地元ではかなり認知度が高いようで、大勢の方々がおとずれていました。言葉は適切ではないかもしれませんが、こんな山奥でこれだけの集客ができれば大成功ではないでしょうか? 13,10,06 ゛王滝森林鉄道フェスティバル2013゛ 11:36頃 Canon EOS7D
6日(日)は長野県木曽郡王滝村・松原スポーツ公園で3年ぶりに”王滝村森林鉄道フェスティバル2013”が開催されると言うのでを訪れました。廃止されて30年以上経過する木曽森林鉄道の車両保存としては赤沢村の赤沢自然休養村が有名ですが、幸いにもこの王滝村の松原スポーツ公園にも木曽森林鉄道の車両が保存され軌道が復元されています。いくら廃止直前には有名になり認知度も高かったとは言え所詮はマイナーな森林鉄道が複数箇所で保存され、今でも稼働出来る状態でいることは特筆される事であり、また喜ばしく幸せな事ではないでしょうか?
関係者の地道な活動で大切に保存されている物に優劣をつけるのは野暮な事でもあるし大変失礼な事ですが、時々見掛ける写真から判断する限りは撮影のロケーションとしてはこの王滝村・松原スポーツ公園の方が断然良さそうと言うイメージは持っていました。ただ、なんと言っても公開が3年に1回と言うのが悩ましいところであった訳です。
少々迷いながら車を走らせていると、この看板を見つけて一安心です。 13,10,06 王滝村道案内 07:32頃 スマートフォンT-02D
私にとって木曽森林鉄道は現役時代を車窓から眺めていながら、撮影する事がなかった悔しい思いの残る鉄道です。木曽森林鉄道末期、私にとっては森林鉄道よりも国鉄(中央西線)のデコイチが魅力的でったと言う事実があります。中学生時代、小学校時代の同級生であるA君と夏休みに中央西線と小海線に撮影旅行に出掛けた事がありました。記憶が何処まで定かかはわかりませんが中央西線の撮影は二日間で私は当然の如く二日間共に中央西線でデコイチを撮影していましたが、A君は確か一日は木曽森林鉄道を撮影するために別行動をしたと記憶しています。A君はかなり熱心に私に対して゛一緒に木曽森林鉄道に行こう!゛と誘ってくれましたが、この頃は間違いなくナロー鉄道より本州最後の本線蒸機の方が魅力的でした。またその後、高校時代でもナローが大好きな同級生がいて、何度か木曽森林鉄道の撮影に誘われましたがゴナナやゴハチの撮影に追われてその誘いにも乗ることはありませんでした。その後、木曽森林鉄道が全廃され月日が経つにつれ、あの二人の誘いのどちらかに乗って、連れていってもらえばと言う悔いがどんどん大きくなっていったのは言うまでもありませんでした。それだけに森林鉄道、特に木曽森林鉄道には何か惹かれるものが私の根底にあるのです。
松原スポーツ公園は御嶽山を一望出来る場所にあります。この日は早朝は山頂ので綺麗に見えていましたが時間を追うごとに雲が覆うようになってきました。 13,10,06 ゛王滝森林鉄道フェスティバル2013゛ 09:41頃 Canon EOS7D
さて、そんな秘めた思いのある木曽森林鉄道ですが王滝村・松原スポーツ公園保存鉄道の公開が6日に開催されました。この公開がインフォメーションされると゛やっと撮影の機会が出来た!゛と期待が高まり、その日が楽しみでたまりませんでした。
ただ、公開日の直前になって美祢線・山陰本線にDD51の゛なにわ゛(大サロ)が走るのと言う情報がながれ、あれだけ待ちに待ったのに木曽森林鉄道か?大サロか?と心が大きく揺れました。しかし西日本の天候が台風の影響で不安定(まったく予想が出来ない)ので、諦めて当初の通りに木曽に行く事にした次第です。。
当日の運行予定表です。見れば見るほど綿密にくまれているのがわかります。 13,10,06 スマートフォンT-02D
6日は湘南チサ區様が03:15に自宅にいらっしゃいました(職業柄、いつも早目におみえになるので実際は03:05でした)。湘南チサ區様もギリギリまで大サロ撮影か?木曽森林鉄道か?悩んだ様ですが(航空券まで手配したとか?・・・(^^ゞ )、やはり天候が安定しないのがどうも気になった様で、二日前に木曽に行く事を決断したとの事でした。
湘南チサ區の器材を二代目FORESTERに乗せ換えてすぐさま出発します。ますは目的地とは反対方向へ逆走して世田谷のマチさんを拾いに向かいます。マチさんとは04:00の待ち合わせで、そこから環七経由で高井戸へ。高井戸から首都高ー中央道でまずは伊那インターを目指します。予定では7時頃、伊那インター通過のつもりでしたがずいぶん早く到着し、伊那インター通過は6時過ぎでした。まずは伊那市市街に入り、すき家で朝食を済ませます。鉄ちゃんの大原則の゛食べれる時に食べる!買える時に買う!゛の実践です。特に今回の様なイベントでは時刻が読めなかったり、また現場から離れる事が出来なかったりするので、腹に何か入れておくのは肝要です。
朝食を済ませると権兵衛トンネル(国道361)を抜けて木曽側に出ます。このトンネルは以前はありませんでした。そのために伊那と木曽は完全に分断されていましたが、この権兵衛トンネルの開通でこの両地区の物流の外、人的、文化交流が出来る様になり飛躍的に便利になったみたいです。昔を知る者にとっては空間移動(ワープ)に近いものがあります。これはいつも只見線撮影に使う甲子トンネルも同様の事が言え、いろいろ弊害もあるかもしれませんがまずは南アルプスの山々をぶち抜くだけの日本の技術力に敬意と感謝をすべきではないでしょうか?
長いトンネルを抜けて木曽側に出ると宮ノ越と言う文字が眼に入ります。今から30数年前、中学生の頃にデコイチを追っかけた懐かしい地名です。線路に沿って国道があるので誰ともなく゛ロクヨン貨物があったら撮ってから、会場に行きますか?゛なんて言ってはみたものの、中央西線の貨物列車なんて調べていないので時刻も見当もつかず、結局は王滝村へ直行する事になってしまいました。
18号線から王滝村・松原スポーツ公園まで想像していた数倍は距離があり、迷いながら何とか会場にたどり着く事が出来ました。゛こんな早く会場に行ったら、設営している関係者の方に迷惑が掛かるかな?!゛なんて思っていましたが、実際はすでに20台近くの車が駐車していて(もちろん全て鉄ちゃんの車です)、思わずビックリ!さらに驚いた事に撮影地らしき所にはゲバ(三脚)が乱立している姿には恐れ言ってしまいました。
会場到着から時間が経過すればする程、設営する方が多くなっていくのが手に取るようにわかり期待も膨らみます。まずは松原スポーツ公園の敷地を半周する線路を歩いてロケハンをする事にします。松原スポーツ公園自体が山の東側にあるので撮影は午後メインであるのは容易にわかりました。ロケハンしている間に機関車のエンジンが始動され、いよいよ開幕です。憧れの木曽森林鉄道が見られます。
とても現実とは思えないくらいの魅力的な光景に、ただただ感動してしまいます。 13,10,06 ゛王滝森林鉄道フェスティバル2013゛ 10:19頃 Canon EOS7D
運行は9時からでまずは運材列車でテープカットだそうです。その後は一日だけのイベントとは思えない綿密に組まれたダイヤ(このダイヤを組んだ人はプロでは?)に沿って客車、運材列車、タンクに単行モーターカーが運行されていきます。驚いた事にこの運行が正確に運転される事でした。時計をみるとちゃんと00秒に起動開始しているところをみると、スタッフの中に複数のプロがいるのではないかと推測が出来ます。
ここからはひっきりなしにやって来る列車で休むまもなく、飽きることなく楽しませてくれます。公園内の半周を運転するので丸瀬布の雨宮21号同様、徒歩での追っかけも可能ですが、列車毎に追っかけたら一日の体力が持ちません。ですので腰を据えて(木陰で楽して)ゆっくり撮影する事に徹する事にします。この日、木曽の山奥ではあるものの気温は25℃を越え、汗ダラダラで寒さ対策で着てきたヨットパーカーは死重となってしまいましたが、天気が良い証拠ですから曇り覚悟で出撃して来たのですから不平不満を言ったらバチがあたるでしょう!
曇ってしまいましたが山深い停車場での交換風景にの様に撮影しました。 13,10,06 ゛王滝森林鉄道フェスティバル2013゛ 12:53頃 Canon EOS7D
とにかくこの日、この会場で欲求不満で爆発する人は絶対にいないと断言出来るくらい、とにかく楽しませてくれました。会場のレイアウトが午後でないと太陽が射し込まない場所があり、そこには場所取り用のゲバ(三脚)が午前中から数本あるほどでした。おのずとその場所が午後のメインの撮影地となり、一日楽しんだ知った顔ぶれが集結し、最後の列車を狙いました。
気まぐれに動く雲に翻弄されながらもギリギリで何とか念願のカットが撮影出来ました。 13,10,06 ゛王滝森林鉄道フェスティバル2013゛ 15:03頃 Canon EOS7D
最後の列車は15時過ぎでなんとか気まぐれな雲をかわす事が出来て、納得と言うより大満足の一日となりました。
帰りは砂ぼこりと汗で真っ黒になった体をマチさんのナビで見つけた温泉で流して、往路と同様に権兵衛トンネルを抜けました。高速道路のサービスエリアでは混雑するからとガソリンスタンドで聞いた伊那インター付近で美味しいお蕎麦に舌鼓を打ってさらに満足感に浸る事が出来ました。渋滞を考慮して時間調整し中央道に乗り、また速度も調整して走りましたが、それでも小仏トンネルを頭に最大20キロ以上の渋滞にハマり、いささか参ってしまいました。渋滞にハマる前にいろいろ迂回ルートも検討しましたが、結局は渋滞の中に突入して相模湖インターを21時過ぎに降りてマチさんを相模湖駅で突入し、自宅には22:30過ぎに到着。一年で一度あるかどうかと言う充実した一日を終える事が出来ましたきました。
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