今、世界中、どこもかしこも早口が飛び交っている。意味が分からず、いったいこの人はどこの国の言葉を喋っているのだろうと、よく見ると、日本人のようで、言葉も日本語ではないか!
少し前に、ラップを聴いた時に、日本語として聞き取れなかった。従来の音節を無視し、変な箇所で区切られていて、とても早口なことが聞き取りを困難にしているのだろうと、その時には納得したものだった。
ところが、最近感じる違和感は、普通の話し言葉について行けていけないなあと気付いたことによるものだ。これには私も愕然とした。
聴力が落ちたこともあるだろうが、頭の回転が遅くなっていることの方が深刻なように思う。もともと人は話す言葉の速さで考えるものだ。言葉を変えると、早口の人はそれだけ速く考えられるということだ。おそらく、社会生活が高速化し、それに伴って、話す言葉も速くなり、同時に考える速さも増したということなのだろう。
そう言えば、若い人のパソコンやスマホ入力の速いこと速いこと!あの速度で頭も回転しているということなんだろうだね!私は早く生まれてきて良かったと改めて思う。ただでさえ、話すのがゆっくりな私、21世紀に生まれてきたら、人に全くついて行けず、もっともっと苦労することになったろう!「くわばらくわばら・・・」