ブログ版清見糺鑑賞 2 ゆるふん
かりん鎌倉支部 鹿取未放
6 夕星のかゆきかくゆき嵯峨野ゆき竹焚く音のあたたかきかな
「かりん」95年2月
この作者にしてはめずらしく充足感がある歌。夕星の出る頃の嵯峨野をぶらぶらと散策しているとどこからか竹を炊く音が聞こえてくる。炎や煙の温度ではなく「音」を暖かいと感じているところが面白く、カ音を多用して明快なリズムを刻んでいる。ボンボンと竹のはじける音が響いてきそうだ。
女ふたりすまし顔なる人力車おもたきかたへすこしかたむく
夕星の歌と同じ号に掲載された歌。下の句は実際にそう見えたわけではないだろうが、そういう思いつきをすること自体が旅の解放された楽しい気分を反映しているのだろう。
かりん鎌倉支部 鹿取未放
6 夕星のかゆきかくゆき嵯峨野ゆき竹焚く音のあたたかきかな
「かりん」95年2月
この作者にしてはめずらしく充足感がある歌。夕星の出る頃の嵯峨野をぶらぶらと散策しているとどこからか竹を炊く音が聞こえてくる。炎や煙の温度ではなく「音」を暖かいと感じているところが面白く、カ音を多用して明快なリズムを刻んでいる。ボンボンと竹のはじける音が響いてきそうだ。
女ふたりすまし顔なる人力車おもたきかたへすこしかたむく
夕星の歌と同じ号に掲載された歌。下の句は実際にそう見えたわけではないだろうが、そういう思いつきをすること自体が旅の解放された楽しい気分を反映しているのだろう。
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