蝶ではまずまずの成果を上げ、更に子供を少し遊ばせてから、
宿屋へと戻ってきた。
時間を見ると、午後3時を過ぎたあたり。
時間的には昨日の感じからするとトンボの期待薄だが、
せめてポイントの下見だけでも。。。と再び出かけることに
する。
明日は、いよいよ最終日で、自分にあたえられた時間は、
朝飯後の小一時間+αといったところ。
その時間に確実に成果を上げられるように、ポイントを絞っておこう
というわけだ。
日没までは若干時間があるので、高原の道を歩いてあちこち回ってみる。
まずは、まだ訪れていなかった別の水辺。
ここは、ルリイド未見の場合の最後の保険としてマークしておいたところだ。
しかし、水際へのアクセスは難しく、ほんの二カ所ほどしか水辺に近づけない。
注意深く、踏みあとをつけないように固い地面を八艘飛びして水際に出る。
そして、そこでやっといい加減会っておかねばと思っていたルリイドトンポと
初対面。
最初は、真っ黒なイトトンボを見つけた。程なく、それはルリイドトンポの♀と
判明。その直後、念願の全身ブルー、ルリイドトンポ♂に出会ったのだ!
しかし、遠い・・・・
200ミリでも引き寄せられない距離にいたのだ。証拠写真にしかならないショットを
二、三枚・・・とほほ。
まあ、一応写せたから良しとするか・・・と自分に言い聞かせたが、思えば、トンボの
確実なショットはまだ未見種に関しては一枚も押さえられていないではないか___。
とりあえず、リルイトは見れたので、別のポイントを探しに出かける。
日没まで時間は二時間ほど残されている。
今度は歩いて奥地にまで入っていくことにする。
時々、キイロスズメ蜂が現れ、しつこく体の回りを旋回するが、無視し続けていれば
やがて飛び去るので、それにめげることなく山道を登っていった。
途中、所々にちょっとした湿地があったが、アオイトンボ以外トンポの姿は皆無!
奥の奥まで行って写せたのは、シロモンクロエダシャク♀(既見)だけ(笑)
何だかな~と思いつつ、まあ、高原の空気でも堪能しておこうなどと、のんきに構えつつ
再び山道を降りはじめた。しばらく進んで、傍らの湿地というか草地を覗いて、思わず
息をのむ。。。コヒョウモンモドキだ!
湿性植物の花穂てっぺんにちょこんと止まって翅を立てている。この種がどの位珍しいか?
は忘れたが、いずれにしても初めて会う種類だったので、押さえショットを写しながら慎重
に近づいた。すると、コヒョウモンモドキは、まるで大サービスをするかのように、翅を目
一杯広げて見せてくれた。素晴らしい高原のチョウだ。
思わぬ収穫を得て、相変わらずトンボの成果はないものの、副産物で満足しつつ、更に下ると
初日に訪れた水辺の近くまで来た。その水辺の少し上に、獣道のような踏みあとがあって、
少し気になっていたので、試しに辿ってみると、そこにはミツガシワの群生する沼地があった!
これは何か期待出来るかも?・・・・
しかし周囲は相変わらずアオイトトンボだらけだ。
昨日までは写す気さえ起きなかったが、トンボの画像が寂しいので、とりあえずちょこっと
写してみた(というより、未熟個体の側面ショットを押さえておこうと思って写したのだ)
周辺を洗ってみたが、次々と草むらから飛び立つのは、羽化したばかりのアオイトのみ・・・。
否_一頭だけ違うのがいる!!!まさか!?
な、な、何と!!!
それは今回の目的の一つ、ムヅアガネだった。(もちろん初見)
ムヅアガネはそのあたりでは、たいして珍しい種類ではないのだが、
今回の時期が微妙だったので、なかなか会えなかったのだ。
大体7月末あたりから羽化をはじめ、むしろ晩夏から秋に見られる種類だ。
今回の時期は、没し時期のカオヅロと羽化期のムヅアガネを両方狙える反面、
両方外してしまうカケだったのである。
しかし、なんとかその一角ムヅアガネのショットは押さえることが出来た!
結局、ムヅアガネはこの一頭に会えただけだったので、直前の思いつきが
功を奏した訳である。
そんなわけで、狙っていた高地のトンボの内、ルトリイトンボとムヅアガネは
確認出来、リルイトはちゃんと写真が撮れてないけど、まあいいか___と
すこし安堵しつつ、ムヅアガネ撮影の喜びをかみしめつつ宿に戻った。
(7.31 夜の部 へと続く)
宿屋へと戻ってきた。
時間を見ると、午後3時を過ぎたあたり。
時間的には昨日の感じからするとトンボの期待薄だが、
せめてポイントの下見だけでも。。。と再び出かけることに
する。
明日は、いよいよ最終日で、自分にあたえられた時間は、
朝飯後の小一時間+αといったところ。
その時間に確実に成果を上げられるように、ポイントを絞っておこう
というわけだ。
日没までは若干時間があるので、高原の道を歩いてあちこち回ってみる。
まずは、まだ訪れていなかった別の水辺。
ここは、ルリイド未見の場合の最後の保険としてマークしておいたところだ。
しかし、水際へのアクセスは難しく、ほんの二カ所ほどしか水辺に近づけない。
注意深く、踏みあとをつけないように固い地面を八艘飛びして水際に出る。
そして、そこでやっといい加減会っておかねばと思っていたルリイドトンポと
初対面。
最初は、真っ黒なイトトンボを見つけた。程なく、それはルリイドトンポの♀と
判明。その直後、念願の全身ブルー、ルリイドトンポ♂に出会ったのだ!
しかし、遠い・・・・
200ミリでも引き寄せられない距離にいたのだ。証拠写真にしかならないショットを
二、三枚・・・とほほ。
まあ、一応写せたから良しとするか・・・と自分に言い聞かせたが、思えば、トンボの
確実なショットはまだ未見種に関しては一枚も押さえられていないではないか___。
とりあえず、リルイトは見れたので、別のポイントを探しに出かける。
日没まで時間は二時間ほど残されている。
今度は歩いて奥地にまで入っていくことにする。
時々、キイロスズメ蜂が現れ、しつこく体の回りを旋回するが、無視し続けていれば
やがて飛び去るので、それにめげることなく山道を登っていった。
途中、所々にちょっとした湿地があったが、アオイトンボ以外トンポの姿は皆無!
奥の奥まで行って写せたのは、シロモンクロエダシャク♀(既見)だけ(笑)
何だかな~と思いつつ、まあ、高原の空気でも堪能しておこうなどと、のんきに構えつつ
再び山道を降りはじめた。しばらく進んで、傍らの湿地というか草地を覗いて、思わず
息をのむ。。。コヒョウモンモドキだ!
湿性植物の花穂てっぺんにちょこんと止まって翅を立てている。この種がどの位珍しいか?
は忘れたが、いずれにしても初めて会う種類だったので、押さえショットを写しながら慎重
に近づいた。すると、コヒョウモンモドキは、まるで大サービスをするかのように、翅を目
一杯広げて見せてくれた。素晴らしい高原のチョウだ。
思わぬ収穫を得て、相変わらずトンボの成果はないものの、副産物で満足しつつ、更に下ると
初日に訪れた水辺の近くまで来た。その水辺の少し上に、獣道のような踏みあとがあって、
少し気になっていたので、試しに辿ってみると、そこにはミツガシワの群生する沼地があった!
これは何か期待出来るかも?・・・・
しかし周囲は相変わらずアオイトトンボだらけだ。
昨日までは写す気さえ起きなかったが、トンボの画像が寂しいので、とりあえずちょこっと
写してみた(というより、未熟個体の側面ショットを押さえておこうと思って写したのだ)
周辺を洗ってみたが、次々と草むらから飛び立つのは、羽化したばかりのアオイトのみ・・・。
否_一頭だけ違うのがいる!!!まさか!?
な、な、何と!!!
それは今回の目的の一つ、ムヅアガネだった。(もちろん初見)
ムヅアガネはそのあたりでは、たいして珍しい種類ではないのだが、
今回の時期が微妙だったので、なかなか会えなかったのだ。
大体7月末あたりから羽化をはじめ、むしろ晩夏から秋に見られる種類だ。
今回の時期は、没し時期のカオヅロと羽化期のムヅアガネを両方狙える反面、
両方外してしまうカケだったのである。
しかし、なんとかその一角ムヅアガネのショットは押さえることが出来た!
結局、ムヅアガネはこの一頭に会えただけだったので、直前の思いつきが
功を奏した訳である。
そんなわけで、狙っていた高地のトンボの内、ルトリイトンボとムヅアガネは
確認出来、リルイトはちゃんと写真が撮れてないけど、まあいいか___と
すこし安堵しつつ、ムヅアガネ撮影の喜びをかみしめつつ宿に戻った。
(7.31 夜の部 へと続く)