*渡辺松男歌集の続きをリクエストくださっている方、もう少しお待ちください。月1度、6首
~10首ほどを鑑賞していますので、なかなか追いつけません。
馬場あき子の外国詠15(2009年1月実施)
【ニルギリ】『ゆふがほの家』(2006年刊)81頁~
参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会とまとめ:鹿取 未放
ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)
132 いつしかに弓月が嶽に雲わたる声調を思へりき雲湧くヒマラヤ
(まとめ)
柿本人麻呂の「雲を詠む」と題した万葉集の歌「あしひきの山川の瀬の響るなへに弓月が嶽に雲立ちわたる」がある。「山川の流れる音が高まるにつれて、弓月が嶽に雲が湧きのぼってくることよ。」の意。「あしひきの」は「山」に掛かる枕詞。「なへに」は、上代の助詞で「~するに従って」「~するにつれて」の意。力強い声調をもつダイナミックな歌で、島木赤彦が誉めたことから有名になったという。馬場の歌、雲湧くヒマラヤを眺めていると、いつのまにか人麻呂の「弓月が嶽に雲わたる声調を」思いだしたことだというふうに繋がる。雄渾なヒマラヤの景色を前にした心のたかぶりが伝わってくる。(鹿取)
~10首ほどを鑑賞していますので、なかなか追いつけません。
馬場あき子の外国詠15(2009年1月実施)
【ニルギリ】『ゆふがほの家』(2006年刊)81頁~
参加者:K・I、N・I、T・K、T・S、N・T、
藤本満須子、T・H、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:渡部慧子 司会とまとめ:鹿取 未放
ネパールのアッパームスタンに「こしひかり」を実らせた
近藤亨翁をたずねてジョムソンに行った。
(この詞書のような2行は、「ニルギリ」の章全般に掛かる。鹿取注)
132 いつしかに弓月が嶽に雲わたる声調を思へりき雲湧くヒマラヤ
(まとめ)
柿本人麻呂の「雲を詠む」と題した万葉集の歌「あしひきの山川の瀬の響るなへに弓月が嶽に雲立ちわたる」がある。「山川の流れる音が高まるにつれて、弓月が嶽に雲が湧きのぼってくることよ。」の意。「あしひきの」は「山」に掛かる枕詞。「なへに」は、上代の助詞で「~するに従って」「~するにつれて」の意。力強い声調をもつダイナミックな歌で、島木赤彦が誉めたことから有名になったという。馬場の歌、雲湧くヒマラヤを眺めていると、いつのまにか人麻呂の「弓月が嶽に雲わたる声調を」思いだしたことだというふうに繋がる。雄渾なヒマラヤの景色を前にした心のたかぶりが伝わってくる。(鹿取)
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