春のトンボもそろそろ最盛期を過ぎる頃合いとなった。
手の届く範囲にいる種類を手当たり次第写すという動きはどうやら一昨年をピークとして一段落
しつつあり、今シーズンは食指の動く被写体をとにかくじっくり写す方向にシフトしつつある。
春のあんなトンボやこんなトンボへの色気も少しは残っているのだが。。。
一昔前は発見されると同好会誌に載る程のものだったが、最近増えてきたのか?割と良く出会う。
ツノトンボの類は灯火に飛んできたり、草原で弱々しく飛んですぐ草に止まるイメージがあるが、
この「トンボ」は、天気がよくて気温もそこそこ上がってくると止まることなくずっと飛び続けて
いる。飛び方がなぜかムカシトンボに良く似ていると感じるのは自分だけか?
ここ数年なかなか良いチャンスに巡り会えないのがクロスジギンヤンマ。久しぶりにじっくり飛翔を
狙いたいと思って出かけた訳だが、姿は見かけるものの落ち着き無く移動するのでじっくり対峙できない。
クロスジギンを待っている間他の被写体が当然目に入るのだが、他の被写体でついつい興に乗ると、
レンズ交換もしたくなってくる。レンズ交換の手間を省くために2ボディ稼働したいところだが、そうすると
機動力が落ちてしまうので今シーズンはワンボディ+コンデジでフィールドワークをしている。それでも
被写体にやっと近づけたと思ったら首に下げたコンデジがガクンと落ちてしまい、それに驚いて逃げられる
というケースもある。
今回のようにメイン被写体のチャンスがなかなか巡ってこない時に他に色気がある場合は逆に困ってしまうのだ。
ここ数年の春の課題であるクロスジギンの飛翔か?最近マイブームの静物撮影追求か?どちらも片手間には出来ない
ことだ。
今回やたらと目についたのがハラビロトンボ。この♀は全く人を恐れずこの棒が大変気に入っているようだった。
せっかくなので色々と静物撮影を楽しませてもらった。
コサナエも今がピークのようだ。所在無さげに水辺に佇む姿を印象的に写し取るのが目標だが
水面のイトトンボも活発になってきたので、これにも撮影意欲をそそられる。
結局、ヤンマの撮影チャンスは殆どなく今回は静物撮影に終始した。