長年行きたかったなあと思っていた、
鎧・兜岳にいよいよ登りに行きます。
なぜ、この山がこんな名前なのかと言いますと、
まず鎧岳は中腹にそびえる柱状節理の
岩々が切り立ったようにそびえ、
まるで鎧を着たような
雄々しい姿からこういわれています。
こんな岩の塊のような
山に登れるの?って感じです。
一方、その横の兜岳はまるで兜のような
山容からつけられた名前といわれています。
すっくと立つ姿でこれもまた
ひときわ目立つ山なので、
これら二つの岩山は奇峰といわれています。
西行法師もこの山のことを歌っています。
「葛なる鎧が岳にきてみれば
そよ吹く風のくさずりの音」。
歴史のある山ですねえ。
昭和9年には天然記念物に指定されており、
これらを含む山群は昭和45年に
「室生赤目青山国定公園」にも指定されています。
doironにしてみれば、もう50年も前から
登ってみたいなあという山でした。
親父に連れてこられた思い出や、
高校時代の友達との雨の中の山行、
曽爾高原に友達ときて
眺めた思い出なんかも絡んで、
ずっとあこがれの山でした。
そこへついに登りに行くのです。
下見もして、地図もじっくり眺めて
12月の始めに、挑んだのでありました。
メンバーは全員で6人です。
奈良方面から参加される人も要るので
車二台で待ち合わせることにしました。
待ち合わせ場所は峰坂峠に向かう
林道横の空き地、というわけにはいきませんね。
下見してやっと見つけた場所ですから、
場所の説明も大変です。
このあたりで一番待合せたい場所と言えば、
やはり曽爾高原への登りの途中にある
「お亀の湯」の駐車場です。
もともとここにはいろんな
観光案内書類もあり地図も手に入りますし、
トイレもあるというのが
超大きなメリットです。
ここにしましょう。
ナビによると到着時刻は
約1時間40分後です。
それに合わせてジム前に集合し、
3人を乗せてスタートしていきます。
コースは南阪奈道路で橿原経由の
下見通りのコースです。
ほぼ時間通りにお亀の湯に到着。
トイレも済ませて、地図も手に入れて
待っているともう一台も到着です。
では、峰坂に向かう林道の駐車場に
向かいましょう。
ここからだとすぐにスタート地点の
駐車場に到着です。
に、二回に分けて人を運んだという事ですね。
この日は天気も上々です。
暑くもなく寒くもなく
気持ちいい感じです。
コースは車のところからすぐに始まります。
静かな森の中につけられた、
荒い舗装のしてある林道を、
もうかなりの急こう配で
登ってゆきます。
風もありませんし、山の中に
みんなの声と下に落ちている枯葉を
ガサガサと踏みしだく音だけが
聞こえています。
途中、ヒダリマキガヤ群生地
というのが少し離れたところに
あるようですが、
まあ今回のメンバーはあまり
興味を示していませんでした。
走行しているうちに林道の終点が
やってきました。
大きな銀杏の木が生えています。
ここには小さなスペースがあり、
頑張って運転して来たら
駐車できる感じでしたね。
申し訳ない。
ここまで下見してませんでしたからね。
これを読んだ人はぜひ利用してください。
ところどころアスファルトが
割れたりして運転注意ですがね。
で、ここから道は地道となるだけでなく、
森の中の急傾斜の斜面を
エッチラオッチラ上がっていく
感じで続いていきます。
まあ下から見たらあんなに
険しい山ですから、これくらいの
登りは全くの想定内なんですが、
これがどれくらい続くんだろうと
少し不安になったりもします。
続く
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