最後の夏
at 2003 08/01 23:56 編集
広島では昨日、高校野球の広島県予選決勝が行われ、広陵高校が高陽東高校に勝って甲子園大会の出場権を取った。 春の選抜大会と合わせた春夏連覇を目指す事になる。 ところで、私は先日カープの試合と高校野球の試合が重なると書きましたが、カープの試合は今日からで、昨日の市民球場での練習の時間を高校野球に譲っただけの話だったらしい。 ダブルヘッダー方式で試合が行われると書いたのは私の早とちりだったのか...
ところで、高校野球の大会が佳境に入って来ると相変わらず、ピッチャーが何百球と投げて翌日また連投したと言う話が各地から聞こえて来て、プロ野球ファンとして暗澹たる気持ちにさせられる。 新聞に載っていたある高校野球部監督のコメントは「彼は3年生で最後の夏だし、本人も投げたがっていたので連投させたのだが。」とあったが、彼の将来を考えたら投げさせないのが(高校野球監督の)仕事なのではないでしょうか...?
何年か前、沖縄尚学高校が夏の甲子園で優勝した時、決勝戦では前日の準決勝で200球以上投げたエースを投げさせなかった。 決勝戦のマウンドに立てなかった彼は本当に悔しかっただろうし、正直優勝しても嬉しく無かったと思うけど、彼の将来の事を考えた監督の決断をいつかは分かってくれると思うし、こういう監督こそ(高校野球では)名将と呼ぶべきだと思います。 ”勝てば官軍”のプロの野球とは違うのだ...
最後の夏... 確かに、高校野球甲子園大会に出られるのは高校時代の3年間だけ。 でも、”野球人生”は高校時代だけじゃ無い。 無理をして高校時代で終わってしまう事は無いのだ。 高校野球がトーナメント大会である内は、エースが酷使される事は避けられない。 球数などで連投を制限し、選手を守るルールを定めないと、貴重な人材を失う事がいつまでも続いてしまう...
選手達はまだ高校生だから、将来まで見て野球人生をトータルして考えられる人は少ないだろう。 だからこそ指導者の方がしっかりしないと。 高校野球で監督の権限は絶対だとか。 その”権限”は子供達の将来を守る為にこそ行使して欲しいと、甲子園大会の本戦を前に言っておきたいです...
「最後の夏?いいえ、皆さんの”夏”はこれから始まるのだ...」
フランチャイズ
at 2003 08/04 22:56 編集
梅雨が明け、広島では暑い日が続いている。 特に野球ファンでは無い私の妹は、タイガース優勝記念のバーゲンに合わせて関西へ『青春18切符』で旅行する計画を立てている。 ところで、聞いた話によると去年のサッカーワールドカップの舞台となった『埼玉スタジアム2002』で、甲子園球場でのタイガースの試合を集団観戦するパブリックビューイングをどこかの旅行会社が計画し、それに対して埼玉県(所沢)を本拠地とするライオンズ球団が「人の庭を荒らす様な事は...」と言って反対しているそうだが...
確かにこの様な事をされてはライオンズも面目が無いし、反対する気持ちも分かるのですけど... 例えば広島はカープ誕生以前はタイガースのファンが多かった事もあり、今でもタイガースファンが多い土地柄だが、それでも広島ビッグアーチ(サッカー&陸上競技場)でタイガースのパブリックビューイングをしようなんて企画は成立しないだろう。 同じ事は福岡や名古屋、また同じ関東の横浜や千葉でもそうだと思うのだが...
私が思うに、ライオンズ球団は”地域性”が特に弱いのではないでしょうか? 確かに地元出身の選手を多く登用していますが、一方で”埼玉の球団”と言うイメージを強く打ち出している感じは見られないと思います。 同じ埼玉県でも、Jリーグの浦和や大宮などは熱狂的な地元ファンの支持を受けている。 それが何故野球には向かないのか... ”人の庭”を出張する前に考える事があるのでは? 野球界全体の為にもそう思います。
左利き
at 2003 08/05 23:08 編集
今朝、何となく朝のテレビドラマ『こころ』を見ていて思ったのだが、主人公のこころが亡き夫・優作から引き取った息子の優太は右手にグラブをはめ、左手で投げている。 どうやら彼は”サウスポー”らしい。 野球に限らず、スポーツの世界では左利きは有利になる。 日本人は大抵右利きか、左利きでもすぐに生活に不便だからと右利きに矯正してしまうから。 ちなみに私は最初から右利きだった...
そう言えば昔、カープに片瀬と言うピッチャーがいて、ずっと一軍半みたいな状態で結局一軍に定着出来ないまま他チームに移籍してしまった。 その彼がカープ在籍中にスポーツ紙の広島ローカルコーナーでのインタビューで「自分が左で投げている夢を何度も見た。 もし、自分の息子が野球をすると言うなら必ず左利きに矯正するんだ。」みたいな事を言っていたのを思い出してしまった。 私もサウスポーに憧れて右利きなのに左利き用のグローブを買ったりし、そのグローブは今でも愛用している。
昨日、ファイターズの正田投手が先発登板して負けた。 彼もなかなか思う様に勝てないけど、それでも何度負けても使い続けるのはやはり彼の可能性に期待させるものがあるのだろうな... ファイターズは来季から札幌に移転する。 大きく成長してチームを支えて欲しいものだと思っています。
at 2003 08/01 23:56 編集
広島では昨日、高校野球の広島県予選決勝が行われ、広陵高校が高陽東高校に勝って甲子園大会の出場権を取った。 春の選抜大会と合わせた春夏連覇を目指す事になる。 ところで、私は先日カープの試合と高校野球の試合が重なると書きましたが、カープの試合は今日からで、昨日の市民球場での練習の時間を高校野球に譲っただけの話だったらしい。 ダブルヘッダー方式で試合が行われると書いたのは私の早とちりだったのか...
ところで、高校野球の大会が佳境に入って来ると相変わらず、ピッチャーが何百球と投げて翌日また連投したと言う話が各地から聞こえて来て、プロ野球ファンとして暗澹たる気持ちにさせられる。 新聞に載っていたある高校野球部監督のコメントは「彼は3年生で最後の夏だし、本人も投げたがっていたので連投させたのだが。」とあったが、彼の将来を考えたら投げさせないのが(高校野球監督の)仕事なのではないでしょうか...?
何年か前、沖縄尚学高校が夏の甲子園で優勝した時、決勝戦では前日の準決勝で200球以上投げたエースを投げさせなかった。 決勝戦のマウンドに立てなかった彼は本当に悔しかっただろうし、正直優勝しても嬉しく無かったと思うけど、彼の将来の事を考えた監督の決断をいつかは分かってくれると思うし、こういう監督こそ(高校野球では)名将と呼ぶべきだと思います。 ”勝てば官軍”のプロの野球とは違うのだ...
最後の夏... 確かに、高校野球甲子園大会に出られるのは高校時代の3年間だけ。 でも、”野球人生”は高校時代だけじゃ無い。 無理をして高校時代で終わってしまう事は無いのだ。 高校野球がトーナメント大会である内は、エースが酷使される事は避けられない。 球数などで連投を制限し、選手を守るルールを定めないと、貴重な人材を失う事がいつまでも続いてしまう...
選手達はまだ高校生だから、将来まで見て野球人生をトータルして考えられる人は少ないだろう。 だからこそ指導者の方がしっかりしないと。 高校野球で監督の権限は絶対だとか。 その”権限”は子供達の将来を守る為にこそ行使して欲しいと、甲子園大会の本戦を前に言っておきたいです...
「最後の夏?いいえ、皆さんの”夏”はこれから始まるのだ...」
フランチャイズ
at 2003 08/04 22:56 編集
梅雨が明け、広島では暑い日が続いている。 特に野球ファンでは無い私の妹は、タイガース優勝記念のバーゲンに合わせて関西へ『青春18切符』で旅行する計画を立てている。 ところで、聞いた話によると去年のサッカーワールドカップの舞台となった『埼玉スタジアム2002』で、甲子園球場でのタイガースの試合を集団観戦するパブリックビューイングをどこかの旅行会社が計画し、それに対して埼玉県(所沢)を本拠地とするライオンズ球団が「人の庭を荒らす様な事は...」と言って反対しているそうだが...
確かにこの様な事をされてはライオンズも面目が無いし、反対する気持ちも分かるのですけど... 例えば広島はカープ誕生以前はタイガースのファンが多かった事もあり、今でもタイガースファンが多い土地柄だが、それでも広島ビッグアーチ(サッカー&陸上競技場)でタイガースのパブリックビューイングをしようなんて企画は成立しないだろう。 同じ事は福岡や名古屋、また同じ関東の横浜や千葉でもそうだと思うのだが...
私が思うに、ライオンズ球団は”地域性”が特に弱いのではないでしょうか? 確かに地元出身の選手を多く登用していますが、一方で”埼玉の球団”と言うイメージを強く打ち出している感じは見られないと思います。 同じ埼玉県でも、Jリーグの浦和や大宮などは熱狂的な地元ファンの支持を受けている。 それが何故野球には向かないのか... ”人の庭”を出張する前に考える事があるのでは? 野球界全体の為にもそう思います。
左利き
at 2003 08/05 23:08 編集
今朝、何となく朝のテレビドラマ『こころ』を見ていて思ったのだが、主人公のこころが亡き夫・優作から引き取った息子の優太は右手にグラブをはめ、左手で投げている。 どうやら彼は”サウスポー”らしい。 野球に限らず、スポーツの世界では左利きは有利になる。 日本人は大抵右利きか、左利きでもすぐに生活に不便だからと右利きに矯正してしまうから。 ちなみに私は最初から右利きだった...
そう言えば昔、カープに片瀬と言うピッチャーがいて、ずっと一軍半みたいな状態で結局一軍に定着出来ないまま他チームに移籍してしまった。 その彼がカープ在籍中にスポーツ紙の広島ローカルコーナーでのインタビューで「自分が左で投げている夢を何度も見た。 もし、自分の息子が野球をすると言うなら必ず左利きに矯正するんだ。」みたいな事を言っていたのを思い出してしまった。 私もサウスポーに憧れて右利きなのに左利き用のグローブを買ったりし、そのグローブは今でも愛用している。
昨日、ファイターズの正田投手が先発登板して負けた。 彼もなかなか思う様に勝てないけど、それでも何度負けても使い続けるのはやはり彼の可能性に期待させるものがあるのだろうな... ファイターズは来季から札幌に移転する。 大きく成長してチームを支えて欲しいものだと思っています。
スポーツ新聞の未来
今日は今年初めて図書館へ行って正月からの新聞を読み比べ。 今日のスポーツ新聞を見ると野球一辺倒では無く卓球の記事が目立つ場所に配置されるなど昔に比べて少し変わってるのだろうか。 ......
原爆の日
at 2003 08/06 23:40 編集
今日、8月6日は『広島原爆の日』だった。 関東では昨日、大雨だったと聞くし、南の方からは台風が来ているそうだが、広島は快晴。 広島では不思議とこの日は雨が降らない。 何かあるのかも知れない。 私もテレビで慰霊祭を見ながら8時15分に黙祷をした。 今は戦争が起こったり、人心が荒廃しているとしか思えない事件が起こったりと悲しい時代だ。 広島に住んでいるので見慣れてしまった原爆の日も、今年は何か違う感覚で受け止めている。
以前から書いている事ですが、カープがJR広島駅前の新しい球場に移転したら、今の市民球場の跡地にはサンフィレッチェ広島のホームとしてサッカー専用スタジアムを造って欲しいものだ。 原爆ドームのお向かいにスポーツがある事には大きな意味があると思うので。 テレビの画面を見ていると、今日も平和公園の背後には広島市民球場がたたずんで見える。
右右のエース
at 2003 08/07 00:27 編集
福岡ドームで行われたホークスとライオンズの三連戦はホークスの2勝1敗に終わった。 これでライオンズの自力優勝は消滅か。 まだ巻き返しは十分出来る時期だが、ゲーム差を考えるとライオンズは苦しくなったか... ところで、私が気になっているのはライオンズの”エース”・西口投手だ。 この大事な三連戦の初戦に先発するはずが、急な発熱で回避。 もちろん、これは本当に体調が悪かったのだろうけど...でも。
気のせいだと思うが、松坂投手、西口投手と言う”両エース”が揃って活躍した事ってあっただろうか? いや、あるはずなんだけど、記憶を辿って見ると二人が揃って勝ちまくっていた印象が無いのだ。 もちろん、松坂投手が高卒ルーキーとしてデビューした年(1999年)は西口投手も良かったのだが、松坂投手が実質上のエースとして認識された翌年以降は二人が揃って活躍している記憶がどうしても思い出せない...
”両雄並び立たず”と言うことわざはあるけど、チーム内に二人のエースがいる事は決してありえない話では無いが... よくある”左右のエース”と違って二人の(ピッチャーとしての)タイプが同じだからいけないのか、私には分からない。 私はただ二人が競い合って目が覚める様なピッチングを見せて欲しいと思っているだけだが。 もし、仮にあの根本さんが今でもライオンズにいたらこんな時どうするのだろう...? 何となくそう思ってしまった。
こんな”便乗商法”はいらない
at 2003 08/10 05:44 編集
1975年... 広島カープはチーム創設以来の悲願である初のリーグ優勝を果たした。 その際、広島で伝説となったのが地元のラジオ局であるRCC中国放送の上野アナウンサーの情感こもった実況だ。 上野アナウンサーは現在、管理職となって現役でしゃべってはいないが、今でもその時の実況がラジオでプレイバックされたりしている。 でも、なぜラジオの実況が印象に残ったのか? それは優勝の決まった試合が東京(後楽園球場)で行われた為、地元・広島のファンはラジオで優勝の瞬間を体験したからだ...
昔はロードでの優勝シーンはテレビやラジオで見るしか無かったが、現在ではロードゲームで優勝が決まりそうな時、球団側が地元ファンの為にホーム球場を開放し、場内の大型ビジョンで試合を見ながら観客みんなで応援する事が普通に行われる様になった。 テレビの映像を見て応援する点では家で見るのと大差は無いが、球場で他の大勢のファンと優勝の嬉しさを分かち合える点では家でテレビやラジオ観戦するのとは違う素晴らしさがあるのだろう...
先日、この日記で取り上げたタイガースの関東パブリックビューイング問題は、お台場でも行われる企画が浮上して東京へも飛び火した。 こちらも埼玉のケースと同様、業者が企画してタイガース球団が認証したもので、今回はさすがに懲りたのか、東京を本拠とするジャイアンツ・スワローズ・ファイターズに許可を求めて結局3球団の許可が下りたらしく、こちらも実現する事となったらしいが、私はこんな他球団の地元に対する敬意を欠いたイベントには賛成出来ない...
テレビなどを見ていると、優勝へ向けて盛り上がるタイガースファンの異様なまでの大フィーバーぶりが繰り返し流れ、あたかも日本中がタイガースに熱狂しているかのような錯覚を起こしてしまいそうになる。 そんな状況では他球団の地元やファンに敬意を示すと言う考えも起こりにくいのだろうか... 埼玉でのパブリックビューイングに反対したライオンズ球団に対し、「何で反対するんだ!」とタイガースファンからの抗議が殺到したと聞くと、そんな思いになって来る...
昨日、広島で行われたカープとの試合にも、球場に入り切れない程のタイガースファンが駆けつけたと聞く。 確かに最近の”阪神フィーバー”はすごいと感心するが、それでも相手の立場に立って物事を考える謙虚さは忘れたく無いものだが。 仮に来シーズン、ジャイアンツがリーグ優勝したとして、東京ドームでの試合を長居スタジアム(大阪)で見るパブリックビューイングが行われたらどう思うだろうか? 関西にはジャイアンツのファンが多いからありえない事では無いと思うが。 今回の”前例”があるので文句は言えないだろう...
今回の様な問題が起こったのも、プロ野球チームが企業名を名乗って企業色を前面に出すなど、プロ野球界が地域性を大事にせず、その結果他のチームの地元に対して敬意を払う様な風土が育たなかったのが原因ではないだろうか? 今回の”阪神フィーバー”も、冷静な目を持って野球界の発展に繋がる様に計らう事をやらないと。 我も我もと飛び付いて、騒げるだけ騒ぎ、後には何も残らなかった... なんて事になるのではと今から心配しています。
at 2003 08/06 23:40 編集
今日、8月6日は『広島原爆の日』だった。 関東では昨日、大雨だったと聞くし、南の方からは台風が来ているそうだが、広島は快晴。 広島では不思議とこの日は雨が降らない。 何かあるのかも知れない。 私もテレビで慰霊祭を見ながら8時15分に黙祷をした。 今は戦争が起こったり、人心が荒廃しているとしか思えない事件が起こったりと悲しい時代だ。 広島に住んでいるので見慣れてしまった原爆の日も、今年は何か違う感覚で受け止めている。
以前から書いている事ですが、カープがJR広島駅前の新しい球場に移転したら、今の市民球場の跡地にはサンフィレッチェ広島のホームとしてサッカー専用スタジアムを造って欲しいものだ。 原爆ドームのお向かいにスポーツがある事には大きな意味があると思うので。 テレビの画面を見ていると、今日も平和公園の背後には広島市民球場がたたずんで見える。
右右のエース
at 2003 08/07 00:27 編集
福岡ドームで行われたホークスとライオンズの三連戦はホークスの2勝1敗に終わった。 これでライオンズの自力優勝は消滅か。 まだ巻き返しは十分出来る時期だが、ゲーム差を考えるとライオンズは苦しくなったか... ところで、私が気になっているのはライオンズの”エース”・西口投手だ。 この大事な三連戦の初戦に先発するはずが、急な発熱で回避。 もちろん、これは本当に体調が悪かったのだろうけど...でも。
気のせいだと思うが、松坂投手、西口投手と言う”両エース”が揃って活躍した事ってあっただろうか? いや、あるはずなんだけど、記憶を辿って見ると二人が揃って勝ちまくっていた印象が無いのだ。 もちろん、松坂投手が高卒ルーキーとしてデビューした年(1999年)は西口投手も良かったのだが、松坂投手が実質上のエースとして認識された翌年以降は二人が揃って活躍している記憶がどうしても思い出せない...
”両雄並び立たず”と言うことわざはあるけど、チーム内に二人のエースがいる事は決してありえない話では無いが... よくある”左右のエース”と違って二人の(ピッチャーとしての)タイプが同じだからいけないのか、私には分からない。 私はただ二人が競い合って目が覚める様なピッチングを見せて欲しいと思っているだけだが。 もし、仮にあの根本さんが今でもライオンズにいたらこんな時どうするのだろう...? 何となくそう思ってしまった。
こんな”便乗商法”はいらない
at 2003 08/10 05:44 編集
1975年... 広島カープはチーム創設以来の悲願である初のリーグ優勝を果たした。 その際、広島で伝説となったのが地元のラジオ局であるRCC中国放送の上野アナウンサーの情感こもった実況だ。 上野アナウンサーは現在、管理職となって現役でしゃべってはいないが、今でもその時の実況がラジオでプレイバックされたりしている。 でも、なぜラジオの実況が印象に残ったのか? それは優勝の決まった試合が東京(後楽園球場)で行われた為、地元・広島のファンはラジオで優勝の瞬間を体験したからだ...
昔はロードでの優勝シーンはテレビやラジオで見るしか無かったが、現在ではロードゲームで優勝が決まりそうな時、球団側が地元ファンの為にホーム球場を開放し、場内の大型ビジョンで試合を見ながら観客みんなで応援する事が普通に行われる様になった。 テレビの映像を見て応援する点では家で見るのと大差は無いが、球場で他の大勢のファンと優勝の嬉しさを分かち合える点では家でテレビやラジオ観戦するのとは違う素晴らしさがあるのだろう...
先日、この日記で取り上げたタイガースの関東パブリックビューイング問題は、お台場でも行われる企画が浮上して東京へも飛び火した。 こちらも埼玉のケースと同様、業者が企画してタイガース球団が認証したもので、今回はさすがに懲りたのか、東京を本拠とするジャイアンツ・スワローズ・ファイターズに許可を求めて結局3球団の許可が下りたらしく、こちらも実現する事となったらしいが、私はこんな他球団の地元に対する敬意を欠いたイベントには賛成出来ない...
テレビなどを見ていると、優勝へ向けて盛り上がるタイガースファンの異様なまでの大フィーバーぶりが繰り返し流れ、あたかも日本中がタイガースに熱狂しているかのような錯覚を起こしてしまいそうになる。 そんな状況では他球団の地元やファンに敬意を示すと言う考えも起こりにくいのだろうか... 埼玉でのパブリックビューイングに反対したライオンズ球団に対し、「何で反対するんだ!」とタイガースファンからの抗議が殺到したと聞くと、そんな思いになって来る...
昨日、広島で行われたカープとの試合にも、球場に入り切れない程のタイガースファンが駆けつけたと聞く。 確かに最近の”阪神フィーバー”はすごいと感心するが、それでも相手の立場に立って物事を考える謙虚さは忘れたく無いものだが。 仮に来シーズン、ジャイアンツがリーグ優勝したとして、東京ドームでの試合を長居スタジアム(大阪)で見るパブリックビューイングが行われたらどう思うだろうか? 関西にはジャイアンツのファンが多いからありえない事では無いと思うが。 今回の”前例”があるので文句は言えないだろう...
今回の様な問題が起こったのも、プロ野球チームが企業名を名乗って企業色を前面に出すなど、プロ野球界が地域性を大事にせず、その結果他のチームの地元に対して敬意を払う様な風土が育たなかったのが原因ではないだろうか? 今回の”阪神フィーバー”も、冷静な目を持って野球界の発展に繋がる様に計らう事をやらないと。 我も我もと飛び付いて、騒げるだけ騒ぎ、後には何も残らなかった... なんて事になるのではと今から心配しています。
...以上です。
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