欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

『ボロボロの家を買えば良いではないですか…不動産は財産でない!』

2015年11月30日 08時40分24秒 | バスターズ不動産投資塾




『一番大切なのは現金、家は値下がりするから買うなかれ!』




…私の亡くなった父親は、『建築道楽』でした。

そして、いつも、銀行から土地や家を担保に、『借金』をしていました。

更に、家の経済状態は『いつも火の車』で、生活は苦しかったです。



『私は、皆さんにこの様な苦労をして頂きたくありません!』

『若い夫婦が、借金して迄、家を買わないで欲しいのです!』



今、3000万円で新築の家を買ったとします。しかし、5年後には、2000万円でも売れないでしょう。



『5年間で1000万円も損をする投資をしたいですか?』



最近は、家が売れなくて、『ボロ屋』が二束三文で買えます!



今、800万円のボロ家を買ったとします。それを、5年後に売ったら500万円位でしょう。



『こっちなら、5年間で300万円の損をするだけです。』



『投資するなら、断然、ボロ家を買うべきなのです!』



…投資の世界では、儲ける事を考える前に、最大でいくらの損失が出るかを考えるのが普通です!



『今、家を買うべきではありませんが、どうしても家が欲しい人は、新築やマンションは買わずに、戸建てのボロ家を買いましょう!』



…投資の世界では、人が通りたがらない(買いたがらない)場所に、花道(儲け)があると、昔から言います!

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『神戸デザイナーズリノベーションマンション、1080万円也!』

2015年11月14日 08時04分26秒 | バスターズ不動産投資塾




『欠陥建築バスターズでは、不動産投資に関するご相談もお受けします!』



昨晩、バスターズの事務所に、ある不動産広告が入れられていました。

『神戸デザイナーズリノベーションマンションが、1080万円で売られていました。』



…このマンションは、築20年、床面積20坪の中古マンションを、どこかの建築士か、デザイナーが、完全リノベーションして、大阪の不動産会社が売り出しています。



…マンンションのリノベーションは、特に資格が無くても出来ますので、誰が内装設計しても、『デザイナーズリノベーション』です。



さて、このマンションは1080万円で売り出されて居ますが、私なら絶対に高いから買いません!

『投資物件としては、あまりにも高過ぎます!』

『投資物件は、10年で資金を回収出来なければ、損をするからです!』



…今、マンションはつくり過ぎて、供給過剰が続いています。

『賃料はワンルームの場合、5万円でも、なかなか借りてくれる人が来ません!』



もしも…

『先ほどのマンションを投資目的で買って、人に貸した場合は…』



一ヶ月の家賃を5万円として計算した場合、空き室期間もありますので、『年間50万円』の収入が見込めます。

『このまま、家賃の不払いも無く、貸し続ける事が出来たと仮定して…』



先ほどの物件に投資した資金を回収するのに、金利を無視して考えると、22年も掛かります!

『これは、投資物件として、あまりに高過ぎます。儲けは、全く出ません!』



…では、

『この物件をいくらで買えば、利益が出るのでしょうか?』



…ずばり、

『損益ラインは、400万円です!』



つまり、400万円だったら、『買ってあげてもよい!』訳です!

『商人の世界は、お金を払う側が圧倒的に強いので、あくまでも、買ってあげるスタンスです!』



…私なら、

このマンションを売り出している不動産屋にこう言うでしょう…

『不動産投資に使うので、このマンションが、誰も買う人がいなければ、300万円なら買ってあげても構いません!』



日本の人口は、2050年に、今の半分の人口になります!

『高齢化は進み、貧富の差は激しくなり、国力は衰えます!』



その時、

『日本のマンションも不動産も、全く値打ちが無くなります!』

『誰も、不動産を買わなくなるからです!』

『残念ながら、これが、未来の日本の姿なのです!』




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする