この日、C623号機は時雨の中で稲穂峠で空転を繰り返して1時間以上遅れていました。定時だったら曇の中でしたが大幅に遅れてくれたおかげで天候が回復して雲と雲の切れ間に素晴らしい煙でシロクニがやって来ました。この時の感動は一生忘れられないと思います。 95,11,02 小沢 9262レ
20年前の11月は第二の青春とばかりに無我夢中で追いかけてい復活C623号機の最終日でした。営業運転はすでに終了していましたがファイナル運転が有るという噂がありいろいろなところで調べてもらっていたら鉄道友の会でエバーグリーン賞受賞記念の団臨が復活シロクニの最終運転になるという事が判明しとにかく最後は絶対に沿線で見送りたいという思いから出撃しました。
前日から北海道は寒気が入り冷え込みました。きっと峠(ここでいう峠とは稲穂と倶知安峠の事)は雪だよ!と言う言葉が飛び交ったのを思い出します。当時ままだ携帯電話も、ましてモバイルメールもない時代でしたのでどなたが出撃しているかもわからず現地入りすると何のことはない、いつもC623号機が運転されると沿線にいるほとんどの鉄ちゃんが現地入りしていて自分の事を棚に上げて”みんな好きだねぇ!”と口走っに”あなたこそ!”と指をさされたことを鮮明に覚えています。
この日の朝、山線沿線は降雪がありました。復活シロクニが運転されてから念願だった雪景色のシロクニが最後の最後で現実となりました。沿線は相当な混乱が予想されたので追っかけ鉄ちゃんが入り辛い倶知安峠の奥で構えることにしました。過去の運転日では腰の高い(動輪径の大きい機関車を乗務員はそう呼びます)シロクニは峠で空転を頻繁し途中停車した例が何度かありました。この日のコンデションもかなり難儀が予想されました。そしてその予感は的中する事になります。定刻になってもシロクニのブラスト音どころか汽笛さえ聞こえません。後で知ったことですが稲穂峠の入り口で既に空転し停止してしまったとの事。現代と違い携帯電話などまだ普及していなかった時代です。まぁ~携帯電話を持っていたところで倶知安峠の奥では圏外であったはずです。まてどシロクニはやって来ません。いい加減飽きて一緒に撮影していた美抑解様は〝倶知安のラーメン屋(確かマウントと言う店)に行こう!〝と言い出す始末。周囲は彼を必死になだめていると遠くに汽笛が・・・そしてシロクニ撮影最後の最後で最高の写真撮影が出来た訳です。
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