ドンマックのつらつら日記

離職してからの毎日の生活や愛犬モコ助のことを気楽につらつらと書き綴ってみようと思うオジサンなのであります。

間質性肺炎日記  ~ついに入院生活始まる~

2019-06-03 22:40:32 | 間質性肺炎


2019年6月3日~

 さあ、長い入院生活の始まりです。
 妻は今日からの奄美出張をためらっていましたが、「今日、明日で何かが変わる訳では無いから行っても大丈夫だよ。」と行かせました。
 ただ、今日の夜だけは二人とも居なくなるので、早い飛行機に乗った妻に代わり私が途中にあるペットホテルにモコ助を預けてから病院に向かうという何とものんびりした入院初日となりました。

 今回も個室は空いておらず,準個室と言う4人部屋でした。
 職場の同僚や鹿児島マラソンを一緒に走ってくれた女性メンバーからも次々とラインが入ってきます。
 皆、ネット上で「間質性肺炎・・治療方法がない・・予後不良・・」みたいな一連の書き込みを多く目にしており文章もかなり気を使った内容になっているので、逆に思いきりふざけたスタンプで返したりします。
 ついに入院にまでなってよっぽど具合が悪いんだろうな?と心配してくれている人もいれば、勝手に尾ひれをつけて「ドンマック氏、もうすぐ死亡説」まで拡散させている者もいるようです。

 まあ、こちらとしては治療効果が期待できると言われての入院なので、粛々と言われるがままに動くしかなく、妻をはじめとして本当に心配してくれている人たちには少しでも炎症を消し去って普通の生活を取り戻すことが一番の恩返しなのです。

 今回は長期戦に備えて、タブレットやスマホに本や映画をタップリ入れて来たし、古典文学をなぞるだけというペン字の練習本も持ちこみました。
 どうぜ長い入院生活なら、たっぷりな時間を有意義に使って充実した入院生活を送ったるぞと思います。

 さて、あまり眠れない夜が明けて翌日はノンビリどころか、朝から検査三昧で忙しい1日でした。
 まずは定番の6分間歩行。
 廊下を普通に6分間歩きながら指先に付けたパルスオキシメーターで血中酸素飽和度を測定します。
 寄り添う技師さんが、「大丈夫ですか?」と何度も聞いてくるので多くの人は途中で苦しくなったりするのでしょうね。
 自分はジョギングや登山などで少しは肺を鍛えていたので今のところその貯金を使って何とか持っているのかも知れません。

 次には2階の生理検査室に移動して肺機能検査と心電図。
 昔は大きく吸って大きく吐いて肺活量を測るだけの検査でしたが、今はそれだけでなくいろいろなデータを得られる分、品を変え方法を変えて何回も吸ったり吐いたりの繰り返しで肺を病んでいる患者にはかなりきつい検査のひとつのようです。
 頑張りすぎて少々胸が痛くなった後に心電図をとり、最後は1階に降りて放射線室で胸のレントゲンとCTを撮影して部屋に戻りました。

 夕方になって入院中の主治医になるK先生から治療説明がありました。
 検査では特に治療に影響するような異常はなかったのですが、ただ間質性肺炎のマーカーであるKL-6は4,961と前回よりさらに上昇して最高値をたたき出しているし、画像所見でも若干肺が縮んでいるのが判ります。
 「まあ、治療を始めるには良いタイミングだったと思いますよ。」とのこと。

 明日からステロイドを点滴で大量に流し込み、併せてそれによる盛大な副反応を抑えるための飲み薬も飲むことになります。
 今日は検査漬けでしたが、明日からは薬漬け・・だな。
 うん・・頑張れ、私のからだ・・!

 夕食を食べていると出張帰りの妻が顔を出してくれて、奄美のお土産や着替えやら持ってきてくれました。
 まだ話したそうでしたが、モコ助の預かりが7時までなので洗い物を大きなバッグに入れてバタバタと帰っていきました。

 長い廊下で振り返って手を振る妻を見て、仕事をしながら家の事やモコ助や私の事などしばらくは面倒をかけることになるなあと、少しため息をついて手を振り返すオジサンなのでした。