※本日、2回目の投稿です。
既にアップした『泡宇宙の蛙』2の1~2の5までの鑑賞を大幅に変更した歌について、
改訂版を1首ずつ1回目の記事に追加して載せてゆきます。
改訂版 渡辺松男研究2の1(2017年6月実施)『泡宇宙の蛙』(1999年)
【無限振動体】P9~
参加者:泉真帆、T・S、曽我亮子、A・Y、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会と記録:鹿取未放
2 倒木を埋めつくしたるうごめきのイヌセンボンタケ食毒不明
(当日意見)
★食べる食べないは関係なく、ものすごい数の茸が無限のように蠢いているって想像するだけで楽
しいですね。森の光りの中で茸が揺れている、その風景だけで素晴らしい。(A・Y)
(まとめ)
イヌセンボンタケを図鑑で見ると傘が白くてつりがねのようなかわいい形をしている。センボンというけれど、倒木に群生して千本どころではない圧倒的な大群落をなしている。その大群落ご とうごめいている風景に〈われ〉はただただ感嘆しているのだろう。ちなみに、イヌセンボンタ ケは食べられるが、あまり美味しくないそうだ。(鹿取)
(歌集評)
倒木を埋めつくすイヌセンボンタケ。食べられるか否かは問題外。ただひたすらに渡辺松男は森の生命的起源を確認したいのである。(鶴岡善久)
「森、または透視と脱臼」(「かりん」2000年2月号)
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