2024年度版 馬場あき子の外国詠45(2011年11月実施)
【氷河鉄道で行く】『太鼓の空間』(2008年刊)164頁
参加者:K・I、N・I、泉可奈、崎尾廣子、曽我亮子、
藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I 司会とまとめ:鹿取 未放
329 人間が考へることとつぴでもなくて氷河の胎内にゐる
(まとめ)
「1912年にヨーロッパで最も高所を走るユングフラウ鉄道がクライネ・シャイデックからアイガー(3970m)やメンヒ(4099m)の峰々の下をトンネルで抜けてユングフラウヨッホ(3454m)まで開通」とブリタニカ国際大百科事典にある。ちなみにクライネ・シャイデック駅の標高は2061m。
「胎内」という言葉だが、ブログの旅行記などにも「アイガーの胎内を走る登山電車」との記事が見えるので、「胎内」と通称されているのだろう。「とつぴでもな」いのは、4000メートル級のアルプスの中を掘って鉄道を敷くことか、それを「胎内」と呼ぶことか、「胎内」といういわば神聖な場所を列車で通り抜けたり、大勢の人間があろうことか、その胎内を動き回ることか、それらすべてをひっくるめての感慨だろうか。「とつぴでもなくて」とは言っているが、そう言って自分を納得させようとしているようでもある。やはりそれらは衝撃であったのだろう。鹿取)
【氷河鉄道で行く】『太鼓の空間』(2008年刊)164頁
参加者:K・I、N・I、泉可奈、崎尾廣子、曽我亮子、
藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:N・I 司会とまとめ:鹿取 未放
329 人間が考へることとつぴでもなくて氷河の胎内にゐる
(まとめ)
「1912年にヨーロッパで最も高所を走るユングフラウ鉄道がクライネ・シャイデックからアイガー(3970m)やメンヒ(4099m)の峰々の下をトンネルで抜けてユングフラウヨッホ(3454m)まで開通」とブリタニカ国際大百科事典にある。ちなみにクライネ・シャイデック駅の標高は2061m。
「胎内」という言葉だが、ブログの旅行記などにも「アイガーの胎内を走る登山電車」との記事が見えるので、「胎内」と通称されているのだろう。「とつぴでもな」いのは、4000メートル級のアルプスの中を掘って鉄道を敷くことか、それを「胎内」と呼ぶことか、「胎内」といういわば神聖な場所を列車で通り抜けたり、大勢の人間があろうことか、その胎内を動き回ることか、それらすべてをひっくるめての感慨だろうか。「とつぴでもなくて」とは言っているが、そう言って自分を納得させようとしているようでもある。やはりそれらは衝撃であったのだろう。鹿取)
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