小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

キリスト教の原理。その2

2015-10-24 03:11:20 | 考察文
キリスト教の原理。その2。

僕は、昔から今日まで、三日前に、述べた、「キリスト教の原理」によって、キリスト教の、矛盾は、ああいう理屈によって、矛盾なく説明できると思っていた。

(僕は、書くことによって考えることが非常に多い。というか、何か書くことによって、問題意識が起こるのである)

しかし、前回の論理では、キリスト教の原理、を説明するのに欠点があることに気づいた。
それは、簡単なことである。
僕は、ある動物が人間である証明は、「その動物のDNA(遺伝子)が人間のDNAである」ことによってのみ、証明される、と、考えていた。
猿や、牛や、馬や、要するに、全ての哺乳類のメスと、人間がセックスをしても、DNAが、異なるから、人間は、もちろん、いかなる動物も、生まれてこない。

性欲の、激しい男が、女がいない場合、メスの動物に、獣姦をすることがある。
しかし、動物のDNAは、人間のDNA(遺伝子)と、異なるから、いかなる、動物も、生まれないのである。
人間が、メスの馬と、獣姦しても、ケンタウロスは、生まれてこないのである。

キリスト教でも、アタナシウス派、は、キリストの神性(非人間性)を主張する立場だが、アリウス派は、キリストを人間であると、主張している。

さて。ここで、キリストが人間であることは、容易に証明できる。

それは、「キリストが、人間の言葉を話すことが出来て、人間と、意味内容のある、会話が出来るということだ。」(事実1)

地球には、無数の種類の動物がいるが。そして、知能の高い動物もいるが。
人間の言葉を話すことが出来て、人間と、意味内容のある、会話が出来る、動物は、人間だけ、なのだ。
だから、この事実を、もって、キリストは、人間である、という、証明は、完全に、なされた、と言っても間違いではない。

何で、こんな、簡単なことに、気づかなかったのだろう。

「いや。キリストは、宇宙から、やってきた、宇宙人だ」と、主張する人がいるかも、しれない。しかし、いくらなんでも、キリストは、宇宙から、やってきた、宇宙人だ、などと、言う主張は、(証明できなくても)間違いであることは、明らかだ。
なぜなら。旧約聖書では、「神は、この世(地球)に人間を作った」とは、書かれてあるが、「神は地球、以外の惑星にも、人を作った」とは、書かれていない。
もっとも、書かれていないが、それを、否定する発言も無い。
だから、「神は地球、以外の惑星にも、人を作った」という、命題は、否定しては、ならない。

それと、もう一つの事実で、キリストは、人間である、という、証明が出来る。

それは。聖書では、キリストは、「マアリとヨセフの、間に生まれた子」であるとは、聖書にも、書かれてあるではないか。そして、「マアリとヨセフは、人間である」「マリアは、キリストの母であり、ヨセフは、キリストの父」である、とも聖書に書かれているではないか。処女懐妊の証明は出来なくても。人間の男と、人間の女、からは、人間しか、生まれない、ということは、生物学的な事実である。(事実2)

「キリストは、マアリとヨセフの、間に生まれた子」というのは、精神的な意味、という反論をする人がいるかもしれない。

しかし、聖書には、「マリアは、(処女懐妊によって)キリストをみごもった、そして産んだ」とは、しっかりと、書かれている。だから、生物学的にも、マリア(という人間)が、キリストを産んだのである。ヨセフの精子は、マリアには、入っていない。と、聖書は、言っている。「聖霊が、マリアに宿って、キリストが生まれた」と、言っている。

それを、認めたとしても。

「人間の言葉を話すことが出来て、人間と、意味内容のある、会話が出来る動物は人間だけである(事実1)」
から、キリストは、人間であることは、証明されている。

この、二つの、事実をもって、キリストは、人間である、という、証明は、もう、出来ている。

まさに灯台、元、暗し、である。

世界の全ての、キリスト教の信者は、「キリストは人間ではなく、神の子である」と、信じているが、この二つの事実から、「キリストは人間である」ということは、完全に、証明されている。

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