信一が、なかなか、帰ってこないので、小用にしては長いな、信一は、何をしているんだろう、と思い始めた頃です。
カチッと音がして、部屋の戸が開きました。
信一が、もどってきたんだろうと、戸の方に、目をやると、私は、吃驚しました。
なぜなら、そこには、信一と光子が、立っていたからです。
光子は、目隠しされて、後ろ手に縛られて、信一が、その縄尻を握っています。
信一は、まるで、悪漢を連行する巡査のようです。
なぜ、信一が、光子を連行して来たのかは、わかりません。
信一は、光子を部屋の中に入れて、柱の前に、座らせて、後ろ手の縄尻を柱に結びつけました。
そして信一は、光子の、目隠しを、とりました。
「あっ。お母さん」
光子は、裸で、片足を吊り上げられている、母親を、見ると、咄嗟に、大きな声を出しました。
「あっ。光子ちゃん」
光子の声に、母親も、光子に視線を向けました。
「信ちゃん。やめて。お母さんを、いじめないで」
光子は、信一に訴えるように言いました。
縄で、縛られて柱に、縛られていなかったら、光子は、一目散に、母親の所に駆け寄ったでしょうが、柱に縛られているので、光子は、動けません。
「信一さん。お願いです。私の、このような姿を、光子には見せないで下さい」
それまで、黙って、責められていた、京子さんも、真っ青になって、信一に、訴えました。
しかし、信一は、ニヤニヤ笑って、聞く耳を持とうとしません。
私は、一瞬、どういうことなのか、訳が分からず、京子さんの、体から、手を離しました。
しかし、信一は、また京子さんの所に行くと、吊られている京子さんの、足首をつかむと、足の裏を、くすぐり出しました。そして、私と仙吉を見て、
「さあ。お前たちも、やりな」
と言いました。
信一が、どうして、光子を連れてきたのか、わからず、私が、ためらっていると、
「ふふふ。京子さんは、恥ずかしい目に会うと、喜ぶマゾなんだ。自分の娘に、恥ずかしい姿を見られるのは、とっても、恥ずかしいだろう。だから、光子を連れてきたんだ」
と、信一は、言いました。
「信一さん。お願いです。どうか、光子を部屋から出して下さい。私は、どんなことを、されても、構いませんから」
と、京子さんは信一に哀願しました。
しかし、信一は、京子さんの哀願など、聞く耳を持とうとしません。
京子さんの、胸を足で踏みながら、京子さんの、足の裏を、くすぐっています。
「さあ。栄ちゃん。仙吉。さっきのように、三人で、京子をいじめるんだ」
そう言って、信一は、私たち、二人の参加を求めます。
しかし、私は、すぐに、信一の命令に従う気には、なれませんでした。
母親が、責められるのを、娘に、見せつける、というのは、母親は、恥ずかしいでしょうし、光子に、そんな光景を見せつける、というのも、可哀想な気がしたからです。
そんなことをしたら、母親と娘の関係が、気まずくなってしまうでしょう。
しかし、だからといって、何もしないでいるのも、気まずいものでした。
なぜなら、信一は、三人で、京子さんを責めるために、私たちを、呼んだのですから。
おそらく、間違いなく、信一は、一人では、京子さんに、こういう、意地悪を、したことがあるのでしょう。
女体盛り、の時も、手慣れた様子でしたから。
信一、一人だけが、京子さんを、責めているのを、私と仙吉は、嫌そうに、見ているというは、信一にとっては、しらけてしまい、つまらないでしょう。
信一は、私と仙吉も、参加させたいのです。
そして、私と仙吉も、さっきは、京子さんを、三人がかりで、責めることを楽しんでいたのです。
光子がいないのをいいことに、さっきまで、光子の母親を、弄んでいたのに、光子の前では、いい子ぶる、というのも、ずるいように、思われました。
それに、信一だけの意志で、こんなことが、出来る、とも、思えません。
光子を縛って、連れてくる、というのも、信一の力だけでは、出来ないでしょう。
おそらく、信一の父親の、後ろ盾があるから、こういうことが、出来るのであって、信一の父親が、こうするよう、命じたのに、違いありません。
私が、そんなことを、考えていると、信一は、
「さあ。お前たちも、加わりな」
と、私たちの参加を急かします。
信一は、京子さんの乳首を、割り箸で、突きながら、言いました。
「さあ。ぼーとしてないで、栄吉は、マンコを責めな。仙吉は、尻の穴を責めな」
信一が命じました。
私は、信一の命令に従って、さっきのように、京子さんの、マンコの割れ目に、指を入れました。
そして、指をコニョコニョ、動かしました。
また、ネバネバした液体が、出始めました。
仙吉は、京子さんの、尻の割れ目を、すー、と、なぞり出しました。
信一は、京子さんの、乳房を揉んだり、乳首をつまんだりしています。
京子さんは、
「ああー」
と、切ない喘ぎ声を出しました。
信一は、京子さんの、首筋や、脇腹を、すー、と、撫でたり、くすぐったりしました。
それを見て、私たちも、京子さんの、尻や、足の裏、など、体の、あちこちを、くすぐりました。
「ひいー」
京子さんは、一際、大きな悲鳴を上げました。
マンコからは、ドロドロ、白っぽい、ネバネバした、液体が、出て来ました。
「信ちゃん。お願い。お母さんを、いじめないで」
光子が、後ろ手に縛られた、体を揺すって、言いました。
信一が、ジロリと、光子の方に、視線を向けました。
「うるさいな。光っちゃん。見たくないなら、目をつぶっていれば、いいじゃないか。それとも、また目隠しをしてやろうか?」
信一が、聞きました。
「・・・・」
光子は、唇をキュッと、噛んで、困惑した顔で、答えられず、黙っています。
無理もあません。
光子は、母親が、責められるのを、見たくはないけれども、それと同時に、母親が、どんなふうに、責められるのか、心配でもあり、見守りたくもあるのです。
その証拠に、光子は、さっきから、目をギュッ、と、閉じて、俯いていましたが、時々、そっと母親の様子を、知るために、チラッ、と、目を開けて、その光景を見ると、すぐにまた、目を閉じる、ということを、繰り返していたからです。
光子を離れ家から出して、離れ家の鍵をかけたら、離れ家の中で、母親が、どんな責めを、受けているか、気が気でなくなって、これも困るでしょう。
「姉さん。おとなしくしていないと、姉さんも、裸にしちゃうぞ」
信一が、光子に向かって言いました。
「信一さん。どうか、光子は、いじめないでやって下さい。その代り、私を好きなように責めて下さい」
すぐに、母親が、娘を守ろうと、信一を制しました。
「よし。じゃあ、責め、の、度合い、を、もっと激しくするんだ」
信一が、言いました。
私たち三人は、京子さんへの、責めを、激しくしていきました。
私は、マンコを擦る速度を速め、仙吉は、尻の割れ目を、さかんに、なぞり、信一は、乳房を、一層、強く揉み、そして、体のあちこちを、さかんに、くすぐりました。
京子さんの、マンコから、ドロドロと、白い粘っこい液体が、溢れ出てきました。
京子さんの息は、ハアハアと、荒くなり、全身が、ガクガクと、震え出しました。
「ああー。いくー」
京子さんは、ひときわ、大きな声を出しました。
ついに、京子さんは、エクスタシーに達しました。
しばし、全身が、ピクピク痙攣していましたが、やがて、ガックリと、全身の力が抜け、京子は、死んだように、脱力しました。
「ふふふ。京子さんは、エクスタシーを味わったんだよ」
信一が、得意そうに言いました。
女にも、男の射精と同じように、エクスタシーがあることは、アダルトビデオを見て、知っていました。
しかし、それが、女にとって、どのようなものであるのかは、わかりません。
私たちは、京子さんを責めるのを、やめました。
「よし。じゃあ、今日は、これで終わりにしよう」
信一が言いました。
「栄吉と仙吉は、光子の縄を解いてやりな」
信一は、そう言って、自分は、椅子に乗って、天井の梁に、引っかけてある、縄を解きました。
一直線に、吊られていた、京子さんの、足が、スルスル降りてきました。
信一は、京子さんの右足首の縄を解き、そして、京子さんの、後ろ手の縄も解きました。
これで、京子さんは、拘束が無くなりましたが、疲れからか、床に、グッタリしています。
私と、仙吉は、光子の後ろ手の、縄を解きました。
縄を解かれて、自由になると、光子は、
「お母さん」
と、言って、床に寝ている、母親の所に、駆けつけました。
「じゃあ、今日は、これで終わりだ。君らは家に帰りな」
信一が、私と仙吉に言いました。
「いい物をあげるよ」
そう言って、信一は、USBメモリを、二つ、ポケットから取り出して、私と、仙吉に、渡しました。
「ありがとう。何が入っているの?」
一応、貰った手前、礼を言って、質問しましたが、大体、何かは、わかります。
信一は、ニヤッ、と、笑って、
「それは、家で、ゆっくり、見て楽しみな」
と、思わせ振りな口調で言いました。
「それじゃ、さよなら」
と、言って、私と仙吉は、離れ家、を出ました。
そして、自転車に乗って信一の家を出て、帰途につきました。
家に着くと、母親が、出て来ました。
「お帰りなさい」
そう言って、母親は、夕飯の、カレーライスを、レンジで温めて、食卓に、出してくれました。
私は、急いで、カレーライスを、搔き込みました。
そして、急いで、部屋に入って、パソコンの電源を入れ、信一から、貰ったUSBメモリ、を、差し込んで、開けてみました。
USBメモリの中には、思った通り、京子さん、が、裸で緊縛された、写真が、たくさん、入っていました。
後ろ手に縛られて、乳房を挟むように、胸の上下を、縛った姿。
柱を背に、立たされて、柱に縛りつけられている姿。
後ろ手に縛られて、腰に、ベルトのように、縄が巻かれ、股間に縄が食い込んでいる姿。
尻を高く上げている姿。
両足首を、縛られて、引っ張られ、足が大きく開かれている姿。
後ろ手に縛られて、胡坐をかかされて、両足首は縛られて、その縄尻は首にかけられて、胡坐をかいたまま、苦しそうな姿勢で動けない姿。
足袋だけ、履かされて、縛られている姿。
ブラジャーや、ブラウスだけは、着ているのに、下半身は、露出している、恥ずかしい姿。
そんな、いやらしい、写真が、100枚、以上、たくさん、ありました。
私は、食い入るように、写真を見ました。
写真を撮ったのは、信一の父親に違いありません。
しかし、はたして、京子さんは、マゾで、こうされるのが、本当に嬉しいのか、それとも、信一の父親の、金目当て、で、結婚したため、本当は、嫌だけれども、仕方なく、父親の変態趣味に、従っているのかは、その写真だけからでは、どうしても、わかりませんでした。
その晩は、興奮して、なかなか寝つけませんでした。
○
月曜日になりました。
睡眠とは、不思議なもので、昨日は、生まれて初めての刺激的なことばかりを、見て、して、激しく興奮していたのに、一晩、眠ると、昨日の興奮は、すっかり無くなっていました。
社会人でなくても、学生でも、休みの日曜日が、終わって、月曜の朝、となると、精神が緊張モードに入ります。
社会人は、仕事に対してですが、学生は、仕事などありませんが、学生の勉強は、労働ではありませんが、勉強が、好きで好きで、たまらない、ほんの一部の生徒を除いた、勉強嫌いの、ほとんどの生徒にとっては、学校に拘束されて、一日中、好きでもない勉強をさせられる、という点では、社会人も学生も同じです。
誰しも、何の拘束の無い、自由に時間を使っていい、土日の方が、のんびりできて、気持ちが、リラックス出来るものです。
ましてや、内気で、友達も少なく、大人数の中で、バカはしゃぎ出来ない私には、ガヤガヤした、教室の雰囲気が、嫌いでした。
信一も、家では、殿様のように、傲慢に振舞っていますが、学校では、友達もいなく、休み時間も、一人で、自分の机に、ポツンとしています。
私もそうですが、信一も、内弁慶なのです。
私は、昨日の感想を信一に、得々と、嬉しそうに、話す気には、なれず、信一も、そのようでした。
なので、休み時間になっても、信一と、話すこともしませんでした。
昨日のことは、お互い、自分の心の中で、秘密の世界にしているようで、そして、自分が、他の生徒には、想像も出来ない、秘密の世界を持っていることに、言い知れぬ、心地よさ、を、私は、感じました。
信一が、私を、悪徳的な悪戯に誘ったのも、私の内気さ、に目をつけたのでしょう。
私なら、誰にも話さないと。
信一は、私に、悪戯の口止めを、言葉では、言いませんが、私が、軽々しい性格ではなく、昨日の悪戯を、誰にも話さない、と、確信しているのでしょう。
信一も、自分一人が、秘密の世界を持っている特権を、内心で、得意になっているのでしょう。
さて、その週も、つまらない、たいくつな、学校の夫役が、終わりに近づいた、金曜日のことです。
信一が、私の所にやって来ました。
「明日。家においで。面白いものを、見せてあげるから」
と、信一は、言いました。
きっと、また、エッチなことに、違いありません。
私は、嬉しさを顔には出さずに、いたって、平静を装いながら、
「何時に?」
と、聞きました。
「わからない。昼過ぎだと思う。メールを送るから、メールが、届いたら、すぐにおいで」
と、信一は、言いました。
今度は、何をするのだろうと、ワクワクしながら、私は、
「うん。わかった。メールが来たら、直ぐに行くよ」
と、答えました。
そして、信一と、別れました。
家に帰ると、「ただいま」、と、一言、母親に、言って、私は、すぐに、部屋に入りました。
そして、信一から、貰ったUSBメモリを、開いて、京子さんの、恥ずかしい姿を、再び、じっくり、眺めました。
いくら、見ても、見飽きることはありません。
明日は、京子さんに、どんなことを、するのだろうかと、思うと、胸がドキドキして、興奮をおさえることが、出来ませんでした。
その晩は、京子さんの、たくさんの、恥ずかしい緊縛姿を見ながら、明日は、どんなことを、するのだろう、と思い巡らしました。
○
土曜日になりました。
朝寝坊して、9時に、起きて、遅い朝食を食べると、私は、すぐに、部屋にもどりました。
そして、ベッドの上に、ゴロンと寝転んで、いつ、信一から、メールが来るか、と思いながら、USBメモリを、開いて、京子さんの、恥ずかしい姿を、じっくり、眺めていました。
昼が近づくと、信一から、いつ、メールが来るかと、緊張が、高まってきました。
12時を、過ぎても、信一から、メールは来ません。
私は、母親と、昼ごはんを食べました。
信一からの、メールが、来ることが、気になっていたので、昼ごはん、は、いそいで、かっこみました。
そして、食事が済むと、すぐに部屋にもどって、また信一からの、メールが、いつ来るかと、ワクワクしていました。
1時を、過ぎた時でした。
信一から、「栄ちゃん。はやくおいで」、と、メールが、届きました。
私は、「やった」、と、嬉しくなり、「今すぐ、行くよ」、と、だけ書いて、返信メールを信一に送りました。
私は、自転車に乗って、ペダルを、力一杯、漕ぎ、急いで、信一の家に向かいました。
10分もせずに、信一の家に着きました。
ピンポーン。
玄関のチャイムを鳴らすと、「はーい」、という、信一の声が聞こえ、パタパタと玄関に向かう足音が聞こえ、玄関の戸が開きました。
「こんにちは」
私は笑顔で挨拶しました。
「よく来てくれたね。さあ、入って」
と、信一が、促します。
居間のフカフカのソファーには、仙吉が、座っていました。
「仙吉も、ちょうど、今、来たところだよ」
信一が、言いました。
「姉さんは?」
私は、信一に聞きました。
私は、信一の、きれいな、母親に会うのが、楽しみでしたが、母親似の、美しい光子も、好きで、会えるのが楽しみでした。
「姉さんは、今日、友達と、原宿に出かけていて、いないよ」
信一は、素っ気なく言いました。
信一の、きれいな、姉さんに、会えるのが、楽しみでしたので、私は、少し、残念に思いました。
「お母さんは?」
私は信一に聞きました。
「お母さんは、離れ家に居るよ」
と、信一は、言いました。
私は、ちょっと、違和感を感じました。
お母さんが、いるのなら、友達が来たなら、挨拶して、おやつ、を、くれるのが、普通です。
先週の、日曜日に、私たちに、恥ずかしい姿を見られたとはいえ、大人の女性なのですから、それを、恥ずかしがって、引きこもる、ということは、考えられません。
恥ずかしい姿を見られたのですから、羞恥心を感じて、恥ずかしそうな、態度が、少しは、現れても、挨拶は、するはずです。
私がそんなことを、考えていると、信一は、
「さあ。離れ家に行こう」
と、言いました。
信一は、私と、仙吉を、引き連れて、離れ家に行きました。
離れ家に鍵は、かかっていなく、信一は、そっと、音がしないように、離れ家の戸を、ほんの僅か、開きました。
「面白いものを見せてあげるよ。でも。いいかい。気づかれないように、戸の隙間から、そっと、覗くだけだよ」
そう、信一は、私たちに、釘刺しました。
私たちは、無言で肯きました。
そして、そー、と、戸の隙間から、中を覗きました。
私は、吃驚しました。
部屋の中には、一方の壁から、向かい合わせの壁へ、一本の縄が、ピンと、一直線に、張られてあったからです。
両方の壁には、留め金が、つけられていて、縄の両端は、留め金に、しっかりと、結び付けられています。
そして、京子さんが、丸裸にされて、後ろ手に縛られて、ピンと張られた、その縄をまたいでいます。
縄の位置は、高く設定されていて、京子さんの、股間に、深く、食い込んでいます。
そのため、京子さんは、爪先立ちになって、つらそうに、しています。
縄には、30cmくらいの間隔で、縄が縒られて、等間隔に縄の瘤が、たくさん、作られていました。
京子さんの、すぐ手前に、椅子があり、信一の父親が座っています。
幸い、椅子は、縄の手前にあり、信一の父親は、私たちに、背を向けて座っているので、気づかれる心配はありません。
京子さんも、後ろ姿で、尻の割れ目に、縄が食い込んでいる姿なので、顔は、私たちの方に向いていません。
信一の父親は、長い竹の棒を持っていて、「さあ。歩け」、と言って、椅子に、座ったまま、京子さんの、大きな、柔らかい尻をピシャリと、叩きました。
「は、はい」
京子さんは、素直に返事して、歩き出しました。
歩くことによって、股間が、擦れ、京子さんは、「ああー」、と、苦しそうな声を出しました。
しかし、信一の父親は、京子さん、が立ち止まるのを、許しません。
「さあ。とっとと、歩け」
そう言って、信一の父親は、京子さんの、白桃のような、すべすべした、形のいい、尻をピシャリ、と、叩きました。
「はい」
と、言って、京子さんは、ゆっくりと、爪先立ちの足を、苦しそうに、体をプルプル震わせながら、ゆっくりと、歩きました。
縄が縒られた、瘤の所を、通る時は、京子さんは、一際、大きな声で、「ああー」、と、苦しげに眉を寄せて、つらそうな声を出しました。
信一の父親は、椅子の隣りにある、サイドテーブルの上にある、ブランデーを飲みながら、この意地悪な拷問を、楽しんでいます。
私は、固唾を呑んで、見ていましたが、激しい興奮が私を襲いました。
京子さんは、可哀想に思えますが、何とも、京子さんが、美しく見えたからです。
信一は、黙って、私たちの方を見ると、指を、クイクイと動かしました。
気づかれないよう、もどろう、という合図です。
私たちは、無言で肯いて、中に居る、父親や、京子さんに気づかれないように、そっと、音をたてないよう戸を閉めました。
そして、私たちは、足音を立てないように、そっと、歩いて、離れ家から離れました。
「どうだ。面白かっただろう」
信一が、得意そうに言いました。
私は、正直に、面白かった、とは、言えず、黙っていました。
仙吉もそうです。
「今日は、これを見せるために、君たちを呼んだのさ。オヤジは、ああやって、京子さんを、いじめているのさ」
と、信一が、言いました。
「お父さんに、気づかれると、まずいから、今日は、これで、帰って」
と、信一は、言いました。
私たちは、黙って、肯きました。
「あしたも、面白いことをするから、来て。時間は、また、メールで知らせるから」
と、信一は、言いました。
私は、自転車に乗って、家に向かいました。
家に帰った私は、すぐに、部屋に、入りました。
今、見た、京子さんの拷問の様子が、ありありと、頭の中で再現されてきました。
京子さんの、美しい白桃のような尻。
京子さんの、股間に食い込む縄。
それを、楽しげに、見て、京子さんを、いじめている、信一の父親。
いじめられて、つらそうに歩いている京子さん。
その光景の感慨は、何と表現していいか、わかりません。
京子さんが、可哀想で、京子さんを助けてやりたい、と、思う気持ちと、いじめられている京子さんが、あまりにも、美しく、京子さんを、いじめたい、という、サディスティックな思いが、私の心の中で、激しく葛藤しました。
その、どうしようもない、もどかしさが、私を苦しめると、同時に、私を、激しい興奮の絶頂に、導きました。
私は、信一から貰ったUSBメモリを開いて、京子さんの緊縛写真を、激しい興奮を持って見ました。
今日の責めだけでなく、信一の父親は、いつも、京子さんを、ああして、いじめているのだと、いうことが実感されました。
私も、美しい京子さんを、いじめてみたい、と思いました。
ただし、信一の父親のように、意地悪く、ではなく、やさしく、です。
私は、股間を揉みながら、ある夢想に浸りました。
それは、こんな夢想です。
私は、信一の父親が、京子さんの責めが、終わって、京子さんを、そのままにして、去って行った後、急いで、京子さんの所に行って、「痛くありませんでしたか?」、と、聞いて、すぐに、縄を解いてやり、京子さんの体を、温かいタオルで、拭いて、介抱して、京子さんが、「ありがとう」、という、そんな夢想です。
京子さんへの思慕は、募るばかりでしたが、信一が、「明日も面白いことをするから来て」、と言ったことも、気にかかっていました。
信一は、「面白いことを」、「見せる」、と言ったのではなく、「する」、と言ったのですから、私は、きっと、また、この前の日曜日のように、京子さんを、三人で、また、いじめるのだろうと、思いました。
私は、明日は、どんふうに、京子さんを、責めるのだろうかと、ワクワクしました。
その晩も、信一から貰ったUSBメモリの、京子さんの緊縛姿を一枚一枚、見て、こんなふうに責めるのだろうか、それとも、こんなふうに責めるのだろうかと、興奮しながら、想像を巡らしました。
その夜も、明日の興奮のため、なかなか、寝つけませんでした。
○
日曜日になりました。
私は、低血圧のため、朝起きが、悪いのです。
午前9時に起きました。
「栄吉くーん」
母親に呼ばれて、目を擦りながら、階下に降りてきて、遅い朝食をしました。
朝ご飯は、ご飯と、味噌汁と、焼鮭と、豆腐と、納豆でした。
朝ご飯を食べているうちに、だんだん、目が覚めてきました。
食べ終わると、急いで、また、自分の部屋に入りました。
そして、ベッドに寝て、パソコンを開いて、京子さんの緊縛写真を一枚一枚、見ました。
だんだん、興奮してきました。
今日は、京子さんに、どんな責めをするんだろう、と、信一からのメールが、いつくるか、気になり出しました。
12時になって、も、メールは、来ませんでしたので、母親と、昼ごはんを食べました。
そして、また、すぐに、自分の部屋に、もどりました。
信一から、メールが、来ないかと、だんだん、興奮の度合いが高まってきました。
1時を過ぎた頃、やっと、ピピッっと、メールが来た、着信音が鳴りました。
私は、いそいで、メールを見ました。
信一から、「栄ちゃん。はやくおいで」、と、簡単に書いてありました。
私は、「やった」、と、嬉しくなり、「今すぐ、行くよ」、と、だけ書いて、返信メールを信一に送りました。
私は、自転車に乗って、ペダルを、力一杯、漕ぎ、急いで、信一の家に向かいました。
10分もせずに、信一の家に着きました。
ピンポーン。
玄関のインターホンを鳴らすと、「はーい」、という、信一の声が聞こえ、すぐに、家の戸が開き、信一が、走って、玄関にやって来ました。
「こんにちは」
私は笑顔で挨拶しました。
「よく来てくれたね。さあ、入って」
と、信一が、促します。
私は、信一の家に入りました。
居間のフカフカのソファーには、仙吉が、座っていました。
「栄吉くん。いらっしゃい」
京子さんが、ニコッと、笑って、挨拶しました。
「こんにちは」
と、私も、挨拶しました。
先週の日曜日に、あれほど、恥ずかしい姿を晒し、私と仙吉と、信一の三人で、責められたのに、京子さんは、落ち着いていました。
京子さんは、昨日、私と仙吉と、信一に、父親に責められているのを、見られたことを、知りません。
しかし、昨日と、先週の日曜日に、見た、京子さんの、裸の体は、網膜に焼きついてしまって、一生、忘れることはないでしょう。
しかし、京子さんには、それを、気にして、恥ずかしがっている様子は見えません。
京子さんも、内心では、恥ずかしいと思っているのかも、しれませんが、それは、わかりません。
しかし、服を着ていると、裸の京子さんの姿は、連想されてきません。
SMプレイというものは、スポーツと同じのようなもので、している時は、心も体も裸になって、お互い、快楽の限りを、貪っていますが、終わってしまえば、お互い、日常の感覚にもどるものなのだな、と、私は、気づかされました。
服を着て、母親という立場でいる、今の、京子さんを、いきなり、脱がしたり、いじめたりすることは、出来ないのですから。
しかし、この後、そのスポーツが、始まるんだ、と思うと、心がワクワクしてきました。
「お父さんは?」
父親の姿が見えないので、私は信一に聞きました。
「今日は、朝からゴルフに出かけているよ」
信一が、言いました。
「さあ。どうぞ」
しばしして、京子さんが、苺のケーキ、や、クッキー、と、紅茶、を、持ってきてくれました。
「あら。光子は?」
京子さんが、信一に尋ねました。
「姉さんは、部屋で勉強に熱中しているよ。僕が部屋へ持って行ってやるよ」
信一が、言いました。
「そう。じゃあ、お願いね」
京子さんが、念を押すように言いました。
光子は、てっきり、今日も、友達と原宿へでも、出かけていると、私は、思っていたので、家に居るとは、以外でした。
「おやつは、二階に持って行って、食べよう」
信一が、言いました。
私と、仙吉と、信一は、京子さんが、持ってきてくれた、苺のケーキ、や、クッキー、と、紅茶、を、持って、二階に上がりました。
信一は、姉の部屋の戸を開けました。
「姉さん。おやつを持ってきたよ」
信一が言いました。
戸を開けて、部屋を見ると、私は吃驚しました。
なぜなら、光子は、服は着ていますが、後ろ手に縛られて、その縄尻は、机の脚に縛りつけられていたからです。
光子は横座りして、観念したように、項垂れていました。
光子は、私たちを見ると、はっと、身を竦めました。
今日は、この後、京子さんを、責めるのだと、思っていたので、私は、どういうことなのか、わからなくなりました。
信一は、苺のケーキ、や、クッキーを、光子の前に置きました。
なので、私や仙吉も、持ってきた、クッキーや、紅茶を、置きました。
「信ちゃん。どういうことなの?」
事態がつかめず、私は信一に聞きました。
「ふふふ。人質ゴッコさ。姉さんは、押し入り強盗に、捕まえられた、人質さ」
と、信一は、得意そうに言いました。
「さあ。食べよう」
そう言って、信一は、苺のケーキを切り、食べ始めました。
「お前たちも食べなよ」
信一に言われて、私と仙吉も、ケーキを食べ始めました。
ケーキを食べ終わって、紅茶も飲むと、信一は、光子に、
「ふふふ。人質にも、ちゃんと、食事は、与えてやるよ」
と言って、私の方を向き、
「栄吉。光子に、ケーキを食べさせてやりな」
と、命じました。
私は、光子の分の、苺のケーキを、ナイフで、一口分に、切って、フォークで、光子の口に運びました。
光子は、口を閉じていたので、私は、
「はい。アーンと口を開けて」
と、光子に言いました。
光子は、逆らう様子は見せず、素直に、口を開けました。
私は、光子の口に、一切れの、苺のケーキを、入れました。
光子は、モグモグ口を動かして、ゴクンと飲み込みました。
何だか光子が、生きた人形のように見えて、私は、思わず、面白くなって、さらに、また、一切れ、ケーキを切って、光子の口に入れました。
光子は、また、口をモグモグ動かして、ゴクンと飲み込みました。
確かに、これは、「人質ゴッコ」、というのに、ふさわしく、もし、本当に、犯罪者が人質を捕って、逃げられないよう、手を拘束したら、このようにして、人質に、食事を食べさせるのだろうな、と、思いました。
光子の分の、ケーキを全部、食べさせてしまうと、今度は、ポットから、紅茶を、ティーカップに入れて、光子の口に持っていき、
「はい。アーンして」
と言って、光子の口を開かせて、紅茶を、何回かに分けて、京子の口に、注ぎ込み、全部、飲ませました。
「さあ。光ちゃん。裸になりな。押し入り強盗は、人質に逃げられないように、人質を裸にするんだよ」
信一が、言いました。
しかし、光子は、「イヤ」、と言って、首を横に振ります。
「自分で、脱がないのなら、強引に脱がしちゃうよ」
信一が、そう脅しても、光子は、「イヤ」、と言って、言うことを聞きません。
信一は、余裕の表情で、ふふふ、と笑い、
「本当は、光子は、いじめられるのが好きなんだよ」
と言いました。
信一は、ノートパソコンの電源を入れました。
デスクトップには、「光子」、と、書いたフォルダがあります。
信一が、そのフォルダを開けようとすると、光子は、
「あっ。やめて。信ちゃん」
と、後ろ手に縛られた、身を震わせました。
しかし、信一は、光子を無視して、フォルダを開けました。
私は、驚きました。
なぜなら、フォルダの中には、丸裸で、後ろ手に縛られている、光子の写真が、たくさん、あったからです。
それ以外にも、様々な、奇態な格好に縛られた光子の緊縛姿の写真がありました。
さらに、裸の光子がテーブルの上に乗せられて、手足を、テーブルの四つの脚に縛られて、(信一が、剃ったのでしょう)、光子の陰毛が、きれいに剃られている写真、がありました。
「ふふふ。これ、全部、姉さん、が僕に頼んだんだよ。こういう風に、縛って、ってね。テーブルに縛りつけて、毛を剃って、とも、言ったんだよ。だから、その通りにしてやったんだよ」
信一は、ふふふ、と不敵に笑いました。
光子は、それには、反駁せず、唇をキュッ、と、噛み、黙って、顔を赤くしています。
反駁できない、ということは、事実なのでしょう。
「光子は、マゾなんだよ。裸にされて、縛られることが、嬉しいんだ」
信一は、得意そうに言いました。
それは、言われずとも、わかっています。
光子は、自分から、「きつねゴッコをやろう」、と言って、私たち三人に、いじめられる遊びを願い出たほどですから。
「さあ。後ろ手の縄を解くから、自分で、服を脱いで、裸になりな」
信一は、そう言って、光子の、後ろ手の縄を解きました。
光子は、手が自由になりましたが、服を脱ごうとは、しません。
「さあ。服を脱いで、裸になりな」
信一が、きつい口調で命令しましたが、光子は、じっとしています。
しばし、待っても、光子は、座ったままです。
「仕方がないな。それじゃ、お父さんに、頼んで、また、こういうふうに、お母さんを、責めさせるよ」
そう言って、信一は、パソコンのデスクトップにある、「京子」、という、フォルダを開きました。
それには、信一が、私に、渡してくれた、USBメモリと同じ、京子さんの、様々な、緊縛姿が、ありました。
そして、さらに、昨日の、京子さんの、縄の綱渡り、の責め、の写真も、何枚も、ありました。
そして、その動画もあり、後ろ手に縛られた全裸の京子さんが、ピンと、張られた、縄を股間に、挟み込んで、つらそうに、爪先立ち、で、歩いている、姿の動画が、鮮明に、写し出されました。
それは昨日、父親が、京子さんを、責めながら、それを、写真や動画に撮ったものでしょう。
信一は、パソコンを、光子の方に向けました。
「ああっ。やめてー」
光子は、顔を真っ青にして、大きな声を出しました。
「やめて欲しかったら、服を脱ぎな」
信一が、言いました。
「わ、わかったわ。その代り、お母さんは、いじめないで」
光子は、声を震わせて、言いました。
そして、震える手で、ブラウスのボタンを外し、スカートも、脱ぎました。
光子は、白い、ブラジャーと、パンティーだけになりました。
「さあ。それも、脱ぎな」
信一が、命じました。
光子は、おそるおそる、ブラジャーを外しました。
瑞々しい小ぶりの、乳房が、顕わになりました。
さらに、光子は、立ち上がって、パンティーのゴムの縁を、つかんで、降ろしにかかりました。
しかし、さすがに、全裸になるのは、恥ずかしいと見えて、少し、降ろしかけた位置で、ためらってしまいました。信一は、
「えい。じれったい」
と、言って、光子の背後に回り、光子のパンティーのゴムの縁を、つかむと、サー、と、一気に下まで降ろして、足から抜きとってしまいました。
京子の陰毛は、剃ってあって、マンコの割れ目が、子供のように、くっきり見えました。
信一が、剃ったのでしょう。
光子は、咄嗟に、「あっ」、と、言って、あわてて、座り込み、胸とアソコを、手で覆い隠しました。
きつねゴッコ、では、光子は、いじめられた、と言っても、服は着ていました。
しかし、今は、丸裸で、さずかに、光子も、裸を見られるのは、恥ずかしいのでしょう。
女の人が、裸にされても、胸と、アソコを、何とか見られないように、必死に、隠している、姿は、いじらしく、いつまで見ていても、見飽きないように、思われました。
私たちは、しばし、裸の女を、男が、三人で、取り囲んでいる、意地悪な快感に浸っていました。
「人質は、縛られるものだよ」
そう言って、信一は、縄を持って、光子の背後に回ると、光子の腕を、つかもうとしました。しかし、光子は、
「やめてー」
と、叫んで、抵抗しました。
「栄吉。仙吉。この女を、押さえて」
信一が、協力を、求めました。
私たちは、信一の言うことには、逆らえないので、仙吉は、光子の右手を、つかんで、私は、光子の左手を、つかんで、背中に回しました。
そして、背中で、光子の手首を重ね合わせました。
そのすきに、信一は、光子の手首を、縄で固く縛りました。
そして、その縄尻を、机の脚に結びつけました。
信一は、縛ることに、慣れていると見えて、光子は、何とか、縄から抜けようと、もがきましたが、無駄でした。
光子は、あきらめて、もがくのを、やめました。
逃げることが出来ないと、わかって、観念すると、光子は、別のこと、を気にし出しました。
裸で、後ろ手に縛られているので、光子の乳房は、丸見えです。
胸は隠せませんが、光子は、何とかして、性器の割れ目を、見られないようにと、太腿をピッチリ、閉じ合せました。
そうすることによって、確かに、物理的には、アソコの割れ目は、見えませんが、何としても、女の一番、恥ずかしい所を、隠そうとしている姿には、女の、恥じらい、いじらしさ、が、あらわれていて、かえって、男の性欲を刺激します。
しかも、光子は、男三人に、取り囲まれて、男たちの視線を、一身に受けているのです。
以前は、自分から、きつねゴッコをやろう、と言った光子ですが、今は、SM的な遊びを、嫌がっています。
その理由を察するに。
光子は、自分から、きつねゴッコをやろう、と言い出すほどですから、SM的な遊びが、好きなのでしょうが、それは、あくまで軽い遊びの範囲であって、先週の日曜日に、母親が、本格的に、SMプレイで、責められているのを見せつけられて以来、SMに、嫌悪感を持つようになってしまった、のでしょう。
信一が、父親に、光子の母親を、責めるよう頼めば、父親は、光子の母親を、責めさせることが、出来るのです。
京子さんが、マゾで、いじめられるのを、本心で、喜んでいるのか、あるいは、本当は、嫌だけれども、夫には、逆らえない手前、甘んじて、責められているのかは、わかりませんが、いずれにしても、光子は、母親が責められるのが、耐えられなく、そのため、信一には、逆らえないのでしょう。
光子は、きつねゴッコの時、信一に、いじめられるのを、嬉しがっていたほどですから、マゾなのは、間違いありませんが、それは、信一との、二人だけの秘密にしておきたく、他人の、私や仙吉にまで、裸にされて、責められるのは、こわいのでしょう。
「栄吉。仙吉。さあ。光子をうんと、責めな」
信一が言いました。
そう、言われても、私と、仙吉は、光子を責める気には、なれませんでした。
なぜなら、光子は、責められるのを、今は、嫌がっているからです。
SMプレイは、女が、いじめられるのを、望んでいて、はじめて、成り立つものであって、女が、本気で、嫌がっていたら、SMプレイは、成り立ちません。
私たちが、躊躇していると、信一は、
「仕方がないな。じゃあ、こうしてやる」
そう言うと、信一は、光子の右足の足首を縄でカッチリと、縛りました。
そして、足首の縄の、縄尻をとって、椅子に乗って、天井の、梁に、ひっかけました。
そして、縄尻を、グイグイ、引っ張っていきました。
光子の、右足が、どんどん、縄に引っ張られて、天井めがけて高く上がっていきました。
必然、光子の、股間も、広がっていきました。
とうとう、光子の、右足が、ピンと、一直線になりました。
「ああー」
京子は、苦しそうな、喘ぎ声を出しました。
無理もありません。
光子の、股間は、パックリと開き、尻の割れ目も、パックリと開き、尻の穴も、アソコの割れ目も、丸見えに、なったからです。
この前の日曜日に、光子の母親を、責めた方法と同じです。
光子は、マンコをもろに見られて、真っ赤になっています。
「もう、好きなようにして。その代り、お母さん、だけは、いじめないで」
光子は、自分が、いじめられるのと、ひきかえに、母を守りたい、という殊勝な発言をしました。
信一は、ニヤリと笑いました。
「栄吉。仙吉。さあ。この女を、くすぐるんだ」
そう言って、信一は、京子の首筋を、すー、となぞりました。
信一と、光子は、法律上は、義理の姉弟、という関係ですが、血のつながりは、全くありません。
血のつながりが、なくても、幼少の頃から、一緒に育ったというのなら、姉弟、という近親相姦の感覚も、起こるでしょうが、信一と、光子が、一緒に暮らすように、なったのは、二年前からです。
ですから、法律的には、義理の姉弟、という関係であっても、感覚的には、赤の他人、親しい友達、という感覚でいられるのは、容易に察せられます。
それで、光子は、信一だけに、身を任せて、信一に、いじめてもらい、マゾの快感に浸っていたのでしょう。
姉弟、で、こんなことをしているのを他人に知られるのは、光子にとっては、忌むべき恥であり、それは、二人だけの秘密だから、光子も信一に、頼めたのでしょう。
しかし、私と仙吉は、光子とは、赤の他人です。
私たちが、他の人に、二人の関係を話しても、私たちは、傷つきません。
それを、光子は、おそれているのでしょう。
しかし、信一にしてみたら、光子を、いじめているうちに、もっと、光子を、いじめたい、という加虐心が、高じて、複数で、光子を、いじめてみたい、と思うようになったのでしょう。
そもそも、「人をいじめたい」、というサドの性癖と、「人にいじめられたい」、という、マゾの性癖では、マゾの性癖を、持っていることを、人に知られることの方が、はるかに、恥ずかしいでしょう。
一般的に、「サド」、は、それほど、変態的ではありませんが、「マゾ」は、変態的です。
それと、母親が、いじめられるのを見て、「マゾ」、に、嫌気が起こったのでしょう。
光子は、いじめられたくない、と思っているので、私たちは、光子を、いじめる気には、なれませんでした。
しかし、私たちは、信一の言うことに、逆らうことは、出来にくいですし、「くすぐる」程度のことなら、それほど、抵抗も、感じなかったので、そー、と、光子の脇腹や太腿の付け根を、指先で、軽く、くすぐりました。
信一は、光子の、首筋を、くすぐったり、乳房を揉んだりしています。
くすぐっているうちに、だんだん、光子に対する、罪悪感がなくなってきて、コチョコチョと、光子の体の、あちこちを、私たちは、くすぐるように、なりました。
すると、光子は、
「ああー」
と、切ない喘ぎ声を上げました。
見ると、光子の乳首は、勃起しており、アソコの割れ目からは、ネバネバした白っぽい、液体が、出ています。
理性的に、嫌だと、最初は思っていたのが、裸を見られ、体をくすぐられているうちに、被虐心が、起こってきたのでしょう。
「いじめて。もっと、いじめて」
とうとう光子は、あられもない、ことを、叫びました。
その叫びに、私たちは、一層、興奮させました。
私は、光子の、アソコに、指を入れ、コニョコニョ、指を動かしました。
仙吉は、光子の尻の割れ目を、すー、と、なぞりました。
「ああー。いいー」
光子は、被虐の叫びを発しました。
私たちは、興奮しながら、光子を、いたぶる度合いを、強めました。
光子の、アソコの割れ目からは、ネバネバした白っぽい、液体が、ドロドロ出てきました。
京子の息は、ハアハアと、荒くなり、全身が、ガクガクと、震え出しました。
「ああー。いくー」
光子は、ひときわ、大きな声を出しました。
ついに、京子は、エクスタシーに達しました。
しばし、全身が、ピクピク痙攣していましたが、やがて、ガックリと、全身の力が抜け、光子は、死んだように、脱力しました。
「ふふ。とうとう、いったな」
信一は、勝ち誇ったように言いました。
「光子の体をふいてやりな」
信一が、言いました。
私は光子の、濡れたアソコを、ティッシュペーパーで、ふきました。
そして、私と仙吉は、汗まみれの、光子の体を濡れタオルで、ふきました。
光子は、後ろ手に縛られているので、私たちの、なすがままにされています。
信一は、椅子に乗って、天井の梁に、引っかけてある、縄を解きました。
一直線に、吊られていた、光子の、足が、スルスル降りてきました。
信一は、光子の右足首の縄を解き、そして、光子の、後ろ手の縄も解きました。
これで、光子は、拘束が無くなりましたが、彼女は、疲れからか、床に、グッタリしています。
「姉さん。服を着なよ」
信一が、言いましたが、光子は、グッタリ俯いたままです。
「仕方がないな。じゃあ、君たちが、光子に、服を着せてやりな」
信一が、言いました。
私は、光子の、床にある光子のパンティーを、とって、足をくぐらせ、スルスルと、引き上げていきました。
膝を越し、太腿の中程まで、パンティーを、引き上げると、光子は、ムクッ、と、起き上がって、自分で、パンティーを、腰まで、引き上げました。
そして、いそいで、ブラジャーを拾うと、ブラジャーを、着けました。
そして、スカートを履いて、ブラウスを着ました。
「今日は、これを、やるために、呼んだんだ」
信一が、言いました。
光子は、黙って、座っています。
「それじゃあ、僕たちは、帰るよ」
私は、気まずくなって、信一に、そう言いました。
「うん」
信一も、止めませんでした。
私と仙吉は、光子の部屋を出ました。
そして、信一の家を、出て、自転車に乗って家に帰りました。
家に着くと、部屋に入って、パソコンを、開きました。
信一からの、メールが来ていたので開けると、それには、「光子」、と、書かれた、フォルダが、添付されていました。
開けてみると、さっき見た、光子の緊縛姿の写真が、たくさん、ありました。
その日、以後、私は、信一の家に、行きづらい、感覚になりました。
○
それから、数日が、経ちました。
学校で、私は、信一に、話しかけづらくなりました。
光子が、マゾの性癖があるとはいえ、光子は、母親を、かばうために、いじめに耐えている面も、あると、わかった以上、光子を、いじめる、のは、可哀想だ、と思ったからです。
それを、知らない最初は、きつねゴッコ、も、無邪気に楽しめましたが、信一の家族関係のことが、わかってしまった以上、光子を、いじめるのは、可哀想に思うように、なりました。
信一が、「今度の、日曜も、来なよ。光子を、いじめるから」、と言っても、私は、
「いや。いいよ」
と断りました。
だんだん、信一との、つきあいが、疎遠になっていきました。
二ヶ月ほどした、ある日のことです。
私は、信一に、
「京子さん、や、光子は、どうしている?」
と、聞きました。
私が、行かなくなっても、信一は、光子を、いじめているのだろうか、そして、父親と一緒に、京子さん、を、いじめているのだろうか、と疑問に思っていたからです。
信一も、信一の父親も、はじめは、父と息子、二人だけで、光子、や、京子さん、を、いじめて楽しんでいたのでしょうが、だんだん、もっと強い刺激を求めて、他の人間も加えて、多数で、京子さん、や、光子、を、いじめたくなったのでしょう。
私や仙吉は、そのために、利用されたのでしょう。
信一は、
「お父さんは、会社の大阪支店に行ってしまったんだ」
と、言いました。
信一は、さびしげな、表情です。
「じゃあ、君は、今、京子さん、と、光子と、三人で暮らしているの?」
と、聞くと、信一は、
「うん」
と、答えました。
信一は、父親という、後ろ盾があったから、京子さん、や、光子に、エッチなことを出来たのであって、後ろ盾である、父親が、いなくなった今も、信一が、京子さん、や、光子に、エッチなことを、しているのか、どうか、それは、わかりません。
でも何か、信一の、さびしげな表情を、見ていると、父親の、後ろ盾、を、失って、また、私が、行かなくなって、信一は、京子さん、や、光子、を、いじめられなくなって、しまったのでは、ないか、と思いました。
しかし、光子、は、きつねゴッコ、で、いじめられる、のを、楽しんでいましたし、義理の弟の、信一に、頼んで、密かに、恥ずかしい姿にされることを、楽しんでいたのですから、光子、には、マゾの性癖があるのは、間違いありませんし、京子さん、が、女体盛り、で、いじめられた時の京子さん、の態度にも、嫌がっている様子は、感じられなく、いじめられることを、楽しんで、いた、ようにしか、思えません。
京子さん、にも、マゾの性癖が、あると、私は、確信しています。
私は、女の性欲は、よくわかりませんが、男は、いつも、女に対して、発情していて、エッチなことを、思っていますが、ネットで、調べると、
「女は、男と違って、いつもは、発情していない、が、いったん、性欲のモードにスイッチが入ると、男以上に、性欲の満足を、貪る」
と、書いてありました。
京子さん、は、信一の父親に、よって、性欲のモードにスイッチが入ってしまって、いたのでしょうが、父親が、いなくなることによって、性欲のモードに入る、起爆剤が、なくなってしまった、のかも、しれない、と私は、思いました。
しかし、私は、だんだん、京子さん、に、会いたくなりました。
それは、京子さん、が、美しく、魅力のある女性だからです。
京子さん、に、エッチなことも、してみたい、とも、思いました。
私は、毎日、寝る時は、京子さん、の、緊縛写真を見て寝ました。
女は、自分からは、性欲が、起こらない、とは、書いてあっても、それは、そういう傾向が、ある、ということで、女にも、自発的に、性欲が起こる時も、あるでしょう。
京子さん、も、夫が、いきなり、全く居なくなって、しまって、時には、性欲の快感を求める時も、あるのではないのだろうか、と私は思いました。
もし、京子さん、が、そういう気持ちで、悩んでいるのであれば、私は、京子さん、に、エッチなことを、したいと思いました。
しかし、そうでないなら、無理に、京子さん、に、エッチなことをして、京子さんを、悪徳的な悪戯の世界に引きずり込みたくはありませんでした。
ある日のことです。
私が、ショッピングセンターに行くと、買い物をしている、京子さん、を見かけました。
光子と一緒です。
私は、二人に気づかれないようにしながら、二人を見守りました。
二人は、笑顔で笑っていて、とても、幸せそうでした。
それは、性欲とは、全く無縁な、健全で健康的な、笑顔でした。
私は、その時、瞬時に、二人を、悪徳的な悪戯の世界に引きずり込んでは、いけない、と思いました。
学校でも、クラス替えが、行われ、私と、仙吉は、信一と、別のクラスになりました。
ある日、信一は、父親が、大阪の、会社に、長く、留まることが、決まったことを、言いました。
一時の在籍出向が、転籍出向に、変わったそうです。
そのため、父親は、信一の家を、売却して、大阪に、あらたに、建て売りの家を買って、家族四人は、大阪に、引っ越すことになるそうです。
そうして、家族四人は、家を売却し、大阪に、行ってしまいました。
信一や、京子さん、や、光子、と会えなくなるのは、さびしいことでした。
しかし、京子さん、や、光子、の、緊縛写真は、持っています。
信一とは、彼が、大阪に行ってからは、音信普通になりました。
やがて、私は、中学を卒業し、地元の高校に進学しました。
今、信一の家族は、どうしているか、わかりません。
しかし、中学の一時期、京子さん、や、光子と、刺激的な悪戯をして、遊んだことは、私の心の中で、いつまでも、楽しい思い出となっています。
平成30年5月2日(水)擱筆
カチッと音がして、部屋の戸が開きました。
信一が、もどってきたんだろうと、戸の方に、目をやると、私は、吃驚しました。
なぜなら、そこには、信一と光子が、立っていたからです。
光子は、目隠しされて、後ろ手に縛られて、信一が、その縄尻を握っています。
信一は、まるで、悪漢を連行する巡査のようです。
なぜ、信一が、光子を連行して来たのかは、わかりません。
信一は、光子を部屋の中に入れて、柱の前に、座らせて、後ろ手の縄尻を柱に結びつけました。
そして信一は、光子の、目隠しを、とりました。
「あっ。お母さん」
光子は、裸で、片足を吊り上げられている、母親を、見ると、咄嗟に、大きな声を出しました。
「あっ。光子ちゃん」
光子の声に、母親も、光子に視線を向けました。
「信ちゃん。やめて。お母さんを、いじめないで」
光子は、信一に訴えるように言いました。
縄で、縛られて柱に、縛られていなかったら、光子は、一目散に、母親の所に駆け寄ったでしょうが、柱に縛られているので、光子は、動けません。
「信一さん。お願いです。私の、このような姿を、光子には見せないで下さい」
それまで、黙って、責められていた、京子さんも、真っ青になって、信一に、訴えました。
しかし、信一は、ニヤニヤ笑って、聞く耳を持とうとしません。
私は、一瞬、どういうことなのか、訳が分からず、京子さんの、体から、手を離しました。
しかし、信一は、また京子さんの所に行くと、吊られている京子さんの、足首をつかむと、足の裏を、くすぐり出しました。そして、私と仙吉を見て、
「さあ。お前たちも、やりな」
と言いました。
信一が、どうして、光子を連れてきたのか、わからず、私が、ためらっていると、
「ふふふ。京子さんは、恥ずかしい目に会うと、喜ぶマゾなんだ。自分の娘に、恥ずかしい姿を見られるのは、とっても、恥ずかしいだろう。だから、光子を連れてきたんだ」
と、信一は、言いました。
「信一さん。お願いです。どうか、光子を部屋から出して下さい。私は、どんなことを、されても、構いませんから」
と、京子さんは信一に哀願しました。
しかし、信一は、京子さんの哀願など、聞く耳を持とうとしません。
京子さんの、胸を足で踏みながら、京子さんの、足の裏を、くすぐっています。
「さあ。栄ちゃん。仙吉。さっきのように、三人で、京子をいじめるんだ」
そう言って、信一は、私たち、二人の参加を求めます。
しかし、私は、すぐに、信一の命令に従う気には、なれませんでした。
母親が、責められるのを、娘に、見せつける、というのは、母親は、恥ずかしいでしょうし、光子に、そんな光景を見せつける、というのも、可哀想な気がしたからです。
そんなことをしたら、母親と娘の関係が、気まずくなってしまうでしょう。
しかし、だからといって、何もしないでいるのも、気まずいものでした。
なぜなら、信一は、三人で、京子さんを責めるために、私たちを、呼んだのですから。
おそらく、間違いなく、信一は、一人では、京子さんに、こういう、意地悪を、したことがあるのでしょう。
女体盛り、の時も、手慣れた様子でしたから。
信一、一人だけが、京子さんを、責めているのを、私と仙吉は、嫌そうに、見ているというは、信一にとっては、しらけてしまい、つまらないでしょう。
信一は、私と仙吉も、参加させたいのです。
そして、私と仙吉も、さっきは、京子さんを、三人がかりで、責めることを楽しんでいたのです。
光子がいないのをいいことに、さっきまで、光子の母親を、弄んでいたのに、光子の前では、いい子ぶる、というのも、ずるいように、思われました。
それに、信一だけの意志で、こんなことが、出来る、とも、思えません。
光子を縛って、連れてくる、というのも、信一の力だけでは、出来ないでしょう。
おそらく、信一の父親の、後ろ盾があるから、こういうことが、出来るのであって、信一の父親が、こうするよう、命じたのに、違いありません。
私が、そんなことを、考えていると、信一は、
「さあ。お前たちも、加わりな」
と、私たちの参加を急かします。
信一は、京子さんの乳首を、割り箸で、突きながら、言いました。
「さあ。ぼーとしてないで、栄吉は、マンコを責めな。仙吉は、尻の穴を責めな」
信一が命じました。
私は、信一の命令に従って、さっきのように、京子さんの、マンコの割れ目に、指を入れました。
そして、指をコニョコニョ、動かしました。
また、ネバネバした液体が、出始めました。
仙吉は、京子さんの、尻の割れ目を、すー、と、なぞり出しました。
信一は、京子さんの、乳房を揉んだり、乳首をつまんだりしています。
京子さんは、
「ああー」
と、切ない喘ぎ声を出しました。
信一は、京子さんの、首筋や、脇腹を、すー、と、撫でたり、くすぐったりしました。
それを見て、私たちも、京子さんの、尻や、足の裏、など、体の、あちこちを、くすぐりました。
「ひいー」
京子さんは、一際、大きな悲鳴を上げました。
マンコからは、ドロドロ、白っぽい、ネバネバした、液体が、出て来ました。
「信ちゃん。お願い。お母さんを、いじめないで」
光子が、後ろ手に縛られた、体を揺すって、言いました。
信一が、ジロリと、光子の方に、視線を向けました。
「うるさいな。光っちゃん。見たくないなら、目をつぶっていれば、いいじゃないか。それとも、また目隠しをしてやろうか?」
信一が、聞きました。
「・・・・」
光子は、唇をキュッと、噛んで、困惑した顔で、答えられず、黙っています。
無理もあません。
光子は、母親が、責められるのを、見たくはないけれども、それと同時に、母親が、どんなふうに、責められるのか、心配でもあり、見守りたくもあるのです。
その証拠に、光子は、さっきから、目をギュッ、と、閉じて、俯いていましたが、時々、そっと母親の様子を、知るために、チラッ、と、目を開けて、その光景を見ると、すぐにまた、目を閉じる、ということを、繰り返していたからです。
光子を離れ家から出して、離れ家の鍵をかけたら、離れ家の中で、母親が、どんな責めを、受けているか、気が気でなくなって、これも困るでしょう。
「姉さん。おとなしくしていないと、姉さんも、裸にしちゃうぞ」
信一が、光子に向かって言いました。
「信一さん。どうか、光子は、いじめないでやって下さい。その代り、私を好きなように責めて下さい」
すぐに、母親が、娘を守ろうと、信一を制しました。
「よし。じゃあ、責め、の、度合い、を、もっと激しくするんだ」
信一が、言いました。
私たち三人は、京子さんへの、責めを、激しくしていきました。
私は、マンコを擦る速度を速め、仙吉は、尻の割れ目を、さかんに、なぞり、信一は、乳房を、一層、強く揉み、そして、体のあちこちを、さかんに、くすぐりました。
京子さんの、マンコから、ドロドロと、白い粘っこい液体が、溢れ出てきました。
京子さんの息は、ハアハアと、荒くなり、全身が、ガクガクと、震え出しました。
「ああー。いくー」
京子さんは、ひときわ、大きな声を出しました。
ついに、京子さんは、エクスタシーに達しました。
しばし、全身が、ピクピク痙攣していましたが、やがて、ガックリと、全身の力が抜け、京子は、死んだように、脱力しました。
「ふふふ。京子さんは、エクスタシーを味わったんだよ」
信一が、得意そうに言いました。
女にも、男の射精と同じように、エクスタシーがあることは、アダルトビデオを見て、知っていました。
しかし、それが、女にとって、どのようなものであるのかは、わかりません。
私たちは、京子さんを責めるのを、やめました。
「よし。じゃあ、今日は、これで終わりにしよう」
信一が言いました。
「栄吉と仙吉は、光子の縄を解いてやりな」
信一は、そう言って、自分は、椅子に乗って、天井の梁に、引っかけてある、縄を解きました。
一直線に、吊られていた、京子さんの、足が、スルスル降りてきました。
信一は、京子さんの右足首の縄を解き、そして、京子さんの、後ろ手の縄も解きました。
これで、京子さんは、拘束が無くなりましたが、疲れからか、床に、グッタリしています。
私と、仙吉は、光子の後ろ手の、縄を解きました。
縄を解かれて、自由になると、光子は、
「お母さん」
と、言って、床に寝ている、母親の所に、駆けつけました。
「じゃあ、今日は、これで終わりだ。君らは家に帰りな」
信一が、私と仙吉に言いました。
「いい物をあげるよ」
そう言って、信一は、USBメモリを、二つ、ポケットから取り出して、私と、仙吉に、渡しました。
「ありがとう。何が入っているの?」
一応、貰った手前、礼を言って、質問しましたが、大体、何かは、わかります。
信一は、ニヤッ、と、笑って、
「それは、家で、ゆっくり、見て楽しみな」
と、思わせ振りな口調で言いました。
「それじゃ、さよなら」
と、言って、私と仙吉は、離れ家、を出ました。
そして、自転車に乗って信一の家を出て、帰途につきました。
家に着くと、母親が、出て来ました。
「お帰りなさい」
そう言って、母親は、夕飯の、カレーライスを、レンジで温めて、食卓に、出してくれました。
私は、急いで、カレーライスを、搔き込みました。
そして、急いで、部屋に入って、パソコンの電源を入れ、信一から、貰ったUSBメモリ、を、差し込んで、開けてみました。
USBメモリの中には、思った通り、京子さん、が、裸で緊縛された、写真が、たくさん、入っていました。
後ろ手に縛られて、乳房を挟むように、胸の上下を、縛った姿。
柱を背に、立たされて、柱に縛りつけられている姿。
後ろ手に縛られて、腰に、ベルトのように、縄が巻かれ、股間に縄が食い込んでいる姿。
尻を高く上げている姿。
両足首を、縛られて、引っ張られ、足が大きく開かれている姿。
後ろ手に縛られて、胡坐をかかされて、両足首は縛られて、その縄尻は首にかけられて、胡坐をかいたまま、苦しそうな姿勢で動けない姿。
足袋だけ、履かされて、縛られている姿。
ブラジャーや、ブラウスだけは、着ているのに、下半身は、露出している、恥ずかしい姿。
そんな、いやらしい、写真が、100枚、以上、たくさん、ありました。
私は、食い入るように、写真を見ました。
写真を撮ったのは、信一の父親に違いありません。
しかし、はたして、京子さんは、マゾで、こうされるのが、本当に嬉しいのか、それとも、信一の父親の、金目当て、で、結婚したため、本当は、嫌だけれども、仕方なく、父親の変態趣味に、従っているのかは、その写真だけからでは、どうしても、わかりませんでした。
その晩は、興奮して、なかなか寝つけませんでした。
○
月曜日になりました。
睡眠とは、不思議なもので、昨日は、生まれて初めての刺激的なことばかりを、見て、して、激しく興奮していたのに、一晩、眠ると、昨日の興奮は、すっかり無くなっていました。
社会人でなくても、学生でも、休みの日曜日が、終わって、月曜の朝、となると、精神が緊張モードに入ります。
社会人は、仕事に対してですが、学生は、仕事などありませんが、学生の勉強は、労働ではありませんが、勉強が、好きで好きで、たまらない、ほんの一部の生徒を除いた、勉強嫌いの、ほとんどの生徒にとっては、学校に拘束されて、一日中、好きでもない勉強をさせられる、という点では、社会人も学生も同じです。
誰しも、何の拘束の無い、自由に時間を使っていい、土日の方が、のんびりできて、気持ちが、リラックス出来るものです。
ましてや、内気で、友達も少なく、大人数の中で、バカはしゃぎ出来ない私には、ガヤガヤした、教室の雰囲気が、嫌いでした。
信一も、家では、殿様のように、傲慢に振舞っていますが、学校では、友達もいなく、休み時間も、一人で、自分の机に、ポツンとしています。
私もそうですが、信一も、内弁慶なのです。
私は、昨日の感想を信一に、得々と、嬉しそうに、話す気には、なれず、信一も、そのようでした。
なので、休み時間になっても、信一と、話すこともしませんでした。
昨日のことは、お互い、自分の心の中で、秘密の世界にしているようで、そして、自分が、他の生徒には、想像も出来ない、秘密の世界を持っていることに、言い知れぬ、心地よさ、を、私は、感じました。
信一が、私を、悪徳的な悪戯に誘ったのも、私の内気さ、に目をつけたのでしょう。
私なら、誰にも話さないと。
信一は、私に、悪戯の口止めを、言葉では、言いませんが、私が、軽々しい性格ではなく、昨日の悪戯を、誰にも話さない、と、確信しているのでしょう。
信一も、自分一人が、秘密の世界を持っている特権を、内心で、得意になっているのでしょう。
さて、その週も、つまらない、たいくつな、学校の夫役が、終わりに近づいた、金曜日のことです。
信一が、私の所にやって来ました。
「明日。家においで。面白いものを、見せてあげるから」
と、信一は、言いました。
きっと、また、エッチなことに、違いありません。
私は、嬉しさを顔には出さずに、いたって、平静を装いながら、
「何時に?」
と、聞きました。
「わからない。昼過ぎだと思う。メールを送るから、メールが、届いたら、すぐにおいで」
と、信一は、言いました。
今度は、何をするのだろうと、ワクワクしながら、私は、
「うん。わかった。メールが来たら、直ぐに行くよ」
と、答えました。
そして、信一と、別れました。
家に帰ると、「ただいま」、と、一言、母親に、言って、私は、すぐに、部屋に入りました。
そして、信一から、貰ったUSBメモリを、開いて、京子さんの、恥ずかしい姿を、再び、じっくり、眺めました。
いくら、見ても、見飽きることはありません。
明日は、京子さんに、どんなことを、するのだろうかと、思うと、胸がドキドキして、興奮をおさえることが、出来ませんでした。
その晩は、京子さんの、たくさんの、恥ずかしい緊縛姿を見ながら、明日は、どんなことを、するのだろう、と思い巡らしました。
○
土曜日になりました。
朝寝坊して、9時に、起きて、遅い朝食を食べると、私は、すぐに、部屋にもどりました。
そして、ベッドの上に、ゴロンと寝転んで、いつ、信一から、メールが来るか、と思いながら、USBメモリを、開いて、京子さんの、恥ずかしい姿を、じっくり、眺めていました。
昼が近づくと、信一から、いつ、メールが来るかと、緊張が、高まってきました。
12時を、過ぎても、信一から、メールは来ません。
私は、母親と、昼ごはんを食べました。
信一からの、メールが、来ることが、気になっていたので、昼ごはん、は、いそいで、かっこみました。
そして、食事が済むと、すぐに部屋にもどって、また信一からの、メールが、いつ来るかと、ワクワクしていました。
1時を、過ぎた時でした。
信一から、「栄ちゃん。はやくおいで」、と、メールが、届きました。
私は、「やった」、と、嬉しくなり、「今すぐ、行くよ」、と、だけ書いて、返信メールを信一に送りました。
私は、自転車に乗って、ペダルを、力一杯、漕ぎ、急いで、信一の家に向かいました。
10分もせずに、信一の家に着きました。
ピンポーン。
玄関のチャイムを鳴らすと、「はーい」、という、信一の声が聞こえ、パタパタと玄関に向かう足音が聞こえ、玄関の戸が開きました。
「こんにちは」
私は笑顔で挨拶しました。
「よく来てくれたね。さあ、入って」
と、信一が、促します。
居間のフカフカのソファーには、仙吉が、座っていました。
「仙吉も、ちょうど、今、来たところだよ」
信一が、言いました。
「姉さんは?」
私は、信一に聞きました。
私は、信一の、きれいな、母親に会うのが、楽しみでしたが、母親似の、美しい光子も、好きで、会えるのが楽しみでした。
「姉さんは、今日、友達と、原宿に出かけていて、いないよ」
信一は、素っ気なく言いました。
信一の、きれいな、姉さんに、会えるのが、楽しみでしたので、私は、少し、残念に思いました。
「お母さんは?」
私は信一に聞きました。
「お母さんは、離れ家に居るよ」
と、信一は、言いました。
私は、ちょっと、違和感を感じました。
お母さんが、いるのなら、友達が来たなら、挨拶して、おやつ、を、くれるのが、普通です。
先週の、日曜日に、私たちに、恥ずかしい姿を見られたとはいえ、大人の女性なのですから、それを、恥ずかしがって、引きこもる、ということは、考えられません。
恥ずかしい姿を見られたのですから、羞恥心を感じて、恥ずかしそうな、態度が、少しは、現れても、挨拶は、するはずです。
私がそんなことを、考えていると、信一は、
「さあ。離れ家に行こう」
と、言いました。
信一は、私と、仙吉を、引き連れて、離れ家に行きました。
離れ家に鍵は、かかっていなく、信一は、そっと、音がしないように、離れ家の戸を、ほんの僅か、開きました。
「面白いものを見せてあげるよ。でも。いいかい。気づかれないように、戸の隙間から、そっと、覗くだけだよ」
そう、信一は、私たちに、釘刺しました。
私たちは、無言で肯きました。
そして、そー、と、戸の隙間から、中を覗きました。
私は、吃驚しました。
部屋の中には、一方の壁から、向かい合わせの壁へ、一本の縄が、ピンと、一直線に、張られてあったからです。
両方の壁には、留め金が、つけられていて、縄の両端は、留め金に、しっかりと、結び付けられています。
そして、京子さんが、丸裸にされて、後ろ手に縛られて、ピンと張られた、その縄をまたいでいます。
縄の位置は、高く設定されていて、京子さんの、股間に、深く、食い込んでいます。
そのため、京子さんは、爪先立ちになって、つらそうに、しています。
縄には、30cmくらいの間隔で、縄が縒られて、等間隔に縄の瘤が、たくさん、作られていました。
京子さんの、すぐ手前に、椅子があり、信一の父親が座っています。
幸い、椅子は、縄の手前にあり、信一の父親は、私たちに、背を向けて座っているので、気づかれる心配はありません。
京子さんも、後ろ姿で、尻の割れ目に、縄が食い込んでいる姿なので、顔は、私たちの方に向いていません。
信一の父親は、長い竹の棒を持っていて、「さあ。歩け」、と言って、椅子に、座ったまま、京子さんの、大きな、柔らかい尻をピシャリと、叩きました。
「は、はい」
京子さんは、素直に返事して、歩き出しました。
歩くことによって、股間が、擦れ、京子さんは、「ああー」、と、苦しそうな声を出しました。
しかし、信一の父親は、京子さん、が立ち止まるのを、許しません。
「さあ。とっとと、歩け」
そう言って、信一の父親は、京子さんの、白桃のような、すべすべした、形のいい、尻をピシャリ、と、叩きました。
「はい」
と、言って、京子さんは、ゆっくりと、爪先立ちの足を、苦しそうに、体をプルプル震わせながら、ゆっくりと、歩きました。
縄が縒られた、瘤の所を、通る時は、京子さんは、一際、大きな声で、「ああー」、と、苦しげに眉を寄せて、つらそうな声を出しました。
信一の父親は、椅子の隣りにある、サイドテーブルの上にある、ブランデーを飲みながら、この意地悪な拷問を、楽しんでいます。
私は、固唾を呑んで、見ていましたが、激しい興奮が私を襲いました。
京子さんは、可哀想に思えますが、何とも、京子さんが、美しく見えたからです。
信一は、黙って、私たちの方を見ると、指を、クイクイと動かしました。
気づかれないよう、もどろう、という合図です。
私たちは、無言で肯いて、中に居る、父親や、京子さんに気づかれないように、そっと、音をたてないよう戸を閉めました。
そして、私たちは、足音を立てないように、そっと、歩いて、離れ家から離れました。
「どうだ。面白かっただろう」
信一が、得意そうに言いました。
私は、正直に、面白かった、とは、言えず、黙っていました。
仙吉もそうです。
「今日は、これを見せるために、君たちを呼んだのさ。オヤジは、ああやって、京子さんを、いじめているのさ」
と、信一が、言いました。
「お父さんに、気づかれると、まずいから、今日は、これで、帰って」
と、信一は、言いました。
私たちは、黙って、肯きました。
「あしたも、面白いことをするから、来て。時間は、また、メールで知らせるから」
と、信一は、言いました。
私は、自転車に乗って、家に向かいました。
家に帰った私は、すぐに、部屋に、入りました。
今、見た、京子さんの拷問の様子が、ありありと、頭の中で再現されてきました。
京子さんの、美しい白桃のような尻。
京子さんの、股間に食い込む縄。
それを、楽しげに、見て、京子さんを、いじめている、信一の父親。
いじめられて、つらそうに歩いている京子さん。
その光景の感慨は、何と表現していいか、わかりません。
京子さんが、可哀想で、京子さんを助けてやりたい、と、思う気持ちと、いじめられている京子さんが、あまりにも、美しく、京子さんを、いじめたい、という、サディスティックな思いが、私の心の中で、激しく葛藤しました。
その、どうしようもない、もどかしさが、私を苦しめると、同時に、私を、激しい興奮の絶頂に、導きました。
私は、信一から貰ったUSBメモリを開いて、京子さんの緊縛写真を、激しい興奮を持って見ました。
今日の責めだけでなく、信一の父親は、いつも、京子さんを、ああして、いじめているのだと、いうことが実感されました。
私も、美しい京子さんを、いじめてみたい、と思いました。
ただし、信一の父親のように、意地悪く、ではなく、やさしく、です。
私は、股間を揉みながら、ある夢想に浸りました。
それは、こんな夢想です。
私は、信一の父親が、京子さんの責めが、終わって、京子さんを、そのままにして、去って行った後、急いで、京子さんの所に行って、「痛くありませんでしたか?」、と、聞いて、すぐに、縄を解いてやり、京子さんの体を、温かいタオルで、拭いて、介抱して、京子さんが、「ありがとう」、という、そんな夢想です。
京子さんへの思慕は、募るばかりでしたが、信一が、「明日も面白いことをするから来て」、と言ったことも、気にかかっていました。
信一は、「面白いことを」、「見せる」、と言ったのではなく、「する」、と言ったのですから、私は、きっと、また、この前の日曜日のように、京子さんを、三人で、また、いじめるのだろうと、思いました。
私は、明日は、どんふうに、京子さんを、責めるのだろうかと、ワクワクしました。
その晩も、信一から貰ったUSBメモリの、京子さんの緊縛姿を一枚一枚、見て、こんなふうに責めるのだろうか、それとも、こんなふうに責めるのだろうかと、興奮しながら、想像を巡らしました。
その夜も、明日の興奮のため、なかなか、寝つけませんでした。
○
日曜日になりました。
私は、低血圧のため、朝起きが、悪いのです。
午前9時に起きました。
「栄吉くーん」
母親に呼ばれて、目を擦りながら、階下に降りてきて、遅い朝食をしました。
朝ご飯は、ご飯と、味噌汁と、焼鮭と、豆腐と、納豆でした。
朝ご飯を食べているうちに、だんだん、目が覚めてきました。
食べ終わると、急いで、また、自分の部屋に入りました。
そして、ベッドに寝て、パソコンを開いて、京子さんの緊縛写真を一枚一枚、見ました。
だんだん、興奮してきました。
今日は、京子さんに、どんな責めをするんだろう、と、信一からのメールが、いつくるか、気になり出しました。
12時になって、も、メールは、来ませんでしたので、母親と、昼ごはんを食べました。
そして、また、すぐに、自分の部屋に、もどりました。
信一から、メールが、来ないかと、だんだん、興奮の度合いが高まってきました。
1時を過ぎた頃、やっと、ピピッっと、メールが来た、着信音が鳴りました。
私は、いそいで、メールを見ました。
信一から、「栄ちゃん。はやくおいで」、と、簡単に書いてありました。
私は、「やった」、と、嬉しくなり、「今すぐ、行くよ」、と、だけ書いて、返信メールを信一に送りました。
私は、自転車に乗って、ペダルを、力一杯、漕ぎ、急いで、信一の家に向かいました。
10分もせずに、信一の家に着きました。
ピンポーン。
玄関のインターホンを鳴らすと、「はーい」、という、信一の声が聞こえ、すぐに、家の戸が開き、信一が、走って、玄関にやって来ました。
「こんにちは」
私は笑顔で挨拶しました。
「よく来てくれたね。さあ、入って」
と、信一が、促します。
私は、信一の家に入りました。
居間のフカフカのソファーには、仙吉が、座っていました。
「栄吉くん。いらっしゃい」
京子さんが、ニコッと、笑って、挨拶しました。
「こんにちは」
と、私も、挨拶しました。
先週の日曜日に、あれほど、恥ずかしい姿を晒し、私と仙吉と、信一の三人で、責められたのに、京子さんは、落ち着いていました。
京子さんは、昨日、私と仙吉と、信一に、父親に責められているのを、見られたことを、知りません。
しかし、昨日と、先週の日曜日に、見た、京子さんの、裸の体は、網膜に焼きついてしまって、一生、忘れることはないでしょう。
しかし、京子さんには、それを、気にして、恥ずかしがっている様子は見えません。
京子さんも、内心では、恥ずかしいと思っているのかも、しれませんが、それは、わかりません。
しかし、服を着ていると、裸の京子さんの姿は、連想されてきません。
SMプレイというものは、スポーツと同じのようなもので、している時は、心も体も裸になって、お互い、快楽の限りを、貪っていますが、終わってしまえば、お互い、日常の感覚にもどるものなのだな、と、私は、気づかされました。
服を着て、母親という立場でいる、今の、京子さんを、いきなり、脱がしたり、いじめたりすることは、出来ないのですから。
しかし、この後、そのスポーツが、始まるんだ、と思うと、心がワクワクしてきました。
「お父さんは?」
父親の姿が見えないので、私は信一に聞きました。
「今日は、朝からゴルフに出かけているよ」
信一が、言いました。
「さあ。どうぞ」
しばしして、京子さんが、苺のケーキ、や、クッキー、と、紅茶、を、持ってきてくれました。
「あら。光子は?」
京子さんが、信一に尋ねました。
「姉さんは、部屋で勉強に熱中しているよ。僕が部屋へ持って行ってやるよ」
信一が、言いました。
「そう。じゃあ、お願いね」
京子さんが、念を押すように言いました。
光子は、てっきり、今日も、友達と原宿へでも、出かけていると、私は、思っていたので、家に居るとは、以外でした。
「おやつは、二階に持って行って、食べよう」
信一が、言いました。
私と、仙吉と、信一は、京子さんが、持ってきてくれた、苺のケーキ、や、クッキー、と、紅茶、を、持って、二階に上がりました。
信一は、姉の部屋の戸を開けました。
「姉さん。おやつを持ってきたよ」
信一が言いました。
戸を開けて、部屋を見ると、私は吃驚しました。
なぜなら、光子は、服は着ていますが、後ろ手に縛られて、その縄尻は、机の脚に縛りつけられていたからです。
光子は横座りして、観念したように、項垂れていました。
光子は、私たちを見ると、はっと、身を竦めました。
今日は、この後、京子さんを、責めるのだと、思っていたので、私は、どういうことなのか、わからなくなりました。
信一は、苺のケーキ、や、クッキーを、光子の前に置きました。
なので、私や仙吉も、持ってきた、クッキーや、紅茶を、置きました。
「信ちゃん。どういうことなの?」
事態がつかめず、私は信一に聞きました。
「ふふふ。人質ゴッコさ。姉さんは、押し入り強盗に、捕まえられた、人質さ」
と、信一は、得意そうに言いました。
「さあ。食べよう」
そう言って、信一は、苺のケーキを切り、食べ始めました。
「お前たちも食べなよ」
信一に言われて、私と仙吉も、ケーキを食べ始めました。
ケーキを食べ終わって、紅茶も飲むと、信一は、光子に、
「ふふふ。人質にも、ちゃんと、食事は、与えてやるよ」
と言って、私の方を向き、
「栄吉。光子に、ケーキを食べさせてやりな」
と、命じました。
私は、光子の分の、苺のケーキを、ナイフで、一口分に、切って、フォークで、光子の口に運びました。
光子は、口を閉じていたので、私は、
「はい。アーンと口を開けて」
と、光子に言いました。
光子は、逆らう様子は見せず、素直に、口を開けました。
私は、光子の口に、一切れの、苺のケーキを、入れました。
光子は、モグモグ口を動かして、ゴクンと飲み込みました。
何だか光子が、生きた人形のように見えて、私は、思わず、面白くなって、さらに、また、一切れ、ケーキを切って、光子の口に入れました。
光子は、また、口をモグモグ動かして、ゴクンと飲み込みました。
確かに、これは、「人質ゴッコ」、というのに、ふさわしく、もし、本当に、犯罪者が人質を捕って、逃げられないよう、手を拘束したら、このようにして、人質に、食事を食べさせるのだろうな、と、思いました。
光子の分の、ケーキを全部、食べさせてしまうと、今度は、ポットから、紅茶を、ティーカップに入れて、光子の口に持っていき、
「はい。アーンして」
と言って、光子の口を開かせて、紅茶を、何回かに分けて、京子の口に、注ぎ込み、全部、飲ませました。
「さあ。光ちゃん。裸になりな。押し入り強盗は、人質に逃げられないように、人質を裸にするんだよ」
信一が、言いました。
しかし、光子は、「イヤ」、と言って、首を横に振ります。
「自分で、脱がないのなら、強引に脱がしちゃうよ」
信一が、そう脅しても、光子は、「イヤ」、と言って、言うことを聞きません。
信一は、余裕の表情で、ふふふ、と笑い、
「本当は、光子は、いじめられるのが好きなんだよ」
と言いました。
信一は、ノートパソコンの電源を入れました。
デスクトップには、「光子」、と、書いたフォルダがあります。
信一が、そのフォルダを開けようとすると、光子は、
「あっ。やめて。信ちゃん」
と、後ろ手に縛られた、身を震わせました。
しかし、信一は、光子を無視して、フォルダを開けました。
私は、驚きました。
なぜなら、フォルダの中には、丸裸で、後ろ手に縛られている、光子の写真が、たくさん、あったからです。
それ以外にも、様々な、奇態な格好に縛られた光子の緊縛姿の写真がありました。
さらに、裸の光子がテーブルの上に乗せられて、手足を、テーブルの四つの脚に縛られて、(信一が、剃ったのでしょう)、光子の陰毛が、きれいに剃られている写真、がありました。
「ふふふ。これ、全部、姉さん、が僕に頼んだんだよ。こういう風に、縛って、ってね。テーブルに縛りつけて、毛を剃って、とも、言ったんだよ。だから、その通りにしてやったんだよ」
信一は、ふふふ、と不敵に笑いました。
光子は、それには、反駁せず、唇をキュッ、と、噛み、黙って、顔を赤くしています。
反駁できない、ということは、事実なのでしょう。
「光子は、マゾなんだよ。裸にされて、縛られることが、嬉しいんだ」
信一は、得意そうに言いました。
それは、言われずとも、わかっています。
光子は、自分から、「きつねゴッコをやろう」、と言って、私たち三人に、いじめられる遊びを願い出たほどですから。
「さあ。後ろ手の縄を解くから、自分で、服を脱いで、裸になりな」
信一は、そう言って、光子の、後ろ手の縄を解きました。
光子は、手が自由になりましたが、服を脱ごうとは、しません。
「さあ。服を脱いで、裸になりな」
信一が、きつい口調で命令しましたが、光子は、じっとしています。
しばし、待っても、光子は、座ったままです。
「仕方がないな。それじゃ、お父さんに、頼んで、また、こういうふうに、お母さんを、責めさせるよ」
そう言って、信一は、パソコンのデスクトップにある、「京子」、という、フォルダを開きました。
それには、信一が、私に、渡してくれた、USBメモリと同じ、京子さんの、様々な、緊縛姿が、ありました。
そして、さらに、昨日の、京子さんの、縄の綱渡り、の責め、の写真も、何枚も、ありました。
そして、その動画もあり、後ろ手に縛られた全裸の京子さんが、ピンと、張られた、縄を股間に、挟み込んで、つらそうに、爪先立ち、で、歩いている、姿の動画が、鮮明に、写し出されました。
それは昨日、父親が、京子さんを、責めながら、それを、写真や動画に撮ったものでしょう。
信一は、パソコンを、光子の方に向けました。
「ああっ。やめてー」
光子は、顔を真っ青にして、大きな声を出しました。
「やめて欲しかったら、服を脱ぎな」
信一が、言いました。
「わ、わかったわ。その代り、お母さんは、いじめないで」
光子は、声を震わせて、言いました。
そして、震える手で、ブラウスのボタンを外し、スカートも、脱ぎました。
光子は、白い、ブラジャーと、パンティーだけになりました。
「さあ。それも、脱ぎな」
信一が、命じました。
光子は、おそるおそる、ブラジャーを外しました。
瑞々しい小ぶりの、乳房が、顕わになりました。
さらに、光子は、立ち上がって、パンティーのゴムの縁を、つかんで、降ろしにかかりました。
しかし、さすがに、全裸になるのは、恥ずかしいと見えて、少し、降ろしかけた位置で、ためらってしまいました。信一は、
「えい。じれったい」
と、言って、光子の背後に回り、光子のパンティーのゴムの縁を、つかむと、サー、と、一気に下まで降ろして、足から抜きとってしまいました。
京子の陰毛は、剃ってあって、マンコの割れ目が、子供のように、くっきり見えました。
信一が、剃ったのでしょう。
光子は、咄嗟に、「あっ」、と、言って、あわてて、座り込み、胸とアソコを、手で覆い隠しました。
きつねゴッコ、では、光子は、いじめられた、と言っても、服は着ていました。
しかし、今は、丸裸で、さずかに、光子も、裸を見られるのは、恥ずかしいのでしょう。
女の人が、裸にされても、胸と、アソコを、何とか見られないように、必死に、隠している、姿は、いじらしく、いつまで見ていても、見飽きないように、思われました。
私たちは、しばし、裸の女を、男が、三人で、取り囲んでいる、意地悪な快感に浸っていました。
「人質は、縛られるものだよ」
そう言って、信一は、縄を持って、光子の背後に回ると、光子の腕を、つかもうとしました。しかし、光子は、
「やめてー」
と、叫んで、抵抗しました。
「栄吉。仙吉。この女を、押さえて」
信一が、協力を、求めました。
私たちは、信一の言うことには、逆らえないので、仙吉は、光子の右手を、つかんで、私は、光子の左手を、つかんで、背中に回しました。
そして、背中で、光子の手首を重ね合わせました。
そのすきに、信一は、光子の手首を、縄で固く縛りました。
そして、その縄尻を、机の脚に結びつけました。
信一は、縛ることに、慣れていると見えて、光子は、何とか、縄から抜けようと、もがきましたが、無駄でした。
光子は、あきらめて、もがくのを、やめました。
逃げることが出来ないと、わかって、観念すると、光子は、別のこと、を気にし出しました。
裸で、後ろ手に縛られているので、光子の乳房は、丸見えです。
胸は隠せませんが、光子は、何とかして、性器の割れ目を、見られないようにと、太腿をピッチリ、閉じ合せました。
そうすることによって、確かに、物理的には、アソコの割れ目は、見えませんが、何としても、女の一番、恥ずかしい所を、隠そうとしている姿には、女の、恥じらい、いじらしさ、が、あらわれていて、かえって、男の性欲を刺激します。
しかも、光子は、男三人に、取り囲まれて、男たちの視線を、一身に受けているのです。
以前は、自分から、きつねゴッコをやろう、と言った光子ですが、今は、SM的な遊びを、嫌がっています。
その理由を察するに。
光子は、自分から、きつねゴッコをやろう、と言い出すほどですから、SM的な遊びが、好きなのでしょうが、それは、あくまで軽い遊びの範囲であって、先週の日曜日に、母親が、本格的に、SMプレイで、責められているのを見せつけられて以来、SMに、嫌悪感を持つようになってしまった、のでしょう。
信一が、父親に、光子の母親を、責めるよう頼めば、父親は、光子の母親を、責めさせることが、出来るのです。
京子さんが、マゾで、いじめられるのを、本心で、喜んでいるのか、あるいは、本当は、嫌だけれども、夫には、逆らえない手前、甘んじて、責められているのかは、わかりませんが、いずれにしても、光子は、母親が責められるのが、耐えられなく、そのため、信一には、逆らえないのでしょう。
光子は、きつねゴッコの時、信一に、いじめられるのを、嬉しがっていたほどですから、マゾなのは、間違いありませんが、それは、信一との、二人だけの秘密にしておきたく、他人の、私や仙吉にまで、裸にされて、責められるのは、こわいのでしょう。
「栄吉。仙吉。さあ。光子をうんと、責めな」
信一が言いました。
そう、言われても、私と、仙吉は、光子を責める気には、なれませんでした。
なぜなら、光子は、責められるのを、今は、嫌がっているからです。
SMプレイは、女が、いじめられるのを、望んでいて、はじめて、成り立つものであって、女が、本気で、嫌がっていたら、SMプレイは、成り立ちません。
私たちが、躊躇していると、信一は、
「仕方がないな。じゃあ、こうしてやる」
そう言うと、信一は、光子の右足の足首を縄でカッチリと、縛りました。
そして、足首の縄の、縄尻をとって、椅子に乗って、天井の、梁に、ひっかけました。
そして、縄尻を、グイグイ、引っ張っていきました。
光子の、右足が、どんどん、縄に引っ張られて、天井めがけて高く上がっていきました。
必然、光子の、股間も、広がっていきました。
とうとう、光子の、右足が、ピンと、一直線になりました。
「ああー」
京子は、苦しそうな、喘ぎ声を出しました。
無理もありません。
光子の、股間は、パックリと開き、尻の割れ目も、パックリと開き、尻の穴も、アソコの割れ目も、丸見えに、なったからです。
この前の日曜日に、光子の母親を、責めた方法と同じです。
光子は、マンコをもろに見られて、真っ赤になっています。
「もう、好きなようにして。その代り、お母さん、だけは、いじめないで」
光子は、自分が、いじめられるのと、ひきかえに、母を守りたい、という殊勝な発言をしました。
信一は、ニヤリと笑いました。
「栄吉。仙吉。さあ。この女を、くすぐるんだ」
そう言って、信一は、京子の首筋を、すー、となぞりました。
信一と、光子は、法律上は、義理の姉弟、という関係ですが、血のつながりは、全くありません。
血のつながりが、なくても、幼少の頃から、一緒に育ったというのなら、姉弟、という近親相姦の感覚も、起こるでしょうが、信一と、光子が、一緒に暮らすように、なったのは、二年前からです。
ですから、法律的には、義理の姉弟、という関係であっても、感覚的には、赤の他人、親しい友達、という感覚でいられるのは、容易に察せられます。
それで、光子は、信一だけに、身を任せて、信一に、いじめてもらい、マゾの快感に浸っていたのでしょう。
姉弟、で、こんなことをしているのを他人に知られるのは、光子にとっては、忌むべき恥であり、それは、二人だけの秘密だから、光子も信一に、頼めたのでしょう。
しかし、私と仙吉は、光子とは、赤の他人です。
私たちが、他の人に、二人の関係を話しても、私たちは、傷つきません。
それを、光子は、おそれているのでしょう。
しかし、信一にしてみたら、光子を、いじめているうちに、もっと、光子を、いじめたい、という加虐心が、高じて、複数で、光子を、いじめてみたい、と思うようになったのでしょう。
そもそも、「人をいじめたい」、というサドの性癖と、「人にいじめられたい」、という、マゾの性癖では、マゾの性癖を、持っていることを、人に知られることの方が、はるかに、恥ずかしいでしょう。
一般的に、「サド」、は、それほど、変態的ではありませんが、「マゾ」は、変態的です。
それと、母親が、いじめられるのを見て、「マゾ」、に、嫌気が起こったのでしょう。
光子は、いじめられたくない、と思っているので、私たちは、光子を、いじめる気には、なれませんでした。
しかし、私たちは、信一の言うことに、逆らうことは、出来にくいですし、「くすぐる」程度のことなら、それほど、抵抗も、感じなかったので、そー、と、光子の脇腹や太腿の付け根を、指先で、軽く、くすぐりました。
信一は、光子の、首筋を、くすぐったり、乳房を揉んだりしています。
くすぐっているうちに、だんだん、光子に対する、罪悪感がなくなってきて、コチョコチョと、光子の体の、あちこちを、私たちは、くすぐるように、なりました。
すると、光子は、
「ああー」
と、切ない喘ぎ声を上げました。
見ると、光子の乳首は、勃起しており、アソコの割れ目からは、ネバネバした白っぽい、液体が、出ています。
理性的に、嫌だと、最初は思っていたのが、裸を見られ、体をくすぐられているうちに、被虐心が、起こってきたのでしょう。
「いじめて。もっと、いじめて」
とうとう光子は、あられもない、ことを、叫びました。
その叫びに、私たちは、一層、興奮させました。
私は、光子の、アソコに、指を入れ、コニョコニョ、指を動かしました。
仙吉は、光子の尻の割れ目を、すー、と、なぞりました。
「ああー。いいー」
光子は、被虐の叫びを発しました。
私たちは、興奮しながら、光子を、いたぶる度合いを、強めました。
光子の、アソコの割れ目からは、ネバネバした白っぽい、液体が、ドロドロ出てきました。
京子の息は、ハアハアと、荒くなり、全身が、ガクガクと、震え出しました。
「ああー。いくー」
光子は、ひときわ、大きな声を出しました。
ついに、京子は、エクスタシーに達しました。
しばし、全身が、ピクピク痙攣していましたが、やがて、ガックリと、全身の力が抜け、光子は、死んだように、脱力しました。
「ふふ。とうとう、いったな」
信一は、勝ち誇ったように言いました。
「光子の体をふいてやりな」
信一が、言いました。
私は光子の、濡れたアソコを、ティッシュペーパーで、ふきました。
そして、私と仙吉は、汗まみれの、光子の体を濡れタオルで、ふきました。
光子は、後ろ手に縛られているので、私たちの、なすがままにされています。
信一は、椅子に乗って、天井の梁に、引っかけてある、縄を解きました。
一直線に、吊られていた、光子の、足が、スルスル降りてきました。
信一は、光子の右足首の縄を解き、そして、光子の、後ろ手の縄も解きました。
これで、光子は、拘束が無くなりましたが、彼女は、疲れからか、床に、グッタリしています。
「姉さん。服を着なよ」
信一が、言いましたが、光子は、グッタリ俯いたままです。
「仕方がないな。じゃあ、君たちが、光子に、服を着せてやりな」
信一が、言いました。
私は、光子の、床にある光子のパンティーを、とって、足をくぐらせ、スルスルと、引き上げていきました。
膝を越し、太腿の中程まで、パンティーを、引き上げると、光子は、ムクッ、と、起き上がって、自分で、パンティーを、腰まで、引き上げました。
そして、いそいで、ブラジャーを拾うと、ブラジャーを、着けました。
そして、スカートを履いて、ブラウスを着ました。
「今日は、これを、やるために、呼んだんだ」
信一が、言いました。
光子は、黙って、座っています。
「それじゃあ、僕たちは、帰るよ」
私は、気まずくなって、信一に、そう言いました。
「うん」
信一も、止めませんでした。
私と仙吉は、光子の部屋を出ました。
そして、信一の家を、出て、自転車に乗って家に帰りました。
家に着くと、部屋に入って、パソコンを、開きました。
信一からの、メールが来ていたので開けると、それには、「光子」、と、書かれた、フォルダが、添付されていました。
開けてみると、さっき見た、光子の緊縛姿の写真が、たくさん、ありました。
その日、以後、私は、信一の家に、行きづらい、感覚になりました。
○
それから、数日が、経ちました。
学校で、私は、信一に、話しかけづらくなりました。
光子が、マゾの性癖があるとはいえ、光子は、母親を、かばうために、いじめに耐えている面も、あると、わかった以上、光子を、いじめる、のは、可哀想だ、と思ったからです。
それを、知らない最初は、きつねゴッコ、も、無邪気に楽しめましたが、信一の家族関係のことが、わかってしまった以上、光子を、いじめるのは、可哀想に思うように、なりました。
信一が、「今度の、日曜も、来なよ。光子を、いじめるから」、と言っても、私は、
「いや。いいよ」
と断りました。
だんだん、信一との、つきあいが、疎遠になっていきました。
二ヶ月ほどした、ある日のことです。
私は、信一に、
「京子さん、や、光子は、どうしている?」
と、聞きました。
私が、行かなくなっても、信一は、光子を、いじめているのだろうか、そして、父親と一緒に、京子さん、を、いじめているのだろうか、と疑問に思っていたからです。
信一も、信一の父親も、はじめは、父と息子、二人だけで、光子、や、京子さん、を、いじめて楽しんでいたのでしょうが、だんだん、もっと強い刺激を求めて、他の人間も加えて、多数で、京子さん、や、光子、を、いじめたくなったのでしょう。
私や仙吉は、そのために、利用されたのでしょう。
信一は、
「お父さんは、会社の大阪支店に行ってしまったんだ」
と、言いました。
信一は、さびしげな、表情です。
「じゃあ、君は、今、京子さん、と、光子と、三人で暮らしているの?」
と、聞くと、信一は、
「うん」
と、答えました。
信一は、父親という、後ろ盾があったから、京子さん、や、光子に、エッチなことを出来たのであって、後ろ盾である、父親が、いなくなった今も、信一が、京子さん、や、光子に、エッチなことを、しているのか、どうか、それは、わかりません。
でも何か、信一の、さびしげな表情を、見ていると、父親の、後ろ盾、を、失って、また、私が、行かなくなって、信一は、京子さん、や、光子、を、いじめられなくなって、しまったのでは、ないか、と思いました。
しかし、光子、は、きつねゴッコ、で、いじめられる、のを、楽しんでいましたし、義理の弟の、信一に、頼んで、密かに、恥ずかしい姿にされることを、楽しんでいたのですから、光子、には、マゾの性癖があるのは、間違いありませんし、京子さん、が、女体盛り、で、いじめられた時の京子さん、の態度にも、嫌がっている様子は、感じられなく、いじめられることを、楽しんで、いた、ようにしか、思えません。
京子さん、にも、マゾの性癖が、あると、私は、確信しています。
私は、女の性欲は、よくわかりませんが、男は、いつも、女に対して、発情していて、エッチなことを、思っていますが、ネットで、調べると、
「女は、男と違って、いつもは、発情していない、が、いったん、性欲のモードにスイッチが入ると、男以上に、性欲の満足を、貪る」
と、書いてありました。
京子さん、は、信一の父親に、よって、性欲のモードにスイッチが入ってしまって、いたのでしょうが、父親が、いなくなることによって、性欲のモードに入る、起爆剤が、なくなってしまった、のかも、しれない、と私は、思いました。
しかし、私は、だんだん、京子さん、に、会いたくなりました。
それは、京子さん、が、美しく、魅力のある女性だからです。
京子さん、に、エッチなことも、してみたい、とも、思いました。
私は、毎日、寝る時は、京子さん、の、緊縛写真を見て寝ました。
女は、自分からは、性欲が、起こらない、とは、書いてあっても、それは、そういう傾向が、ある、ということで、女にも、自発的に、性欲が起こる時も、あるでしょう。
京子さん、も、夫が、いきなり、全く居なくなって、しまって、時には、性欲の快感を求める時も、あるのではないのだろうか、と私は思いました。
もし、京子さん、が、そういう気持ちで、悩んでいるのであれば、私は、京子さん、に、エッチなことを、したいと思いました。
しかし、そうでないなら、無理に、京子さん、に、エッチなことをして、京子さんを、悪徳的な悪戯の世界に引きずり込みたくはありませんでした。
ある日のことです。
私が、ショッピングセンターに行くと、買い物をしている、京子さん、を見かけました。
光子と一緒です。
私は、二人に気づかれないようにしながら、二人を見守りました。
二人は、笑顔で笑っていて、とても、幸せそうでした。
それは、性欲とは、全く無縁な、健全で健康的な、笑顔でした。
私は、その時、瞬時に、二人を、悪徳的な悪戯の世界に引きずり込んでは、いけない、と思いました。
学校でも、クラス替えが、行われ、私と、仙吉は、信一と、別のクラスになりました。
ある日、信一は、父親が、大阪の、会社に、長く、留まることが、決まったことを、言いました。
一時の在籍出向が、転籍出向に、変わったそうです。
そのため、父親は、信一の家を、売却して、大阪に、あらたに、建て売りの家を買って、家族四人は、大阪に、引っ越すことになるそうです。
そうして、家族四人は、家を売却し、大阪に、行ってしまいました。
信一や、京子さん、や、光子、と会えなくなるのは、さびしいことでした。
しかし、京子さん、や、光子、の、緊縛写真は、持っています。
信一とは、彼が、大阪に行ってからは、音信普通になりました。
やがて、私は、中学を卒業し、地元の高校に進学しました。
今、信一の家族は、どうしているか、わかりません。
しかし、中学の一時期、京子さん、や、光子と、刺激的な悪戯をして、遊んだことは、私の心の中で、いつまでも、楽しい思い出となっています。
平成30年5月2日(水)擱筆