「山笑う」というのがあります。
「故郷や どちらを見ても 山笑う」
これは
久しぶりに故郷である愛媛に帰った
正岡子規が
故郷の懐かしい春の山々を眺めて
読んだ句です。
今日は、そんな景色が見れないかと
昨日からの計画通り
カメラを担いで
ふらりとプチ一人旅に出かけたのだ。
の~んびりするんだと言いながらも
良い場所があれば少しくらい走るか
なんて考えて
走る衣装も積み込んでる自分を
笑ってしまったよ。
行き先は、昨年みかんマラソンで
走った有田市内の
海の見える丘陵地。
潮風と緑の風が
風車をブンブン回していたけど
注ぐ陽光はまさに春のそれでした。
坂道ランでひと汗かいた後は
弁当食べたり
コーヒー沸かしたり。
ここは車もほとんど通らない
静かな丘陵地だ。
山といっても、ほとんどが
みかん畑だけど、
点在する緑はほとんどが照葉樹。
枝先の新芽達が
春霞の中で煙るような様は
まさしく「山笑う」でしたにゃ。
そしてそこから眺める海は、
やわらかな陽光を反射して
海もほのぼのと
微笑んでいるようでした。
もし子規がここにいたら
どんな句を読んだかな。
もしかしたら
「山笑う 私も笑う 海笑う」
なんちゃってね。
たくさんの鳥の声にも
包まれて、贅沢な時間を過ごしてきました。
え~っと
doironの名誉のために
言っておきますが
けっして津波を
見に行ったわけではありません