出羽三山

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大晦日にバンド関係の仲間のフェイスブックを見て驚いた事がありました。細野晴臣さんが羽黒山の松例祭に来ていたのです。一緒に写っているのはイナプラの面々です。大晦日の深夜に大物ミュージシャンが羽黒山にいる事に違和感を覚えて、ネットで検索してみました。

細野さんと親交が深い坂本大三郎さんというイラストレーターがいます。この方は『山伏と僕』という本を出していますが、彼が山伏の世界に入るきっかけになったのは山形県羽黒の宿坊・大聖坊での山伏修行への参加でした。恐らく坂本大三郎さんも昨年末の松例祭の神事に参加していたのではないでしょうか？興味本位で細野さんがこんな田舎の山奥に来るとは考えられません。かなり影響を受けていらっしゃったのではないでしょうか。
以前もこのブログでお話ししましたが、特急電車いなほ号の最終便で、極道の妻たちの作家の家田荘子さんとお会いしました。鶴岡駅で降りたのですが、↓の画像の様にいかにも山に登るという身なりでした。彼女は山岳信仰者で、瀧行はじめ厳しい修行を積んでいましたので、出羽三山のいずれかに行ったのだと思います。

どんな山にも神は宿っていると言われていますが、それでも出羽三山は特別な場所だと思います。２年ほど前に即身仏で有名な注連寺で講和をお聞きしましたが、修行の地でもあり、大昔から全国から出羽三山にやって来たそうです。羽黒山の石段を黙々と登っていると、ピーンッと張りつめた空気に霊験あらたかさを感じます。瀧に打たれなくとも禊払われた様な気分にもなります。

鶴岡には誇れる食文化があります。近年は映画の街をアピールしておりますが、出羽三山も素晴らしい遺産だと思います。古くから信仰の山と謳われてきた出羽三山を詣でてみてはいかがでしょうか？

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