チビマッチョという選択

なんにしたって、身長は高い方がいいこのご時勢だ。
現在167センチしかない宝物は
自分の成長が止まった事に、成績表より悩んでいる。

水泳にしろ、ジュノンボーイにしろ
背は高い方が望ましいじゃん。


えぇ・・誰がジュノンボーイやねんっていうつっこみ、ありがとう。
宝物の最終目標はジュノンボーイやの。
オリンピックじゃないのよぉ～ん（笑）


あ、今日はまだ三月だった。


テレビでホソマッチョのＣＭをみるが
獅童さんは、ホソマッチョというグループでいいのか？
細くはないと思うのだが。


この間、宝物が買ってくれというので
プロティンを買おうとしたら、姉ちゃんズにとめられた。

お母さんは、私達の弟をチビマッチョにするつもりなのかと。

水泳が速くなるには、筋肉増強が必要
だけど今、筋肉をつけたら
身長は伸びなくなる気がする・・

しかも宝物は手足が小さい。
足は26センチぐらいだし
手も私よりちょっと大きいぐらい。

いくらなんでもも少しは大きくなると思うんだが・・

男の人にとって背が高いとか低いとか
大きな問題だよねぇ。。。。。

宝物がチビマッチョという選択を
選ぶ日も近い。

モテない方が幸せ？

なんやかんやゆうても芸人さんの嫁になるんやから
一歩も二歩もさがらなあかんとおもてます。


あれから二年。
私は一年と予想したが、結局二年で破局。

「浮気だったらバレないようにしてくれたら・・」とかって
女性芸能人が結婚の時にいうけど
それってよほど自分も後ろ暗い事してるんじゃない？


普通の家庭で普通に育ってたら
「浮気したら、即離婚します！」っていうのがホントじゃない？
ま、実際には諸事情をかんがみ、簡単には離婚できないんだけど。


３人ならかまわないけど、大勢ならダメって。
結局ダメじゃ～ん。

っぅか、陣内さんってモテるのね。

モテる人って大変だよね。
次から次へと候補が現れるから。
その点、温さんなんか、誰の目にもとまらないから。

モテない人生、万歳。

しかしなんだぁね。
40近い娘が、自分の事を「ママ」と呼んでいると
他人様には知られないようにする方が利口じゃないスかね。


是非、いろんな検査を受けてほしい。
うつってる可能性が高いって。

野球じゃなくて良かったと思う瞬間

宝物がめでたく、スイミングスクールで昇格する。
彼が小５の秋、夏にやった記録会の成績表をもって出向き
コーチに直談判した私。

「この子はここまで泳げます。
是非、選手コースに入れて下さい。」

幼稚園の時から週１で泳ぎ
泳法は完璧なハズなので
今更初心者コースに入れられたらたまらないので
私は必死だったのだ。

コーチはびっくりしていた。
たかがこんなタイムで偉そうに主張する母親と
その後ろに立っている、メタボな少年。
とても速そうには見えない。

「ま、いいでしょう。
まずは週２からはじめて下さい。」

それから一年後、やっと週５。

今度あがるクラスのコーチが
私が直談判したその人だ。

宝物が最初に出た記録会で、ダントツトップだった同級生を
抜かす種目も、今はある。

中学にあがる時、水泳をやめて野球部に入るつもりだった宝物。

でもやめて良かったね。
お母さん、本当にそう思うよ。

だって、みた？昨日のイチロー。
あのバッターボックスのりりしい姿。
ものすごい数の期待の中
見事にその期待にこたえる姿。

お母さん、胸が痛くなっちゃったよ。

あれが宝物なら、宝物は号泣しながら
バッターボックスに立ってることだろう。

はいはい。
宝物の心臓の小ささは、一番に克服しなきゃいけない案件だから。

この間の記録会、宝物はあまり話したこともない格上の
お兄さん方とリレーに出ることになった。


もし自分のせいで負けたら
オレのせいで失格にでもなったら


そんな文字がうつむく宝物の背中に浮きでていた。
泳ぎもガチガチで、普段見たこともない悪い泳ぎ。
死んだような目。




いや～水泳で良かった。
涙を流していても、まわりにバレないから(笑)

たきちゃんはね・・瀧子っていうんだホントはね

たきちゃんがいよいよ小学校を卒業する。
思い起こせば六年前。
小学校に入ったものの、ひとりでは登校できず
母である私の妹に、付き添われて通学していたたきちゃん。
趣味迷子だったたきちゃんは
学校生活の迷子になりかけたが
母の愛でめでたく卒業の日を迎える。

しかも卒業生の中の優秀者10人の中に選ばれ
賞状までもらってきた。

やったね、たきちゃん。
よく頑張ったね。
それ以上に君のママも頑張ったけどね。


そのたきちゃんから、夕方、妹に電話が入った。
歩きにでかけた妹に緊急の電話だった。



「お、お母さん?
あのな、さっくんがきてるんやけど。
どうしよ?　待っててもらう?」

「さっくんって誰?」

「幸子姉ちゃんやがな。
どうする?
今、玄関にきてるんやけど、待っててもらう?」


何年かに10分ぐらいしか会わない、義妹の突然の訪問。
妹はパニくった。


「えぇぇぇ・・・・さぁ～～～」


そう言って電話を切ったあと、私にかけてきた。

事情を話す、妹。

「普通さ～電話してから来るよねぇ。
びっくりしたわぁ。」と妹。

「それはそうだけど・・・
どうしようかときいてるたきちゃんに
『さぁ～?』って応えはないでしょうが。
アンタもしかして・・・」

「ん?」

「帰りたくないんじゃない?」

「へへへへ　だからさ、姉ちゃんが帰りなさいって言ったら
帰ろうかと思って(笑)」


妹はとりあえず散歩を中断して
家にかえることにした。


が


家の前までくると、舅と義妹が玄関でたっているのがみえたそうな。


義妹に舅かよ。
気の毒に。


結局、幸子さんはたきちゃんの入学祝いを持って
はるばる関西からきたのだった。


たきちゃんがあほゴリラの願いどおりに育ったら
それはそれは喜ばしい事だろう。

頑張れ!!たきちゃん
君は筋肉バカになるな。

中一のおわりに気づいたこと

宝物は学校行事の下準備ということで
朝の四時半にでかけていった・・と思う。
彼以外は爆睡中だったので
誰もはっきりした時間はわからない。

しかしなんだ。

それはマジなことなのか？

勉強できないヤツは身体を使えといわんばかりに
清掃奉仕とかボランティアにかりだされる宝物だが
内申書にはちゃんと考慮してもらえるのだろうか。


だってあなた、成績が・・・・だもん。

思えば河童が英語で70点をとってきた時
私はなんであんなに怒ったのだろう。

宝物なんか50点だったよと私に報告しても
「へぇ～そう。。頑張ったんやねぇ。
30点じゃなきゃいいじゃん。」と言ってもらえる。

この差は何？
それってひどすぎ？


でもね。
私がこの一年でわかった事は
宝物の学力はもうどうしようもないということ。

同じ親からうまれて
可愛がられて育ち
このひどい成績。
っぅか、彼の場合、何時間勉強しても、頭に何も残らない。

テレビのＣＭやアニメの主題歌は、一発でおぼえられるというのに。


私はね、正直、宝物が不憫なの。
可哀相で可哀相で仕方ないの。

同じ親からうまれて
可愛がられて育ち（くりかえしてますよ、奥さん）

バカなんて。
っぅか大バカなんて。


これからも私はきっと
「30点じゃなきゃいいじゃん」といい続けるだろう。


だけどな、宝物。
君はよく言うよね。

「お母さん、人は結局体力なんで。だから、僕はこれでええんや。」


そうかもしれんけど、お母さんはこうも思う。

「他人に可愛がってもらえて、体力もある人間に
学力が備わったら、きっと日本の将来は明るいモノになる。
だから君は勉強するんや、宝物。

末は総理大臣やぁ～～～！！！」


結局、バカを笑わかすオチを選ぶダメな母。