で農業社会であった大和人、知人縁者で互いに助け合いながら生きてきた日本人には確かに欧米人と違う甘えの構造があります。インターネット社会になり海外の想像を絶するドライな考え方に驚きながらも未だ日本人が持つ甘えの構造につて思索してみましょう。何処までが健全な甘えなのか、どこからが異常な甘えなのか、この個性の美でもある日本人の甘えの構造を上手に活用しながら生きていきたいものです。<過去、現在、未来:378-3>:

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持統天皇

2011年03月15日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
奈良時代に自分が生きねばならぬ、としたら、どう生き抜いていっただろうか?立場により相当、その生き甲斐も違ってきたとは思いますが、持統天皇の生き方は逞しいです。特に持統天皇を深い愛情をもつて書きあげた<持統天皇:直木孝次郎著:吉川弘文館>を読むと持統天皇のストレス曲線、幸福曲線が理解できますし、彼女のこの複雑な心の領域について、十分書くことが出来ます。この二つの曲線が分かるとプロセススケールからも他者分析可能となります。彼女が何を生き甲斐としたか、自分は何の為に生まれてきたか、自分を大事にしているか、という自己実現への道もこの直木先生の愛情豊かな筆運びを見ると、われら研究生は十分、ケースレポートを書く為の十分な情報を持つ事も出来ますし、更には大きな研究の喜びを知るでしょう。<過去、現在、未来:378-2>:

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奈良時代、平安時代を楽しむ

2011年03月14日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
生き甲斐の心理学で時々問題になるのが日本人のアイデンティティーの統合、と言う問題です。生き甲斐の心理学は欧米で発達した学問なので、それぞれの世界各地で普及していくのは有難いとは思いますが、そこで、どうしても配慮しなければならないのが、それぞれの民族、人種が持つ個性、と傾向の問題です。どんな問題かといいますと、欧米では病理であつても、その文化では病理ではない事例が沢山あります。日本の場合は6つあります。汚れと禊、もののあわれ、わびさび、甘えの構造、恥の文化、幽玄美の6つです。この6つの特徴は奈良時代、平安時代に形成されていますので心理療法を勉強する日本人はこの6つの領域をキチンと理解していく必要があるのです。私たちの研究所では現代の精神病患者のケースレポート、論文はやめて、持統天皇のケースレポートを本免許の時には書かないと合格出来ません。その理由は日本人のアイデンティティーをしつかりと勉強しておいていただく為です。これを病理として扱うと日本人の個性の美が喪失されていきますし、完全に病理でないとしてしまうと、また、大きな問題を生んでいきます。それぞれの人種、民族の持つ個性の美と現代心理学の境界線について思索していきます。<過去、現在、未来:378-1>:

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自分流のやり方が重要!

2011年03月13日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
現実の生活に適応出来なくなり、不安感を処理できないと、人はストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つの状態)を走りだします。この心の流れ<体験過程>を健全な人は理解しつつ生き抜いていきますが、少々、心が疲れ、生き甲斐を感じられず何の為に生きているか意識化出来ないと、人は自分を粗末にする傾向があるようです。この心の流れを少々、専門的に理解出来るようになると厳しい現実を乗り越えるノウハウをそれなりに体得していくものです。現実処理のノウハウは人により違いますので自分流を確立する必要があります。<病識とは何か:377-5>:

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楽しいこと、嬉しい事の他に感謝や満足を思索する!

2011年03月12日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
生き甲斐の心理学を勉強していくと病識があるか、ないかが大きな人生問題である事が分かります。
難しい本を読む前に、日常生活での欲求不満を冷静に意識する必要があります。どこからどこまでが健全な不満なのかをきちんと勉強していかないと、その識別は素人には困難です。そこで自分が今、不安感を感じているかどうか、その不安感は理想と現実のギャップから生まれているので、ギャップとはこの場合、何なのかを意識化していくと、答えが見えてきます。せいぜい30分程度考えたら、あとはその問題から離れ、これからの日々で何を楽しもうか、何が本当の喜びなのかを意識化してみましょう。更には感謝すべきこと、満足すべき事を意識して探してみましょう。そうすると健全な病識と不健全な病識が分かります。<病識とは何か:377-4>:

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<個性の美>を<病理>と勘違いする人が多い!

2011年03月11日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<生き甲斐の心理学>を勉強していくと自分以外の人が全部、変人に見えてきますが、その内に、それは<変人>ではなく神様が与えた<個性の美>だと気付きだします。親がこの原理を知らないと子供にとんでもない無理強いをしていきます。トンビはタカを生みません。しかし天才の才能は環境いかんで発揮されるとも言われています。遺伝子は簡単に識別できませんので自由に才能がのばされる環境と出会えた子供は幸せです。職場も同じでこの原理を知っていると、その職場は幸せです。病理と診断された事例でも実は病理ではなく個性の美の場合が、余りにも多すぎます。個性の美と病理がこの世の中ではしばしば混濁されていますので自分が変人だ、と思う前に、個性の美とは何か、楽しみながら思索して欲しいものです。<病識とは何か:377-3>:

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勉強仲間が居ると恐れずに自分を分析出来るようになる!

2011年03月10日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<生き甲斐の心理学>の勉強仲間がどうしてこのように仲がいいのか、仲が良いばかりでなく、大事な問題を恐れずに正面から語り合う場面が増えてきました。この数年、色々と観察してきましたが、私を補佐して下さるk氏の影響が非常に大きい事、更には勉強の先輩が後輩に対して先輩ぶるわけでもなく、自然の友人としてお付き合いしておられるからだ、と認識を新たにしています。有難い事です。それと同じようテキストの勉強ばかりでなく勉強仲間を生涯の親友として心の相談をしつつ勉学を進めている人がどんどん成長し実力を身につけ自分と世の為に働きだしているようです。同志の存在は大きいとしみじみ思います。生き甲斐の心理学で一番重視されるのが(1)自分は何の為に生きているのか(2)生き甲斐は何か(3)自分は自分の魂、成育史、身体を大事にしているか、の3点ですが、この自分を大事にするという意味に気付きだすと哲学史、思想史、人類の歴史を勉強しだします。そうすると自己分析が大きな視点で出来るようになり小さな事に固執する事なく自分の不安感や欠けていた所を冷静に観察しだすようです。<病識とは何か:377-2>:

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<不安感>は<平安感>への入り口

2011年03月09日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
心理療法の世界では<病識>という考え方を大事にしています。例えば、今、自分は<病的な不安感>を感じている、、という意識があれば、その回復は早い、と判断していますが、不安感は一つもない、と言い張る患者さんには警戒します。しばしば勉強会で、自分は今まで神様に全てをお任せして生きてきたので不安感の経験が無い、という人に遭遇した経験がありますが、段々とこの勉強をして色々の理論を勉強すると、あ、あれが人間の持つ不安感というものだ、と意識化します。そして自分は子供の頃から不安感を意識化しないでイライラした感情生活をして生きてきた事に気付きます。不安感は幸せになる為の重要な指標である事に気付くには相当、勉強していく必要があります。不安感と平安感は同質のもの、つまり不安感が解消すると平安感になり、平安感が消失すると不安感となる人間の心の仕組みを理解しだします。さらに勉強をしていくと<人間の本質が不安>だという真理を悟ります。日常生活でもし幸福感が生じたらそれは恩寵であり感謝すべきものだ、と思うと感情生活が益々心落ち着いてきて平和の心境になりだします。:<病識とは何か:377-1>:



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人生最高の妙薬

2011年03月08日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
人類誰でも望んでいる事と思うのですが、案外、馬鹿にされているのが(1)自分は何の為に生きているのか(2)自分の生き甲斐は何か(3)自分は自分の魂、成育史、身体を、どれだけ大事にして生きているか、という3点なのです。何のために生きているのか、という自問自答をはなから馬鹿にしている人々が沢山います。その人々はまたいつも欲求不満型でもあります。この相関図は、どの時代でも同じようです。難しい課題なので大半の人々が諦めています。しかい、その答えは難しい学問の中にあるのではなく、本人の心に必ず存在していますが、探し出すノウハウを知らない為に、諦めているのが常なようです。ノウハウを知るには、この3点を明るく爽やかに、常日頃、意識していると必ず見えてきます。古代ギリシャ時代から、どうせ色々の問題を自問自答するなら、この3つの問題を楽しく自問自答することだと、プラトン、ソクラテスをはじめ、色々の賢人たちが示唆してくれています。答えがすぐ湧かなくても、時々この3点を思索すると、あの切ない日々のマンネリズムから心地よい活力が泉のように湧いてきます。この基本思索を賢人は人生最高の妙薬と定義しています。<4つの心の有り様:376-5>:

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一番恐ろしい心の病気とは!

2011年03月07日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
病気はどれも厭なものですが心の病気で一番気の毒な病気が自己愛パースナリテイ障害でしょう。愛し愛される世界の話です。親子、親友、夫婦、職場での人間関係の中で、心のオアシスになるのが<優しい心、愛の世界>ですが、愛し愛されるという意識と自覚が無いと、一番不幸なのが本人であることは言うまでもありませんが、この自己愛パースナリテイ障害の人が周囲にばらまく混乱感です。この病気の特徴は(1)自分が一番重要な人物だと錯誤していること(2)限りない成功、権力、知性、美、理想的な愛、空想への没入傾向にあること(3)絶え間なく注視、称賛、自己顕示的態度をしめしていること(4)他人からの小さな批判でも激怒する傾向があること(5)権利ばかりを主張、他人を搾取、理想から他人を裁く、共感能力の欠如。この自己愛パースナリテイ障害は非常にデリケートな領域なので専門家から診断してもらう必要があります。素人には不可能です。ここでは愛の領域が人生では一番重要であること、健全な姿で、愛し愛されるとは、どういう事なのかをもう一度思索してみよう、と考えていただければ幸いです。<4つの心の有り様:376-4>:

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<五感と体感>のレベルで何かを追求する、という事

2011年03月06日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
精神病棟での患者さんを時々思い出します。有名な芸術家(音楽、絵画、芸能等など)も短期間、滞在されていました。人間は思考、感情、行動の3点でのバランスが必要で、特に、その人が日々生活している環境の中での<思考、感情、行動>のバランスが人生を支配していきます。特に、芸術の世界では美意識の追求、感情の盛り上がり、五感と体感の世界での喜びも追求していきます。人は自由意志を有しているのでそれぞれが勝手に生きていけばいいのですが、精神病棟に世話になる事例では、とびぬけて、この五感と体感を優先しすぎた人々が入院してきます。現実生活に戻れないくらい、この五感と体感を優先しすぎてしまうと、頭が少々破壊していきます。厳しい現実の生活に適応出来ない自分を創造しているのです。芸事は進歩しているかもしれませんが、奇人変人の状態に自分を追い込んでいきます。この識別が出来ている人は入院してきません。特にお弟子さんにこの異常な修行を強要するコミュニテイを以前、告発したことがあります。正常な修行を要求する、指導する教室に入る必要があります。<4つの心の有り様:376-3>:

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自分の妄想を病識していれば大丈夫!

2011年03月05日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
一概に言えませんが恋愛妄想現象は非常に沢山、存在しています。正常であっても激しく恋をしていたり愛したりしている場合<嘘でもいいから、こうして欲しい>と叫ぶのは生身の人間として当たり前なのですが、なまじっか心理学の本などを読みあさると、自分のこの状態を恋愛妄想だ、などと悩む人がいるくらいです。どこからが異常で、どこまでなら正常の範囲なのか、人はきちんと勉強しておく必要があります。<病識>があれば、とりあえずは大丈夫でしょう。あー、自分はこの点がおかしい、これは考えすぎだ、と自分の心の真実をきちんと識別していれば大丈夫です。<4つの心の有り様:376-2>:

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4つの心の分類を思索しよう!

2011年03月04日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
学説上、色々の意見はありますが臨床の現場で心のありようについての便利な識別方法があります。それはクライエントを4つに取りあえず分類し、対処の方法を考えていきます。1:正常な人、2:神経症(ノイローゼ)の人、3:精神病(統合失調症、そううつ病)の人、4:人格障害(精神病質)の人、以上の4つです。神経症は相手の感情がわかりますが、精神病と人格障害は相手の感情があまり理解出来ません。この4つの心の状態について思索していきます。:<4つの心の有り様:376-1>:

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理想を支援してくれる人々に感謝!

2011年03月03日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
理想を実現している人を調べると、その人の周囲に数名の愛の人々が必ず存在しています。そうすると自分を支援してくれる愛の人、親友、親族、知人、知らない人でも助けてくれる人生場面があります。期待するとうまくいきませんが、誠実に生きていると、そのような人が何となくふーっと現れては消えていきます。周囲の人を大事にしていると、しかも、人間として自然に明るく爽やかにお付き合いしていると何とも言えない美しい人間関係が樹立されています。期待していると何となく不自然になりますが、無心に自分の意見を堂々として主張し、五感と体感に正直に従い、感じた事を素直に表現して生きていくと、何となく同志がいつのまにか周囲存在していて、同志と共にいきていくと夢と理想が自然に実現しているのに驚きます。:<<理想と現実のギャップ解消論:375-5>:

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<適応不能>の一番の原因は解釈にあり!

2011年03月02日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
現実への適応不能現象が人を一番不幸にしていきます。現実は色々の要素が複雑にからみあい、個人ではどうしようもない事です。ですからせめて現実を明るく解釈していかないと生き抜いていけません。今、大聖堂という映画がテレビで流されていますが時代時代で、生き抜いていくノウハウが違いますが、共通して言えることは<現実の解釈>です。解釈を生きる希望が持てるような解釈をする必要があり、その知恵は周囲の人間関係が良ければ何とかなるようですが、周囲の人々がいつも暗い解釈をするコミュニテイの場合は不幸です。自分で気づいて明るく希望の持てる解釈にする以外、方法はありません。<理想と現実のギャップ解消論:375-4>:

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