土曜日の朝はテレビをつけるなり熊本や鹿児島の災害の様子が映し出されていました。
最近は結構大きめの災害が発生し、「50年に一度の災害が・・」とか毎年のように言っています。
確かに雨の降り方が昔と違うような気もするし、特に地方では高齢者しか住んでいない地区も多くなり災害への備えは大きな課題です。
私の家の周りも夕方頃からやっと雨が上がり、散歩を我慢させていたモコ助をやっと連れて行くことができました。
路地のあちこちに水たまりができているので、モコ助を濡らさないように抱っこしたり、雨がたまっていない方の知らない路地に入りこんだり・・・。
始めてとおる狭い路地を歩いていると、目の前の家から大きな荷物を抱えた某運送会社のお兄さんが足早に立ち去っていくのに出会いました。
留守だったんだなと思っていると、少し間を置いて「はーい」という声とともにドアが開いてかなり高齢の女性が出てきました。
玄関周りをきょろきょろと見まわしますが、お兄さんはすでに遠くに停めてあるトラックの近くまで行っています。
高齢化団地アルアルですが、不意にお客さんが来たりするとしっかり身なりを整えてから出ようとするものだからなかなか時間が掛かるようです。
私も回覧を持って行くと、返事は聞こえるけれど2~3分も待たされることが良くありますもの。
ご婦人もそのことに気づいたようで、よっぽど大事な荷物だったのか覚束ない足取りで路地に出て遠くのトラックの方に向かいますが全く間に合いそうにありません。
これは見過ごせないと思ったオジサンはモコ助とダッシュして、エンジンをかけて今にも動き出そうとするトラックの前に立ちふさがったのであります。
キョトンとするお兄さん。
仁王立ちのままゆっくりとおばあちゃんを指さすと、意味がわかったようですぐエンジンを止めて若者らしくキビキビとした動作で後ろの大きな荷室から再度荷物を抱えておばあちゃんの方に走っていったのでありました。
苦笑いして会釈するお兄さん、微笑むおばあちゃん、それを見てニンマリする私とモコ助。(いや、モコ助は早く散歩に行きたいだけでしたが・・)
ささいな事でしたが少しだけ気分が良くなり、いつもより長めの散歩を楽しんだのでした。
私もあと20年もしたらいろんなことに関して地域の若い人に助けてもらわないといけないことになるのでしょうね。まあ、それまで生きていればのことですが・・・。