31日大晦日、昨晩から私はしとりんを迎えるための大掃除であまり眠っていませんでした。
8時半にしとりんのお父様が車で迎えに来てくださり、2人で大学病院へ向かいました。
道はとても空いていたので、9時過ぎには到着しました。
病室に入ると、しとりんはすでに荷物を整理してベッドに座っていました。
ナースステーションで主治医と看護師さんたちにお礼のご挨拶をして、
ゆっくりと歩きながら地下の駐車場へ向かいました。
車に乗り込むと、「本当に帰れるんだね」としとりんはとても嬉しそうでした。
「そうだよ、もう病棟に戻って来なくていいんだよ」と私は言いました。
車はまずしとりんの実家へ行き、お母様に退院の報告をました。
「よく頑張ったね」と少し涙ぐんでおられました。
そして我家へ向かいました。
久しぶりの我家にしとりんは感無量の様子でした。
すぐ布団に横になり休憩し、
「お家だ、お家だね」と何度も繰り返していました。
この日、しとりんは休みながらお味噌汁をつくってくれたり、
年越しそばの汁や元旦のお雑煮用の汁も作ってくれました。
ちょっと味見をすると、「うまい!」と叫んでしまいました。
2ヶ月間のブランクを感じさせませんでした。
お昼はパンを食べて、夕食はやわらかめのご飯を私が炊いて、
年越しそばもちょっとだけ食べて、
病院にいるときよりも何倍も食べていました。
私は退院祝いと称して、梅酒を飲みました。
紅白を見ていつの間にか寝てしまいました。
2ヶ月ぶりに2人で眠りました。
もう巡回にくる夜勤の看護師さんはいません。
点滴の交換もありません。
カップラーメンの匂いもありません。(夜勤の看護師さんが食べている)
昨年の大晦日はしとりんが実家からこのマンションに住み始めた日でした。
今年の大晦日は病院から退院してマンションに戻った日となりました。
来年の大晦日は3人になっています。
行く年来る年を思いながらいつの間にか眠っていたのでした。
皆様のお祈りに心から感謝いたします。
しとりんは無事に退院することが出来ました。
長い2ヶ月間でしたけれども、
様々な学びと贈り物があったなあと思います。
入院期間中に 奇跡のコース が出版され、
あとがきに書かれている大内先生の体験談に感銘を受けました。
つまり、この体験は自分が望んだことであり、選択したことであると、
奇跡のコースでは語っているのです。
その言葉を紹介して、しとりん入院日記を終了したいと思います。
皆様、本当に本当にお祈りをありがとうございました。
私は何を見るかに関して責任があります。
体験する感情を選択し、達成したい目標に決断を下すのは私です。
そして、私に降りかかってくるように見える全てのことは私が求めていることであり、
私が求めたように受け取ります。
(奇跡のコース テキスト21章2節2~3)