天皇は現在82歳とか、かなりのご高齢で、スケジュールをこなしていくということは大変なご苦労があるものと思う。その天皇が、生前に天皇の位を皇太子に譲り、天皇の座から降りたいとおっしゃる。誠にご尤もな話だと思う。
宮内庁の幹部は、そんな話は聞いていないと記者に語ったようだが、天皇が話したというのだから、離したことには間違いないだろう。まあ、突然の取材に、当惑し、取り敢えず聞いてないと語ったのだろうと想像する。この話、いったいどこから伝わってきたのだろうと勘ぐってしまう。政府高官に伝えたが、一向に動きを見せない政府に、ほとほと困って誰かに漏らされ、それが、大々的に報道に載ったのだろう。
これは全くの私見だが、天皇がおやめになりたいと言われるのだから、後は、手続き上の問題だけ、いかようにも対処の方法はあるだろう。そんなに難しく考える必要などさらさらない話だと思う。まずは天皇の御心にそった形で処理をしていけば良いことだろう。次の天皇になる皇太子様が生前退位を希望するかどうかはそのときになって見なければ分からないこと、臨機応変の対応が望まれる。皇室典範の改正云々というが、これは単なる手続き上の問題で、大したことではないと思う。
一部の報道に、天皇が公務に支障を来たすような状態ならば、改正もやむ得ないとあったが、そんな話は言語道断、全く天皇に失礼な話だ。良く不祥事を起こした大臣が辞める辞めないの出処進退は、本人が決めることと良く政府高官は逃げに使う言葉だが、天皇にも、やめるやめないの意思を決める自由は認められてしかるべきだと思うのだが、いかがなものだろうか?