2023年版渡辺松男研究5(13年5月実施)
『寒気氾濫』(1997年)橋として
参加者:崎尾廣子、鈴木良明、渡部慧子、鹿取未放
レポーター 鈴木良明 まとめ 鹿取 未放
36 戦前ははじまりているという父の夕映えは立ちしままなる駱駝
(レポート)(2013年5月)
輪廻という見方がある。しかし、そう考えないまでも、日本の戦後がいつ終わったのかわからない。わからないままに、世界は戦争をしており、日本もいつ巻き込まれるかわからない。戦後は戦前のはじまりなのである。戦争経験者である父はそれを指摘しているのだろう。(鈴木)
(当日意見)
★「夕映えは」の「は」がわかりにくい。粗食に耐えてよく働く駱駝は特に砂漠の多
い国では重宝されているが、働きづめに働いて立ちっぱなしである駱駝のような
父。そのお父さんが戦前は始まっていると言っている。日本の庶民はいつだって戦
争に巻き込まれて塗炭の苦しみを味わってきた。そういう戦争が迫っている危機感
を、お父さんは実感として持っているのだろう。(鹿取)
『寒気氾濫』(1997年)橋として
参加者:崎尾廣子、鈴木良明、渡部慧子、鹿取未放
レポーター 鈴木良明 まとめ 鹿取 未放
36 戦前ははじまりているという父の夕映えは立ちしままなる駱駝
(レポート)(2013年5月)
輪廻という見方がある。しかし、そう考えないまでも、日本の戦後がいつ終わったのかわからない。わからないままに、世界は戦争をしており、日本もいつ巻き込まれるかわからない。戦後は戦前のはじまりなのである。戦争経験者である父はそれを指摘しているのだろう。(鈴木)
(当日意見)
★「夕映えは」の「は」がわかりにくい。粗食に耐えてよく働く駱駝は特に砂漠の多
い国では重宝されているが、働きづめに働いて立ちっぱなしである駱駝のような
父。そのお父さんが戦前は始まっていると言っている。日本の庶民はいつだって戦
争に巻き込まれて塗炭の苦しみを味わってきた。そういう戦争が迫っている危機感
を、お父さんは実感として持っているのだろう。(鹿取)
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