自宅から車で60分以内にED牽引の貨物列車が頻繁に運転され、気軽に撮影できたという事実は今思うと凄いことだと思います。 95,02,12 相鉄国分(信) 940レ
20年前の2月頃は頻繁に相鉄の米軍厚木基地ジェット機燃料輸送列車を撮影していました。かつてこの列車(以下:米タンと省略)はほぼ毎日運転だったようですが、この頃は月に7日から多いつきで10日程度しか運転されていませんでした。そのため天気が良いからと思いつきで出撃するとスカ(ウヤ)を食らった事も一度や二度ではありませんでした。晩年は運転日の情報が手元に入るようになっていたのでウヤの日に出撃する事はなかったのですが、まだまだ道路が今ほど整備されておらず田舎道が大渋滞してマニアなかった事もありました。
この米タンは田浦駅または東高島駅から東海道ー相模線を経由して厚木駅で相鉄の機関車に付け替えられ厚木~相模大塚間を運転されていました。国鉄(JR)側はかなり古くから臨時列車扱いだったと記憶しています。末期は月に1回か2回程度運転となっていました。輸送の形態からわかるように相模大塚発の列車は返空でした。
この米タン輸送は非常に複雑な過程を経て運転されていました。もともと米軍より防衛施設庁へ輸送の要請があります。その要請に基づいて防衛施設庁は国鉄(JR)に運転日を通告し、その通告を国鉄(JR)が相鉄へ通告されていたようです。なお防衛施設庁と言うは現在は廃止されていますが当時は自衛隊や在日米軍の施設管理を行う行政機関でした。現在は防衛庁内に統合されたとのことです。この米タンは98年09月末日付けで廃止となっていますが、相鉄に廃止の通告が防衛施設庁より正式に行われたのは09月の後半になってからで相鉄側もその直前の通告に慌てたというエピソードを伺ったことがありました。
現在、相鉄相模大塚から伸びる厚木基地への専用線は残ってはいるもののかなりひどい状態で朽ち落ちています。ただ米軍基地内はきれいに線路は撤去されています。なお、あくまでも聞きずてですが専用線は戦略上廃止には出来ないとの事で今も休止扱いとなっており何か有事があった場合(そんな事になったらのんびりと鉄ちゃんなど出来なくなる可能性もありますが・・・)、復活も視野に入れているそうで、その際は相鉄の機関車がすでに廃止となっているので乗務員訓練をしたのちJR貨物の乗務員によりDE10での運転がなされるとの事でしたが、そんな事は本当に出来る(ある)のでじょうか?
余談なが当時を偲ぶ遺構は少なくなっていますが、今だ立派に残っている個所もあります。そのひとつが茅ヶ崎駅東海道貨物線大阪方にある機廻線です。東海道線からの車窓からもはっきり見えますが相模線電化時に整備したのでまだ施設は新しく線路は錆びていますが車止めなどはまだ真新しいコンクリートの色をしています。
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ワム8
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