小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

スポーツの専門バカは人格も狂っている

2016-09-15 00:27:56 | 武道・スポーツ
「スポーツの専門バカは人格も狂っている」

ヤツもいるのである。

僕が、奈良県立医科大学に入った時のことである。

1年、2年、は、教養課程なので、医学の勉強はなく、色々な科目だった。(どこの医学部でも、そうなのだが)

1年、2年、では、体育の授業もあった。

僕が、入った年には、体育の教師は、新しい先生になった。

一人は、元テニスの選手で、もう一人は、元体操の選手だった。

体育の授業では、マット運動、や、ランニング、バレーボール、水泳(夏だけ)、などを、やった。

水泳の授業では、女子医学生は、水着姿を見られるのが、恥ずかしいので、全員、見学にまわった。(まあ、当然だか)

僕は、高校の時、マット運動をやったので、前転飛び(片足踏み切り、ハンドスプリング)、連続ヘッドスプリング、肩跳ね起き(ジャッキーチェンが、よくやっているの)、前方宙返り、などが、出来た。

片足踏み切り、は、小学6年生が、身につけるべき、運動とされている。(きれいには、出来ない生徒の方が多いだろうが)

ある時、バレーボールをやった。

その時のことである。

元テニス選手の先生も、元体操選手の先生も、自分は、テニスや、体操しか出来なくて、バレーボールの技術的指導を出来ないのは、仕方がない。

しかし、教師という立ち場だから、生徒が、運動中に、怪我や事故が、起こらないように、監督する義務は、絶対、あるはずである。そんなこと、当たり前である。

しかし、驚いたことに、二人は、バレーボールには、興味が無いらしい。興味が無いのは、いいけれど、教師として生徒を監督する義務は、あるはずである。

しかし、元テニス選手の先生は、生徒のバレーボールを見ていても、つまらないらしく、監督せず、一人で、体育館の壁際に行って、壁打ちテニスを始めた。

そして、元体操選手の先生は、これまた、生徒のバレーボールを見るのが、つまらないらしく、監督せずに、体育館の隅にマットを敷いて、数人の、バク転をしたい、生徒に、バク転の仕方を教えだした。

僕は、見ていて、あきれた。

生徒が、運動中に、怪我や事故が、起こったら、どうするというのだ。

もし怪我が起こったら、二人の教師は、監督義務の放棄で、怪我をした生徒の親が訴えたら、二人の先生は、完全に、裁判で負ける。

そして、自分の出来る、一つのスポーツだけにしか、興味をもてない、というのも、人格的に、カタワ人間だと、思った。

また、そういう、おかしな先生の態度に、疑問をもつ生徒が、僕以外、一人もいないのにも、あきれた。

2年からは、別の先生が来た。

この先生は、自分は、軟式テニスが専門だったが、良識のある、まともな先生だった。

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