*渡辺松男歌集の続きをリクエストくださっている方、もう少しお待ちください。月1度、6首
~10首ほどを鑑賞していますので、なかなか追いつけません。
馬場あき子の外国詠15(2009年1月実施)
【ニルギリ】『ゆふがほの家』(2006年刊)81頁~
参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会とまとめ:鹿取 未放
ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)
131 処女峰の全容をもて迫りたるニルギリを見きただ二日のみ
(レポート)
四千万年前、インド亜大陸を乗せたプレートが、ユーラシア大陸に向けて進むにつれ、両者を隔てていた海は狭まった。海底の地殻はユーラシアプレートの下に沈み込み、マントルの一部になった。山頂付近から発掘される海洋性の化石により、鉛直方向に動いたスケールを知ることができる。そのヒマラヤ山脈の一つである処女峰のニルギリに、今、馬場先生は対峙しておられる。何万年前の出来事と対峙し、人間の存在を考えるに、たったの二日ではあまりにも短かすぎる。永遠にニルギリと対峙していたい、馬場先生のお気持ちである。(T・H)
(当日意見)
★ヒマラヤの造山活動の時期については、前の歌でも言ったように諸説あるようですが、レポータ
ーが書かれている「何万年前の出来事と対峙し」という所は、私は違う意見です。対峙している
のはあくまでも目の前にあるニルギリで、山の「むざね」が向こうから自分に迫ってきたように
感じた。けれども、ニルギリに向き合えたのはたったの2日間に過ぎなかった。(鹿取)
~10首ほどを鑑賞していますので、なかなか追いつけません。
馬場あき子の外国詠15(2009年1月実施)
【ニルギリ】『ゆふがほの家』(2006年刊)81頁~
参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会とまとめ:鹿取 未放
ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)
131 処女峰の全容をもて迫りたるニルギリを見きただ二日のみ
(レポート)
四千万年前、インド亜大陸を乗せたプレートが、ユーラシア大陸に向けて進むにつれ、両者を隔てていた海は狭まった。海底の地殻はユーラシアプレートの下に沈み込み、マントルの一部になった。山頂付近から発掘される海洋性の化石により、鉛直方向に動いたスケールを知ることができる。そのヒマラヤ山脈の一つである処女峰のニルギリに、今、馬場先生は対峙しておられる。何万年前の出来事と対峙し、人間の存在を考えるに、たったの二日ではあまりにも短かすぎる。永遠にニルギリと対峙していたい、馬場先生のお気持ちである。(T・H)
(当日意見)
★ヒマラヤの造山活動の時期については、前の歌でも言ったように諸説あるようですが、レポータ
ーが書かれている「何万年前の出来事と対峙し」という所は、私は違う意見です。対峙している
のはあくまでも目の前にあるニルギリで、山の「むざね」が向こうから自分に迫ってきたように
感じた。けれども、ニルギリに向き合えたのはたったの2日間に過ぎなかった。(鹿取)
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