その怒った金龍は、
人間の身勝手なお願いに向けられたようでした。
「お願いする前にすることがあるだろう!」
そんな感じでした。
もちろん、ツアーの方々全員が、
身勝手なお願いだけをしていたとは思いません。
お願いをする前に自分だけが幸福になればよいという、
ひとりよがりのものになっていなか?
他の人たちへも思いやりの心を持って、
みんなが幸せになれますようにと祈っているか、
さらにその前に、
これまでの自分が行ってきたことへのお詫びを
きちんと言葉にしているか、
その姿勢をきびしくチェックしているようでした。
そして、怒りを静めるヒーリングを行わせていただきました。
すると金龍たちはたちまちのうちに、
するすると奥のほうに姿を消してゆきました。
ちょうどそのとき、ご祈祷は終わりました。
気が付くと巫女さんはどこにもおりません。
きっとこの荒神社の神様が、
巫女の姿になって案内してくれたのだと思いました。
外に出ると夕焼け空になっていました。
バスのところまで戻って来ると、
雲の集団が1列になって、
夕陽の方向から山頂にむかって昇ってきました。
(ああ、天に帰っていかれるんだな)
と思いました。
前夜、インターフォンを鳴らした首のない武将たちが、
その一族を連れてゆっくりと優雅に
天に帰っていく様を見ることができました。
皆さん、雲に乗って手をふっておられます。
首のない武将は元通りの姿に戻っていました。
そして、よろい姿ではありませんでした。
きれいな顔立ちの若者の姿になっていました。
紅い旗と白い旗と見えましたが、
もう敵対して争うことはありません。
仲良く手を取り合いながら
喜びに満ちた顔で
ゆっくりと天に昇っていかれたのでした。
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