2025年度版 渡辺松男研究46(2017年2月実施)
『寒気氾濫』(1997年刊)【冬桜】P154~
参加者:泉真帆、M・S、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:①曽我 亮子 ②渡部 慧子
司会と記録:鹿取 未放
383 等間隔に植えられているしずけさよ街路樹枝を差し交わすなし
(当日発言)
★等間隔に植えられていて静かなんだろうか?(慧子)
★枝を差し交わすなしだから、少し離れて植えられているんですね。だから交流がない。もう少し間 が狭ければ枝を差し交わして交流が生まれ、ざわざわする、仲良くしたりケンカしたりいろいろある。でもそうでないから静か。そんなふうに書いてある通りに読みました。(鹿取)
★ほんのちょっと怖い感じがします。関係のなさみたいなものが。(慧子)
★没交渉というか、自分は自分という、それぞれが同じだけのテリトリーを持たされていて……何にもかかわりのない静けさ。(真帆)
★しずけさよというのは肯定と取りました。等間隔に並んでいる木達がそれぞれすがすがと一本として立っている。関係のなさ、とか没交渉というのとはニュアンスが少し違うと思います。(鹿取)
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