数日前、玄関先でアキアカネの死骸を見かけた。
今年もそろそろ近所の生け垣でアカトンボの若い群れを見かける頃か?と
楽しみにしつつも野暮用にまぎれて忘れていた。
そろそろ近所のお寺の鐘が鳴る頃合いに、せっかくの好天が急に惜しくなり
ちょっとぶらぶらすることにした。
今年はなぜか紫陽花の存在が非常に目につく。今年に限って多いということではないと
思うのだが、気がつくと道ばたの紫陽花に目が行っている。尤も紫陽花を奇麗に印象的に
自分が納得いくレベルで写し取る自信は全くないしで、写す気も起きない。
そういえば、今年はまだセミの声を聞かない。今日のような陽気だとセミが啼き始めても
不思議は無いのだが。まあ、ここ数年ニイニイゼミは遅れがちで少なかったので、これから
なのかもしれない。
気温が高かったのもあってか、アカトンボはその辺の生け垣に全くたむろしていなかった。
もしかしてまだこれからなのか?と思いつつ引き返しにかかると、なにやら梢を横切る姿が
見えた。飛翔は割と敏速でノシメあたりか?と思って梢を見上げるとやはりノシメだった。
その後、少数のノシメがちらちらと目についた。
夕方の木陰で暗さもあり風もあったので、今回は殆どISO800~1600で撮影した。
これはISO1600で撮ったもの。左は最近好んで使っているCTE、右はオートWB。
CTEはバックがほぼ同系色であるときにその効果を存分に発揮するが万能ではない。良くも悪くも
モノコーティングのレンズで写した時の感覚に似ているかもしれず、AWBや昼光色設定の方がより
すっきりする場合もある。このカットの場合はイメージ的にはCTEの方が合っている気がするが、
AWBでの寒色イメージも捨てがたい気はする。昼光色ではこれらのほぼ中間くらいのニュアンスになる。
自分の場合、どう演出するか?が問題であってどちらが実際の色に近いかはそれほど重要ではない。