この僕が今勉強している分野の内容を
仕事にしている友達に相談すると、
「そこを我慢してこつこつ勉強していると、
あるときブワーってすべての知識がひとつにつながるときが来るよ。
それをアウフヘーベンって言うんだよ」
と教えてくれた。
暗い山道を下を向いて汗を滴らせながら歩いていて、
峠に出たら歩いてきた道も含めて
一気に視界が広がるようなそんなイメージなんでしょうな。
「アウフヘーベン」
いい言葉を聞きました。
それを端的に日本語で表したらどうなのか
辞書で調べてみました。
そしたら
「弁証法的発展では、事象は低い段階の否定を通じて高い段階へ進むが、
高い段階のうちに低い段階の実質が保存されること。
矛盾する諸契機の統合的発展。」(広辞苑第5版)とありました。
う~ん、まったくわからん。
もっと調べてみた。
そしたら、
どこかのネットに書かれてあるのを見つけた。
読むと、どうやらこういうことらしい。
Aという考え方に対して、
その反対意見のBという考え方があります。
これらを議論し、
これらの意見を含めて
より高いところでCという意見が生まれることを
「アウフヘーベン」というらしい。
この考え方を拡大的に解釈して、
ひとつひとつ細切れの知識が、
有機的につながって
ひとつの体系的な大きな知識になることを
そう呼んでいるのでしょう。
ドイツ語と日本語の相容れない概念がそこにはあって、
そういう意味も多分含んだ言葉なんだろう
ということはなんとなくわかった。
で、そこで、これをもっと、もっと応用して
ランニングに当てはめてみた。
なかなかタイムが伸びない、
少し長い距離を走ると故障する、
そんな日々が続いていても
ある時点から急に早くなったり、
故障しなくなったりするときが来るのも
一種の「アウフヘーベン」なんだろう。
トライアスロンでもそう、
特にバイクでは僕も実感したし、
仲間もみんな言ってるように、
練習を続けていると、
ある日急に速くなったと感じるときがくるものなんです。
きっとそれも「アウフヘーベン」だろう。
そしてもっと、もっと解釈を拡げたら、
今の自分は幸せじゃないと思っていても、
我慢してまじめに生きてれば、
きっとあるときブワーって
幸せが押し寄せてくるよというのも
アリなのかもしれないな。
きっとそういうことなんやねと、
今度その言葉を教えてくれた友達にあったら聞いてみよう。